工学デザインⅠ(土木系)

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 工学デザインⅠ(土木系)
科目番号 0076 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 土木建築工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材
担当教員 島袋 淳,温品 達也,桑嶋 啓治,荒木 功平

到達目標

複合分野の基礎となる基本的素養を身に着けるために、図面の読み込み、トレース、設計方法を身に着け、以下のことができることを目標とする。
【前期】橋梁一般図の内容について理解する。
【後期】土圧を受ける構造物の設計要領を理解し、土圧の計算、安定計算、配筋計算が出来、設計図(配筋図)が描ける能力を培う。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1(前期)橋梁の一般図の図面を読み、適切にトレースができる。橋梁の一般図の図面を読み、トレースができる。橋梁の一般図の図面を読めず、適切にトレースができない。
評価項目2(後期)土圧を受ける構造物の設計要領を理解し、土圧の計算、安定計算、配筋計算が出来、設計図(配筋図)が適切に描ける。土圧を受ける構造物の設計要領を理解し、土圧の計算、安定計算、配筋計算が出来、設計図(配筋図)が描ける。土圧を受ける構造物の設計要領を理解できておらず、土圧の計算、安定計算、配筋計算が出来ず、また設計図(配筋図)が描けない。

学科の到達目標項目との関係

到達目標 A 1 説明 閉じる
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教育方法等

概要:
【前期】3つの「橋梁の図面学習」を行う。いずれの橋梁も基本的な一般図を理解する事を目指している。毎回、図面の概要を説明し、手書きトレース、CADトレースにより完成させる。
【後期】地盤工学・鉄筋コンクリート工学で学んだ事項を元に、土圧を受ける構造物(逆T型擁壁) の設計計算(土圧の計算、安定計算、配筋計算など)および設計図( 配筋図) の描き方について学習する。
本科目は建設会社で橋梁の製図・CAD編集業務を経験した教員がその経験を活かし,製図・CAD演習形式で授業を行う。
授業の進め方・方法:
【前期】毎回、講義の最初に図面の概要について解説し、最初は手書きトレースを行い、手書きトレース終了後、CADトレースを行う。
【後期】最初の授業で設計要領・設計条件の説明を行う。以降の授業は演習とし、各自設計要領に従い、設計計算を行い、製図を作成する。なお、各項目で適宜説明、進行状況のチェックを行う。各自の設計計算が中心となるが、適宜、理解度を確認する。また、前期、後期ともに授業時間外においても各自で授業内容を理解するために、予習復習が必須である。事前事後学習としての目安は図面の進行状況によるが、CADを利用して計2時間程度必要である。
注意点:
・【前期】トレース図面はずべて提出することで評価の対象とする。よって一つでも未提出であれば、単位取得はできない。
前期成績:トレース点(最大40点、提出時期を反映)+3DCAD結果(最大20点)+図面確認口頭試問結果(最大40点)
後期成績:土圧の計算(30点)+配筋の計算(40点)+配筋図(30点)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 RC 単純床版橋全体一般図
【事後学習の内容(2時間)】
解説、手書きトレース
2週 RC 単純床版橋全体一般図
【事後学習の内容(2時間)】
手書きトレース
3週 RC 単純床版橋全体上部工配筋図
【事後学習の内容(2時間)】
解説、手書きトレース
4週 RC 単純床版橋全体上部工配筋図
【事後学習の内容(2時間)】
手書きトレース
5週 RC 単純床版橋全体上部工配筋図
【事後学習の内容(2時間)】
手書きトレース
6週 RC 単純床版橋全体上部工配筋図
【事後学習の内容(2時間)】
手書きトレース
7週 手書きトレースを行ったRC 単純床版橋のCADトレース
【事後学習の内容(2時間)】
1から6回の課題内容をCADでトレースする
8週 手書きトレースを行ったRC 単純床版橋のCADトレー【事後学習の内容(2時間)】ス
1から6回の課題内容をCADでトレースする
2ndQ
9週 PC 単純床版橋
【事後学習の内容(2時間)】
