建築計画Ⅰ

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 建築計画Ⅰ
科目番号 0051 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 土木建築工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 テキスト 建築計画 学芸出版社(川崎寧史、山田あすか編著)、適宜自作プリント
担当教員 江本 晃美

到達目標

1:建築空間や建築計画に関する基礎的概念を理解できること。
2:建築計画に関する用語を理解できること。
3:各種建築物に関する基礎知識を修得し、計画手法を身につけること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
定期試験において建築計画の基礎的な内容を理解するとともに、計画に応用できる。建築計画の基礎的な内容を理解できている。定期試験において、平均60点未満で建築計画の基礎的事項が理解できていない。
プレゼン課題建築計画の概念と用語を理解し、各種建築物に関するプレゼン課題を事前に提出し、自分の考察と合わせて発表できている。建築計画に関するプレゼン課題を提出し、発表が行えている。建築計画の基礎的事項や用語、各種建築物に関するプレゼン課題の未提出や期限遅れがある。また、発表を行わなかった。
レポート各種建築物に関するレポートを期日までに提出し、与えられた課題について授業で学んだ内容を十分に反映し解答できている。各種建築物に関するレポートを提出し、与えられた課題に解答できている。レポートの未提出、または提出遅れがある。

学科の到達目標項目との関係

到達目標 C 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
1年次の建築デザイン概論にひき続いて、計画学の基礎となる建築計画総論および各種建築物の計画各論について学ぶ。
授業の進め方・方法:
グローバルな創造的建築技術者となるために、多言語を用いた専門用語の理解・習得を毎時間、講義と共に行う。講義は教科書と配布資料に基づいて進める。また折りに触れ、理解や主体的な学びを深めるためのレポート課題等を課し、講義に基づいて取り組む時間外の学習1H程度に取り組む。各自に 1 回のプレゼン課題を課す。
注意点:
【関連科目】建築デザイン概論 ( 本科 2 年 )、建築一般構造 ( 本科 3 年 )、建築環境工学 ( 本科 4 年 )、建築設備 ( 本科 5 年 )、工学デザイン基礎 I ~ III( 本科 1 ~ 3 年 )、工学デザイン I ~ II( 本科 4 ~ 5 年 )、創造演習 (本科 4 ~ 5 年 )
◎成績評価:試験、講義中の活動課題、プレゼンを総合的に評価する(試験50%、課題30%、プレゼン10%) 合格は60点以上

