特別測量実習

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 特別測量実習
科目番号 0057 科目区分 専門 / 選択
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 土木建築工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 土木学会測量実習指導書、徳山高専測量実習指導書
担当教員 渡辺 勝利,段下 剛志,荒木 功平,温品 達也,宇根 拓孝

到達目標

測量学で習得した知識を実践できるようになること。
測量器具の使用方法、各種測量の方法、データ処理の方法を復習・理解し、それらをレポートとしてまとめ上げることができること。
実習は4〜5人のグループ単位で遂行するため、お互いに協力、理解しあって実習をやり遂げられること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1:測量の実践各種測量の方法を説明でき、正確に速く計測することができる。各種測量の方法を理解し、正しく計測することができる。各種測量の方法を理解し、正しく計測することができない。
評価項目2:データ処理測量した数値を正しく処理し、数値の意味を説明することができる。測量した数値を正しく処理することができる。測量した数値を正しく処理することができない。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

到達目標 A 1 説明 閉じる
到達目標 C 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
測量学の講義で学んだ知識を踏まえて実習を行い、測量機器の性能、取り扱い方法、測量方法、データ処理の方法などを習得する。
授業の進め方・方法:
本実習は、測量器具を使用して作業を行う外業とそれによって得られたデータを処理する内業に分かれている。実習は予め作成され5人程度の班単位で行う。各実習項目の始めに実習の内容を説明し、その後班単位で測量を開始する。レポートは項目毎に各個人が作成し、期日までに提出する。
前期と後期に実技試験を実施する。実技試験の内容は、その都度説明を行う。
注意点:
測量学で学んだ内容を十分に復習しておくこと。実習の進度によっては、放課後等に担当教員立ち会いの下で実習を継続する場合もある。
各単元(歩測・水準測量、角測量、トラバース測量、細部測量)で、レポートや実技試験の評価に加え、実習に取り組む姿勢も考慮した上で成績を決定し、最終成績は4つの単元の平均点とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンス 測量実習の進め方、器具貸し出し方法等の説明、班編成を行う。
2週 歩測 間縄,エスロンテープを用いて自分の歩幅を知るための測量をする.
3週 水準測量:器械の取り扱い レベルの操作法、据え付けの方法、取り扱い上の注意事項を習得する。
4週 水準測量:比較的平坦な地盤における地盤高の決定 平坦な地盤おいて測点の標高を計測する方法を2週に渡って習得する。
5週 水準測量:比較的平坦な地盤における地盤高の決定 平坦な地盤おいて測点の標高を計測する方法を2週に渡って習得する。
6週 水準測量:傾斜のある地盤における地盤高の決定 傾斜した地盤において、各測点における標高を計測する方法を2週に渡って習得する。
7週 水準測量:傾斜のある地盤における地盤高の決定 傾斜した地盤において、各測点における標高を計測する方法を2週に渡って習得する。
8週 角測量:器械の取り扱い トータルステーションの操作法、据え付けの方法、取り扱い上の注意事項を習得する。
2ndQ
9週 角測量:単測法 単測法による測定を実施する。
10週 角測量:倍角法 倍角法による測定を2週に渡って実施する。
11週 角測量:倍角法 倍角法による測定を2週に渡って実施する。
12週 角測量:方向法 方向法による測定を2週に渡って実施する。
13週 角測量:方向法 方向法による測定を2週に渡って実施する。
14週 実技試験①:倍角法による測角 倍角法による測角について、機器の据え付けを含め所定の時間で行い、かつ所定の精度を満たしているかを確認する。
2週に渡って実施する。
15週 実技試験①:倍角法による測角 倍角法による測角について、機器の据え付けを含め所定の時間で行い、かつ所定の精度を満たしているかを確認する。
2週に渡って実施する。
16週 フォローアップ 前期で行った実習に関して総括する。
後期
3rdQ
1週 授業ガイダンス 後期に実施する実習の一連の流れと実施方法、最終的な到達目標について確認する。
2週 トラバース測量:トータルステーションによる距離測定 トラバース測量:トータルステーションによる距離測定
3週 トラバース測量:トラバース網の完成 あらかじめ準備されたトラバースに関して、測距・測角を行う。トラバースが要求する精度に到達していることを確認した上で、角測点の座標を決定していく。5週に渡って実施する。
4週 トラバース測量:トラバース網の完成 あらかじめ準備されたトラバースに関して、測距・測角を行う。トラバースが要求する精度に到達していることを確認した上で、角測点の座標を決定していく。5週に渡って実施する。
5週 トラバース測量:トラバース網の完成 あらかじめ準備されたトラバースに関して、測距・測角を行う。トラバースが要求する精度に到達していることを確認した上で、角測点の座標を決定していく。5週に渡って実施する。
6週 トラバース測量:トラバース網の完成 あらかじめ準備されたトラバースに関して、測距・測角を行う。トラバースが要求する精度に到達していることを確認した上で、角測点の座標を決定していく。5週に渡って実施する。
7週 トラバース測量:トラバース網の完成 あらかじめ準備されたトラバースに関して、測距・測角を行う。トラバースが要求する精度に到達していることを確認した上で、角測点の座標を決定していく。5週に渡って実施する。
8週 細部測量:置物の測定 トータルステーションを用いて、完成したトラバース網を基に、置物の座標測定を行う。3週に渡って実施する。
4thQ
9週 細部測量:置物の測定 トータルステーションを用いて、完成したトラバース網を基に、置物の座標測定を行う。3週に渡って実施する。
10週 細部測量:置物の測定 トータルステーションを用いて、完成したトラバース網を基に、置物の座標測定を行う。3週に渡って実施する。
11週 細部測量:地形図の作成 トータルステーションで測定したデータをCADに出力し、平面図を作成する。3週に渡って実施する。
12週 細部測量:地形図の作成 トータルステーションで測定したデータをCADに出力し、平面図を作成する。3週に渡って実施する。
13週 細部測量:地形図の作成 トータルステーションで測定したデータをCADに出力し、平面図を作成する。3週に渡って実施する。
14週 実技試験②:トータルステーションの定位 トータルステーションを用いた細部測量(座標測定)に必要な定位ついて、機器の据え付けを含め所定の時間で行い、かつ所定の精度を満たしているかを確認する。2週に渡って実施する。
15週 実技試験②:トータルステーションの定位 トータルステーションを用いた細部測量(座標測定)に必要な定位ついて、機器の据え付けを含め所定の時間で行い、かつ所定の精度を満たしているかを確認する。2週に渡って実施する。
16週 まとめ 1年間の測量実習の成果を確認する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

実技試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合200020600100
基礎的能力0001020030
専門的能力20001040070
分野横断的能力0000000