解説、CADトレース
10週 PC 単純床版橋
【事後学習の内容(2時間)】
CADトレース
11週 PC 単純床版橋
【事後学習の内容(2時間)】
CADトレース
12週 PC 単純T桁橋
【事後学習の内容(2時間)】
解説、CADトレース
13週 PC 単純T桁橋
【事後学習の内容(2時間)】
CADトレース
14週 PC 単純T桁橋
【事後学習の内容(2時間)】
CADトレース
15週 9-14回課題の口頭試問 内容を理解しているか口頭試問により確認する。
16週 口頭試問結果の確認
後期
3rdQ
1週 土圧を受ける構造物の概要
擁壁の設計概要
【事後学習の内容(2時間)】
土圧を受ける構造物の事例説明、ならびに擁壁の設計の設計方法・設計条件の説明を行う。
2週 設計演習
【事後学習の内容(2時間)】
断面の形状、土圧計算の説明を学習する。
3週 設計演習
【事後学習の内容(2時間)】
転倒・滑動・沈下に対する安定計算を学習する。
4週 設計演習
【事後学習の内容(2時間)】
断面の形状、土圧計算を確認する。
5週 設計演習
【事後学習の内容(2時間)】
円弧すべりに対する安定計算を学習する。
6週 設計演習
【事後学習の内容(2時間)】
転倒・滑動・沈下に対する安定計算を学習する。
7週 設計演習
【事後学習の内容(2時間)】
各自で設計を行う。
8週 設計演習
【事後学習の内容(2時間)】
配筋、鉄筋量の計算について学習する。
4thQ
9週 設計演習
【事後学習の内容(2時間)】
各自で設計を行う。
10週 設計演習
【事後学習の内容(2時間)】
円弧すべりに対する安定計算の確認を行う。
11週 設計演習
【事後学習の内容(2時間)】
各自で設計を行う。
12週 設計演習
【事後学習の内容(2時間)】
配筋、鉄筋量の計算の確認を行う。
13週 設計演習
【事後学習の内容(2時間)】
各自で設計を行う。
14週 設計演習
【事後学習の内容(2時間)】
各自で設計を行う。
15週 設計演習
【事後学習の内容(2時間)】
設計計算書、設計図( 配筋図) の提出を行う。
16週 まとめ 再提出の項目について、修正を行い、再度提出する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野計画国土と地域の定義を説明できる。4
日本、世界における古代、中世および現代の都市計画の思想および理念と実際について、説明できる。4
都市計画法と都市計画関連法の概要について、説明できる。4
土地利用計画と交通計画について、説明できる。4
総合計画とマスタープランについて、説明できる。4
都市計画区域の区域区分と用途地域について、説明できる。4
交通流調査(交通量調査、速度調査)、交通流動調査(パーソントリップ調査、自動車OD調査)について、説明できる。4
交通需要予測(4段階推定)について、説明できる。4
緑化と環境整備(緑の基本計画)について、説明できる。4
風景、景観と景観要素について、説明できる。4
都市の防災構造化を説明できる。4
土地区画整理事業を説明できる。4
市街地開発・再開発事業を説明できる。4
交通流、交通量の特性、交通容量について、説明できる。4
計画の意義と計画学の考え方を説明できる。4
建築系分野計画・歴史現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。4
近現代都市の特質と課題について説明できる。4
近代の都市計画論について説明できる。4
現代にいたる都市計画論について説明できる。4
市街地形成と都市交通のあり方について説明できる。4
街路計画の手法と理念について説明できる。4
日本の土地利用計画の仕組みについて説明できる。4
方法・制度の変遷について説明できる。4
景観形成・風景計画、用途・形態規制の仕組みについて説明できる。4
市街地を開発する仕組みについて説明できる。4
土地区画整理事業について説明できる。4
市街地再開発事業について説明できる。4
地区計画制度について説明できる。4
建築協定・緑化協定などの住民参加・協働のまちづくりの体制について説明できる。4
都市・地区・地域・建築物の規模に応じた防災に関する計画、手法などを説明できる。4
都市と農村の計画について説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00006040100
基礎的能力0000000
専門的能力00006040100
分野横断的能力0000000