地盤工学

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 地盤工学
科目番号 0072 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 土木建築工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 環境・都市システム系教科書シリーズ3 土質工学 赤木知之他著 (コロナ社)
担当教員 桑嶋 啓治

到達目標

1.土のせん断強さについて理科し,土のせん断強度の計算ができる。
2.土圧について理解し、計算できる。
3.斜面安定について理解し、安定解析の計算ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1土の圧密やせん断強さについて、計算で求めた値を説明できる。土の圧密やせん断強さについて、正しく計算できる。土の圧密やせん断強さについて理解し、正しく計算できない。
評価項目2土圧について、計算で求めた値を説明できる。土圧について、正しく計算できる。土圧について、計算できない。
評価項目3斜面安定について、計算で求めた値を説明できる。斜面安定について、正しく計算できる。斜面安定について、正しく計算できない。

学科の到達目標項目との関係

到達目標 A 1 説明 閉じる
JABEE d-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
土構造物を建設する場合に生じる工学的な問題(土の諸性質、土の力学的性質)について学習する。地盤(土)に荷重、地震力、降雨など外力が作用した場合の地盤(土)の強度や安定性を中心にした力学的特性を学習する。
授業の進め方・方法:
授業では、講義を中心に進める。演習問題も適宜行い、理解度を確認する。毎週の授業内容を確実に身につけるために、予習復習が必須である 。また、現場見学の機会があれば参加して学習する。
注意点:
電卓を毎週、持参すること。評価式=定期試験の平均点(80%)+ノート、プリント類(20%)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 土の圧密現象 圧縮と圧密、土の圧縮特性を理解できる。
2週 一次元圧密理論 一次元圧密方程式の理論を理解できる。
3週 圧密度について 圧密度を理解できる。
4週 圧密試験と整理法 圧密試験と整理方法を理解できる。
5週 圧密沈下量の計算 圧密沈下量を計算できる。
6週 圧密の時間的経過とその理論 圧密の時間的経過とその理論を理解できる。
7週 中間試験 圧密の内容について確認する。
8週 前期中間試験の解答、解説 答案を返却して解説し、試験の内容を確認する。
2ndQ
9週 土のせん断応力について せん断応力の内容について、学習内容を確認する。
10週 土のせん断強度の概念 土の破壊基準(モール・クーロン破壊基準) 土の強度定数を求める一軸、三軸、ベーン試験について理解できる。
11週 土のせん断試験 直接せん断試験による強度定数の求め方について理解できる。
12週 粘性土のせん断特性 粘性土の非排水時、排水時のせん断特性について理解できる。
13週 砂質土のせん断特性 砂質土の非排水時、排水時のせん断特性について理解できる。
14週 土の動的強度特性 飽和砂の液状化現象、動的強度の求め方について理解できる。
15週 期末試験 砂や粘土のせん断応力の内容について確認する。
16週 答案返却など 答案を返却して解説し、土圧の内容について確認する。
後期
3rdQ
1週 斜面の安定の概要 斜面崩壊の要因、形態、安定計算について理解できる。
2週 半無限斜面の安定計算(1) 降雨がない場合とある場合の半無限斜面の安定計算について理解できる。
3週 半無限斜面の安定計算(2) 粘着性土からなる半無限斜面の安定計算について理解できる。
4週 半無限斜面の安定計算(3) 様々なケースにおける半無限斜面の安定計算について理解できる。
5週 有限斜面の安定計算(1) 地下水位がある場合の安定計算について理解できる。
6週 有限斜面の安定計算(2) 地震時、載荷荷重がある場合の安定計算について理解できる。
7週 有限斜面の安定計算(3) 安定係数法による安定計算について理解できる。
8週 中間試験 斜面の安定計算の内容について確認する。
4thQ
9週 後期中間試験の解答、解説
答案を返却して解説し、試験の内容について確認する。
10週 土圧の概念 主働土圧、静止土圧、受働土圧について理解できる。
11週 ランキン土圧 ランキン土圧について理解できる。
12週 クーロン土圧 クーロン土圧について理解できる。
13週 クルマンの図解法 クルマンの図解法による主働土圧、受働土圧について理解できる。
14週 土圧論の応用 擁壁に作用する土圧や地震時における土圧について理解できる。
15週 期末試験 土圧や斜面の安定計算の内容について確認する。
16週 答案返却など 答案を返却して解説し、斜面の安定計算の内容について確認する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野地盤土のせん断試験を説明できる。5前1,前2,前3
土のせん断特性を説明できる。5前4
土の破壊規準を説明できる。5前5,前6,前7
ランキン土圧やクーロン土圧を説明でき、土圧算定に適用できる。5前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3
基礎の種類とそれらの支持力公式を説明でき、土の構造物の支持力算定に適用できる。5
斜面の安定計算手法を説明でき、安全率等の算定に適用できる。5後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12
飽和砂の液状化メカニズムを説明できる。5後1
地盤改良工法や液状化対策工法について、説明できる。5後1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力200000020
専門的能力6000020080
分野横断的能力0000000