一般物理

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 一般物理
科目番号 0046 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 土木建築工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材
担当教員 笠置 映寛

到達目標

力学、電磁気学について、基本的な概念について理解し、専門基礎の「物理常識」を修得する。また、力学、電磁気学の応用について理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1力学、電磁気学の概念が身についており,各専門における物理常識,応用について理解し,詳細に説明することができる。力学、電磁気学の概念が身についており,各専門における物理常識,応用について理解している。力学、電磁気学の概念が身についていない。
評価項目2力学、電磁気学の発展問題を解くことができる。力学、電磁気学の基本問題を解くことができる。力学、電磁気学の基本問題を解くことができない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE c-2 説明 閉じる
到達目標 A 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
物理学は、身の回りの自然現象を解明するための基礎的な学問である。特に、力学や電磁気学はその最も基礎となるものである。本講では、1、2、3年で学んだ物理基礎、物理I、II の学習を基礎として、力学、電磁気学の重要な概念、法則、現象について具体的な現象と関連付けて学習し、物理的な見方や考え方を身につける。そして、微積分を応用した物理学の方法について学ぶ。
授業の進め方・方法:
演示実験を行う等、数式だけにとらわれない授業の展開をめざすとともに、学習シートにより学習課題を明確にして、学習の深化を図る。また、それぞれの学習内容については基本例題の演習を行う。さらに、授業の理解を高めるために予習復習は必須であり、テキストの演習問題を自学・自修の内容として課する。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 運動の表し方 位置ベクトル、変位ベクトル、速度、加速度
2週 ニュートンの運動の法則 運動の法則、運動方程式
3週 落体の運動 自由落下、鉛直投げ上げ
4週 演習 落体の運動に関する演習
5週 仕事とエネルギー 仕事、運動エネルギーと仕事の関係、保存力とポテンシャル
6週 ポテンシャル ポテンシャルと力の関係、力学的エネルギー保存則
7週 力積と運動量 運動量、力積、運動量保存則
8週 中間試験 1~7回の講義内容について試験を行う
2ndQ
9週 力のモーメントと角運動量 力のモーメント、角運動量、角運動量保存則
10週 剛体の運動方程式と慣性モーメント 重心、剛体の運動方程式、慣性モーメント
11週 剛体の運動 物理振り子、剛体の回転運動
12週 電場 電場、ガウスの法則、電位
13週 電流と磁場 ビオ・サバールの法則、アンベールの法則・磁性体と磁場
14週 電磁誘導と電磁場 ファラデーの電磁誘導の法則、ヘルツの実験、電磁波のスペクトル
15週 期末試験 9~14回の講義内容について試験を行う
16週 答案返却など 期末試験の解説、まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理力学速度と加速度の概念を説明できる。3
直線および平面運動において、2物体の相対速度、合成速度を求めることができる。3
等加速度直線運動の公式を用いて、物体の座標、時間、速度に関する計算ができる。3
平面内を移動する質点の運動を位置ベクトルの変化として扱うことができる。3
物体の変位、速度、加速度を微分・積分を用いて相互に計算することができる。3
自由落下、及び鉛直投射した物体の座標、速度、時間に関する計算ができる。3
鉛直投射した物体の座標、速度、時間に関する計算ができる。3
水平投射、及び斜方投射した物体の座標、速度、時間に関する計算ができる。3
物体に作用する力を図示することができる。3
力の合成と分解をすることができる。3
重力、抗力、張力、圧力について説明できる。3
フックの法則を用いて、弾性力の大きさを求めることができる。3
慣性の法則について説明できる。3
作用と反作用の関係について、具体例を挙げて説明できる。3
運動方程式を用いた計算ができる。3
簡単な運動について微分方程式の形で運動方程式を立て、初期値問題として解くことができる。3
静止摩擦力がはたらいている場合の力のつりあいについて説明できる。3
最大摩擦力に関する計算ができる。3
動摩擦力に関する計算ができる。3
仕事と仕事率に関する計算ができる。3
物体の運動エネルギーに関する計算ができる。3
重力による位置エネルギーに関する計算ができる。3
弾性力による位置エネルギーに関する計算ができる。3
力学的エネルギー保存則を様々な物理量の計算に利用できる。3
物体の質量と速度から運動量を求めることができる。3
運動量の差が力積に等しいことを利用して、様々な物理量の計算ができる。3
運動量保存則を様々な物理量の計算に利用できる。3
等速円運動をする物体の速度、角速度、加速度、向心力に関する計算ができる。3
力のモーメントを求めることができる。3
角運動量を求めることができる。3
角運動量保存則について具体的な例を挙げて説明できる。3
剛体における力のつり合いに関する計算ができる。3
重心に関する計算ができる。3
一様な棒などの簡単な形状に対する慣性モーメントを求めることができる。3
剛体の回転運動について、回転の運動方程式を立てて解くことができる。3
電気導体と不導体の違いについて、自由電子と関連させて説明できる。3
クーロンの法則を説明し、点電荷の間にはたらく静電気力を求めることができる。3

評価割合

試験発表合計
総合評価割合8020100
基礎的能力8020100
専門的能力000
分野横断的能力000