中国文学

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 中国文学
科目番号 0062 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 土木建築工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 講義担当者が参考資料を編集して用意
担当教員 谷本 圭司

到達目標

中国文学(古典)についての基本的な知識を得、日本文学とのかかわりを理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1上記到達目標に総合的に十分達している上記到達目標に総合的に達している上記到達目標に総合的に達していない
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

JABEE a 説明 閉じる
到達目標 A 2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
中国の文学とはどのようなものであるのかについての基礎的な理解を目標とします。古典を中心に解説し、日本文学とのかかわりについてもとりあげ、その違いについても解説します。授業内容を理解するために、予習復習を必ずしてください。
授業の進め方・方法:
講義形式で行います。各講義(60~70分程度)の後に、授業のまとめとして、ノートの整理、講義のまとめを作成(30~40分程度)します。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 中国文学について 中国文学についての概説。「中国文学」として取り扱う範囲についての考察を行い、理解する。
2週 漢字の特質 伝達媒体としての漢字の特質について概説し、文学表現への影響について考察を行い、理解する。
3週 『論語』について 『論語』の文学性についての概説。その文学的性質について理解する。
4週 『詩経』について 『詩経』についての概説。文学の優劣基準についての原点を理解する。詩歌の形式上の進化発展の過程を理解する。
5週 『楚辞』について 『楚辞』についての概説。合わせて『荘子』の文学性についての概説。以上の二作に通底する「情」の発現を理解する。
6週 中国文学の二つの底流 論語ー詩経、荘子ー楚辞の二つの底流について理解する。
7週 中国文学と日本(1) 周南地域の近世漢詩文を取り上げて講義。身近にある漢文資料について知る。
8週 『史記』について(1) 史記についての概説。作者司馬遷の情的側面を理解する。
2ndQ
9週 『史記』について(2) 史記について、表現の知的側面についての概説。前講とあわせて、その文学性について理解する。
10週 唐詩(李白1) 李白の出自と生涯についての概説。李白の情的側面について理解する。
11週 唐詩(李白2) 前講の内容と合わせ、李白の詩の特色について、表現としての知的側面を理解する。
12週 唐詩(杜甫1) 杜甫の生涯についての概説。主としてその情的側面について理解する。
13週 唐詩(杜甫2) 杜甫の詩の表現面での変化を取り上げ、その知的側面についての考察を行って、詩人としての到達レベルを理解する。
14週 中国文学と日本(2) 周南地域の近世漢詩文を取り上げ、講義する。身近な漢文資料について、内容面から理解する。
15週 期末試験 上記の範囲に関する、論述式の試験を行う。60点以上が目標。
16週 答案返却など 試験の答案の返却、および解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。2
代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。2
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。2
文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。2
鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができる。2
読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。2
現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。2
代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。2
古文・漢文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻などを味わうことができる。2
代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。2
教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。2
情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。2
他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。2
相手の意見を理解して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを改善する方法を習得できる。2
社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力600000060
専門的能力100000010
分野横断的能力300000030