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 環境と建築 建築の根源を知り、現在意識・観察すべき観点を理解する
2週 建築を計画する1 人間・集団の活動と建築について理解する
3週 建築を計画する2 計画すること、計画学について全般的に理解する
4週 住まう1 住宅 住宅の計画について学習し、理解する
5週 住まう2 住宅 住宅の計画について学習し、理解する
6週 住まう3 住宅 居住施設について学習し、理解する
7週 建築家の課題レポートの作成とプレゼンテーション 担当したのものがプレゼン課題を事前提出し、プレゼンを行い、修正を加えて最終提出する
8週 前期中間試験 学習シートの内容を中心に、「住まう」に関する知識を確認する
2ndQ
9週 住まう4 集合住宅
集合住宅の計画基礎を理解する
10週 住まう5 集合住宅 集合住宅の計画手法を理解する
11週 住まう6 集合住宅 集合住宅の計画における留意事項を理解する
12週 建築物の外部空間
集合住宅のレポート
エクステリアから庭、セキュリティについて建築物一般に関する事項を理解する
13週 建築と都市空間の関係性 建築物の法令と形態、コントロール手法を理解する
14週 建築と都市のデザイン手法 建築計画において都市環境を理解する基礎的内容を理解する
15週 前期期末試験 学習シートの内容を中心に、「学ぶ」「集う」に関する知識を確認する
16週 集合住宅課題のプレゼンテーション 前期末試験答案の返却、回答および解説、プレゼンテーション
後期
3rdQ
1週 計画基礎1:寸法 建築計画の基礎として寸法体系について理解・実践する
2週 計画基礎2:法令 建築計画の基礎として法令の変遷や形態への影響を理解する
3週 計画基礎3:人体と寸法体系 設計基礎として人体と感覚、利便性について理解・実践する
4週 計画基礎4:心理と行動 建築設計の基礎となる人間や動物の心理と行動について理解する
5週 計画基礎5:人間・建築と環境 建築環境や身体感覚、人間の不快について理解する
6週 計画の基礎と手順1 人間の行動特性、計画の基礎について学習し、理解する
7週 計画の基礎と手順2 計画・設計の手順について学習し、理解する
8週 中間確認
計画の基礎的事項について法令と寸法等を理解する
4thQ
9週 学ぶ1:学校の変遷 学校や社会システムの変遷について理解する
10週 学ぶ2:学校のシステム 学校運営のシステムや法令について理解する
11週 学ぶ3:学校の計画 学校計画、設計の手法、プランタイプについて理解する
12週 学ぶ4:学校の事例
学校事例に関する分析レポート
学校に関する先進事例を知り、知見を高める
13週 計画の基礎と手順3:建物種別 建築物の種別に応じた基礎的事項を理解する
14週 計画の基礎と手順4:大規模施設 大規模建築物の計画における留意事項を理解する
15週 後期期末試験 学習シートの内容を中心に、「診る・治す」「外部空間」「計画の基礎と手順」に関する知識を確認する。
16週 解答返却・建築かるたと学校レポートのプレゼンテーション 後期末試験答案の返却、解答および解説
プレゼンテーション

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野計画国土と地域の定義を説明できる。4
土地利用計画と交通計画について、説明できる。4
総合計画とマスタープランについて、説明できる。4
交通流調査(交通量調査、速度調査)、交通流動調査(パーソントリップ調査、自動車OD調査)について、説明できる。4
交通需要予測(4段階推定)について、説明できる。4
緑化と環境整備(緑の基本計画)について、説明できる。4
風景、景観と景観要素について、説明できる。4
都市の防災構造化を説明できる。4
土地区画整理事業を説明できる。4
市街地開発・再開発事業を説明できる。4
交通流、交通量の特性、交通容量について、説明できる。4
計画の意義と計画学の考え方を説明できる。4
建築系分野計画・歴史現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。4
街路計画の手法と理念について説明できる。4
方法・制度の変遷について説明できる。4
景観形成・風景計画、用途・形態規制の仕組みについて説明できる。4
地区計画制度について説明できる。4
建築協定・緑化協定などの住民参加・協働のまちづくりの体制について説明できる。2
モデュールについて説明できる。4
建築設計に関わる基本的な家具をはじめとする住設備機器などの寸法を知っている。4
居住系施設(例えば、独立住宅、集合住宅など)の計画について説明できる。4
教育や福祉系の施設(例えば、小学校、保育所、幼稚園、中・高・大学など)あるいは類似施設の計画について説明できる。4
文化・交流系の施設(例えば、美術館、博物館、図書館など)あるいは類似施設の計画について説明できる。4
医療・業務系の施設(例えば、オフィスビル、病院、オーディトリアム、宿泊施設等)あるいは類似施設の計画について説明できる。4
建築計画・設計の手法一般について説明できる。4
原始(例えば、竪穴住居、高床建築、集落など)の特徴について説明できる。4
古代(例えば、住宅建築、寝殿造、都市計画、神社建築、寺院建築など)の特徴について説明できる。4
近世(例えば、住宅建築、書院造、数寄屋風書院、町屋、農家、茶室、霊廟、社寺建築、城郭)の特徴について説明できる。4
都市・地区・地域・建築物の規模に応じた防災に関する計画、手法などを説明できる。4
日本および海外における近現代の建築様式の特徴について説明できる。3

評価割合

試験プレゼンレポート・課題合計
総合評価割合501040100
定期試験500050
課題提出0104050