概要:
建築に関する実践的技術者を養成する上で重要な、実務に役立つ技術や知識を体験的に習得することを目的とする。また、報告書の作成により、技術者として重要な考察能力を養う。【構造実験】個人でパスタブリッジを製作し実験する。【建築実測・バリアフリー実験】障害者など疑似体験を実施し、人間中心設計の手法を学ぶ。【土質実験】6人/班で行い、3テーマ選択して行う。実験終了後は、実験で得られた結果を考察し、レポートとしてまとめる。全てのテーマ終了後は、一つの実験テーマに関して、全ての班の実験データをまとめ、プレゼンテーションを行う。【建築実測実験】班ごとに単位空間の実測と設計基準について校舎内の空間を実測して学習しレポートに纏める。
授業の進め方・方法:
以下の項目について実験実習を行い、実験実習の成果をレポートにまとめて提出する。実験は,
構造実験(島袋)、土質実験(桑嶋・荒木)、建築(実測・バリアフリー)実験(中川)が担当する。
どの実験も、授業時間以外に自分でレポートを纏めることが必要である。また、その内容を確実に習得するために、実験前後の予習復習を行うこと。ただし、時間割で実施日の最終時間に割り振りができなかった場合は、別に授業を行い時間を確保する。
注意点:
成績評価:各実験毎にレポートを採点し、最終成績は各実験の成績を学習期間の比率をかけて合算した成績とする。(実測・バリアフリー実験(レポート):50%, 土質実験:25%, 構造実験:25%)
合格基準:60点以上を合格とする。
再試験(再提出):実施する。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
【授業内容】建築実測・バリアフリー実験(1) 【事後学習】建築関連法令についての調査(目安:2H) |
単位空間(トイレ、階段、廊下、教室、教員室、出入口、開口部等)の計測と設計基準、ユニバーサルデザイン、レポートの書き方についての講義について理解できる
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2週 |
【授業内容】建築実測・バリアフリー実験(2) 【事後学習】野帳整理・再測・CAD製図(目安:2H) |
単位空間の計測と作図・疑似体験装具を活用したユーザー評価実験(1)に班員と共に取り組むことが出来る。
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3週 |
【授業内容】建築実測・バリアフリー実験(3) 【事後学習】野帳整理・再測・CAD製図(目安:2H) |
単位空間の計測と作図・疑似体験装具を活用したユーザー評価実験(2)に班員と共に取り組むことが出来る。
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4週 |
【授業内容】建築実測・バリアフリー実験(4) 【事後学習】野帳整理・再測・CAD製図(目安:2H) |
単位空間の計測と作図・疑似体験装具を活用したユーザー評価実験(3)に班員と共に取り組むことが出来る。
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5週 |
【授業内容】建築実測・バリアフリー実験(5) 【事後学習】野帳整理・再測・CAD製図(目安:2H) |
単位空間の計測と作図・疑似体験装具を活用したユーザー評価実験(4)に班員と共に取り組むことが出来る。
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6週 |
【授業内容】建築実測・バリアフリー実験(6) 【事後学習】実験のまとめ(目安:2H) |
レポート作成(1)に取り組むことが出来る。
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7週 |
【授業内容】建築実測・バリアフリー実験(7) 【事後学習】実験のまとめ(目安:2H) |
レポートを完成させ、期限内に提出できる。
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8週 |
【授業内容】 【構造実験】(1) 担当:劉 |
実験の説明とアブストラクトの書き方を理解する
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4thQ |
9週 |
【授業内容】 【構造実験】(2) |
パスタブリッジの製作(1)に取り組むことが出来る。
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10週 |
【授業内容】 【構造実験】(3) |
パスタブリッジの製作(2)に取り組むことが出来る。
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11週 |
【授業内容】 【構造実験】(4) |
パスタブリッジの載荷試験を行い、レポートにまとめることが出来る。
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12週 |
【授業内容】土質工学実験(1) |
一軸圧縮、一面せん断、圧密(1テーマを選択)に取り組むことが出来る。
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13週 |
【授業内容】土質工学実験(2) |
一軸圧縮、一面せん断、圧密(1テーマを選択)に取り組むことが出来る。
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14週 |
【授業内容】土質工学実験(3) |
一軸圧縮、一面せん断、圧密(1テーマを選択)に取り組むことが出来る。
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15週 |
【授業内容】土質工学実験(4) |
試験結果をまとめることが出来る。
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16週 |
まとめ |
全実験の振り返りを行うことが出来る。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 技術者倫理 | 技術者倫理 | 社会における技術者の役割と責任を説明できる。 | 2 | |
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。 | 3 | 後1 |
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。 | 2 | |
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。 | 2 | |
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。 | 2 | |
過疎化、少子化など地方が抱える問題について認識し、地域社会に貢献するために科学技術が果たせる役割について説明できる。 | 2 | |
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。 | 2 | |
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。 | 3 | 後1 |
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。 | 2 | |
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。 | 2 | |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 建築系分野(実験・実習能力) | 建築系分野(実験・実習能力) | 実験の目的と方法を説明できる。 | 4 | 後12 |
建築に用いる構造材料(例えば木、コンクリート、金属など)の物理的特性を実験により明らかにすることができる。 | 4 | 後13,後14,後15 |
実験結果を整理し、考察できる。 | 4 | 後16 |
実験の目的と方法を説明できる。 | 4 | 後8 |
構造材料(例えば木、コンクリート、金属など)によるいずれかの構造形式(ラーメン、トラスなど)の試験体を用い、載荷実験を行い、破壊形状と変形の性状を観察することができる。 | 4 | 後9,後10 |
実験結果を整理し、考察できる。 | 4 | 後11 |
実験の目的と方法を説明できる。 | 4 | 後1 |
建築を取巻く環境(例えば音、光、温度、湿度、振動など)を実験により把握できる。 | 4 | 後2,後3,後4,後5,後6 |
実験結果を整理し、考察できる。 | 4 | 後7,後8 |
建築生産で利用されている測量(例えば、レベル、トランシット、トータルステーション、GPS測量など)について機器の取り扱いができる。 | 4 | 後2,後3,後4,後5 |
測量の結果を整理できる。 | 4 | 後2,後3,後4,後5 |