到達目標
三角測量:測定手順を理解し、誤差の調整に関する計算ができる。
路線測量:道路設計の概要を理解し、所定の制約を満たす道路の設計を実践できる。
集中講義:これまでの測量学および実習で習得した知識を総合的に活用し、成果物を出力できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1:三角測量(前期) | 三角測量による測定および誤差の調整に関する計算を十分に理解し、実践できる。 | 三角測量による測定および誤差の調整に関する計算を概ね理解し、実践もできている。 | 三角測量が実施できていない。 |
評価項目2:路線測量(前期) | 道路設計の概要を十分に理解し、所定の条件を満たす道路設計ができている。 | 道路設計の概要を理解し、所定の条件を概ね満たす道路設計ができている。 | 道路設計が完結していない。 |
評価項目3:機材の取り扱い(集中測量実習) | 各種測量器具の扱い方を十分に理解し使用できている。 | 各種測量器具の扱い方を概ね理解し使用できている。 | 各種測量器具の扱い方を理解できていない。 |
評価項目4:測量の実践(集中測量実習) | 各種測量方法に関して、要求される精度を満たすレベルで実践できている。 | 各種測量方法に関して、実践できている。 | 各種測量方法に関して、測定方法を理解しておらず、実践できていない。 |
評価項目5:データ処理(集中測量実習) | 得られた結果に関して、誤差の調整および出力方法を十分に理解し、実践できている。 | 得られた結果に関して、誤差の調整および出力方法を理解できている。 | 得られた結果に関して、誤差の調整および出力方法が理解できていない。 |
学科の到達目標項目との関係
到達目標 A 1
説明
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到達目標 C 2
説明
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教育方法等
概要:
前期の敷地を対象として三角測量および道路設計に関する演習を行う。
後期には、測量学・測量実習の総まとめとして、学外にて3泊4日(授業16週分相当)の集中測量実習を行い、地形図を作成する。学内の実習とは異なり、地形図を作成するために必要な測点を自分たちで現場を歩いて決めていくところ(踏査選点)からスタートする。集中測量実習では、ただ地形図を創りあげるだけではなく、クラスメート全員がお互いに理解し・協力しあう姿勢で大切にして取り組んでほしい。
授業の進め方・方法:
学内での実習は、屋外で測量器具を用いた外業とそれによって得られたデータを処理する内業に分けられる。外業では、各課題の説明、器具の使用法を説明した後、班編成を行い、班毎に実習を行う。内業では、データ処理の流れ、方法を説明し、班毎に協力して作業を実施する。
集中測量実習では、事前に公表される日課表に従い、寝食を共にしながら実習を進めて行く。
注意点:
測量学Ⅰ、測量学Ⅱおよび測量実習で学んだ内容を十分に復習しておくこと。
最終成績は、三角測量、路線測量および集中測量実習における成果物(レポート等)による評価に加え、実習に取り組む姿勢も加味して決定する。必ず、全ての実習に関して成果物を提出すること。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
四辺形の三角測量(外業)(1) |
陸上競技場に4本の杭を打つことによって、四辺形を作成し、その内角と基線長が計測できる。
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2週 |
四辺形の三角測量(内業)(2) |
測定結果をもとに内業を行い、すべての辺長を求め、四辺形の平面図を作成できる。
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3週 |
三角鎖の三角測量(外業)(1) |
学内設置されている三角鎖を用いて、三角測量および三辺測量を測量が実行できる。
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4週 |
三角鎖の三角測量(内業)(2) |
測定結果をもとに内業を行い、三角鎖の平面図を作成する。また、三角測量、三辺測量の比較ができる。
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5週 |
路線測量(1) |
架空に地形図上に所定の条件を満足した道路を設計する。平面計画をし、平面図を作成できる。
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6週 |
路線測量(2) |
縦断計画をし、縦断面図を作成できる。
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7週 |
路線測量(3) |
横断計画をし、横断面を作成できる。
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8週 |
路線測量(4) |
道路設計に関する平面図、縦断計図、横断計画図、土工量変化図、土量計算表を完成させる。
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2ndQ |
9週 |
集中測量実習(1) |
学外において選定された場所の地形図を作成できる。(踏査選点)
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10週 |
集中測量実習(2) |
骨組測量、水準測量が実行できる。
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11週 |
集中測量実習(3) |
骨組み測量・水準測量では、測点の角度、標高をトランシット、レベル、光波距離計を使用して求められる。
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12週 |
集中測量実習(4) |
細部測量ができる。
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13週 |
集中測量実習(5) |
細部測量では、閉合したトラバースをもとに地物、地形を平板。アリダードを用いて測量できる。
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14週 |
集中測量実習(6) |
地形図が作成できる。
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15週 |
集中測量実習(7) |
地形図の作成では、細部測量の結果をCADを使用して作成できる。
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16週 |
集中測量実習(8) |
以上の工程を班編制を行い協力して進め、3泊4日の間に地形図を完成させる。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 測量 | 区域の大小、順序、方法、目的および法律による分類について、説明できる。 | 4 | |
測量体系(国家基準点等)を説明できる。 | 4 | |
巻尺による測量で生じる誤差を説明でき、測量結果から計算ができる。 | 4 | |
光波・電波による距離測量を説明できる。 | 4 | |
単測法、倍角法、方向法を説明でき、測量結果から計算ができる。 | 4 | |
生じる誤差の取扱いを説明できる。 | 4 | |
種類、手順および方法について、説明できる。 | 4 | |
昇降式や器高式による直接水準測量を説明でき、測量結果から計算ができる。 | 4 | |
生じる誤差の取扱いを説明できる。 | 4 | |
測定結果から、面積や体積の計算ができる。 | 4 | |
地形測量の方法を説明できる。 | 4 | |
等高線の性質とその利用について、説明できる。 | 4 | |
単心曲線、緩和曲線、縦断曲線が説明できる。 | 4 | |
有効数字、数値の丸め方を説明でき、これを考慮した計算ができる。 | 4 | |
分野別の工学実験・実習能力 | 建設系分野(実験・実習能力) | 建設系分野(実験・実習能力) | 距離測量について理解し、器具を使って測量できる。 | 4 | |
トラバース測量について理解し、器具を使って測量できる。 | 4 | |
水準測量について理解し、器具を使って測量できる。 | 4 | |
セオドライトによる角測量について理解し、器具を使って測量できる。 | 4 | |
建築系分野(実験・実習能力) | 建築系分野(実験・実習能力) | 建築生産で利用されている測量(例えば、レベル、トランシット、トータルステーション、GPS測量など)について機器の取り扱いができる。 | 4 | |
測量の結果を整理できる。 | 4 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 0 | 0 | 20 | 80 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 10 | 40 | 0 | 50 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 10 | 40 | 0 | 50 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |