日本語コミュニケーション

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 日本語コミュニケーション
科目番号 0103 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 土木建築工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:焼山廣志・髙槻侑吾共編『日本語コミュニケーション講義録・演習レポート集 2024年〔改訂版〕』(有明工業高等専門学校、2024年4月)
その他:授業担当教員が作成したプリント教材
担当教員 髙槻 侑吾

到達目標

①実用的な文章を書く前、書くとき、書いた後に必要なことについての基本的な知識を習得し、実践することができる。
②話し言葉と書き言葉の違い、敬語の使い方など、日常生活における基本的な表現技術を習得し、実践することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目①実用的な文章を書く前、書くとき、書いた後に必要なことについての基本的な知識を習得し、実践することができている。実用的な文章を書く前、書くとき、書いた後に必要なことについての基本的な知識を習得することができている。実用的な文章を書く前、書くとき、書いた後に必要なことについての基本的な知識を習得することができていない。
評価項目②日常生活における基本的な表現技術を習得し、実践することができている。日常生活における基本的な表現技術を習得することができている。日常生活における基本的な表現技術を習得することができていない。

学科の到達目標項目との関係

到達目標 A 2 説明 閉じる
JABEE f 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 本授業は、本科3年次までに学んだ知識や身につけた能力を基盤に、技術者・社会人に求められる実践的な日本語運用能力を養うことを目的とする。そのため、受講者による授業への主体的な参加や課題に対する真摯な取り組みが不可欠である。このことを十分に理解したうえで受講してほしい。
 
授業の進め方・方法:
【授業の進め方】
 90分授業を週1回実施し、半期(前期)で完結する。なお、シラバスに記載されている授業計画は、実際の進度や受講者の興味・関心、理解度等を踏まえて、事前に周知を行ったうえで変更する場合がある。

【授業の方法】
 授業は指定の教科書を使用し、教員主体の講義と受講者主体の演習を組み合わせる形で行う。適宜、受講者と教員との質疑応答や受講者間での意見交換(課題の相互評価・相互文章診断など)の機会を設けることで、講義内容に対する理解を深めるとともに、受講者が自立した書き手として自分の文章を客観視(自己診断)できるようにする。なお、受講生が演習で作成した課題(下書き)は教員が文章診断を行い、翌週以降の授業で返却・フィードバックする。受講者は教員のコメントを踏まえて書き直し(清書)する。このような、「講義→演習(課題の下書き)→演習(課題の清書)」のサイクルを繰り返すことで内容や表現に磨きをかけ、完成度の高い文章を目指す。
 
注意点:
【成績評価方法】
①教場試験:40%(前期末試験前、第14回の授業で実施予定)
②課題  :60%
—―————————―—————————―———————
①・②の合計:100%
上記の割合で算出し、総合評価で60点以上を合格とする。

【準備物】
・筆記用具
・教科書
・国語辞典(電子辞書も可)
・A4判クリアファイル2枚(1枚は配付資料を保管するため。もう1枚は返却された課題を保管するため)
・その他(パソコン、タブレット端末、スマートフォンの持参を指示する場合がある)

【参考書】
授業内で適宜紹介する。

【受講上の注意点・アドバイス】
①配付されたプリント類を整理し、返却された小テスト類はなくさずに保管すること。
②予習・復習を必ず行うこと。また、漢字・語彙の学習を計画的に継続して行うこと。
③提出物は期日までに提出すること。遅れる場合は事前に理由を添えて申し出ること。
④レポート・課題・プレゼンテーションにおいて盗用・剽窃があった場合は0点とする(ChatGPT等の文章生成AIの使用を含む。また、他人のものを写した場合は、写した者と写させた者の双方を0点とする)。
⑤授業内でパソコン・タブレット端末・スマートフォンなどを使用する場合があるが、教員の指示があるまでは取り出したり、使用したりしないこと。
⑥自分なりの考えや問題意識を持ち、それを積極的に他者に表明しようと努めること。
⑦疑問は放置せず、辞書や情報機器で調べたり、教員に質問したりして解決すること。
⑧授業内容に関連する参考文献を紹介するので、興味・関心を持って触れてみること。
⑨国語や他の科目で学んだ知識や身につけた能力を積極的に活用しようと努めること。
⑩漢字検定、日本語検定、文章読解・作成能力検定などに積極的に挑戦してみること。

【授業担当教員とのコミュニケーション方法】
Teamsチャット、学内メール、直接対話(授業時、オフィスアワー)

【その他】
 本授業は日本語によるコミュニケーションのなかでも「書くこと」に重点を置いている。「話すこと」について学びたい場合は、5年次開講の人文社会領域選択科目【人文社会特講】(担当:上田真梨子先生)を受講することを勧める。詳細は当該科目のWebシラバスを参照されたい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
【第1単元】日本語表現の基礎知識(1)
01.日本語の文字体系の理論
半期の学びの見通しを持ち、学習目標・計画を立てることができる。
日本語の文字体系の理論を理解することができる。
2週 【第1単元】日本語表現の基礎知識(1)
02.「話し言葉」と「書き言葉」
話し言葉と書き言葉の違いを理解し、実際に正しく用いることができる。
3週 【第2単元】就職対策実践講座
03.履歴書の書き方
付.封筒の書き方
履歴書の書き方を理解し、実際に作成することができる。
4週 【第2単元】就職対策実践講座
03.履歴書の書き方
付.封筒の書き方
履歴書の書き方を理解し、実際に作成することができる。
5週 【第2単元】就職対策実践講座
04.エントリーシートの書き方
エントリーシートの書き方を理解し、実際に作成することができる。
6週 【第2単元】就職活動準備講座
04.エントリーシートの書き方
エントリーシートの書き方を理解し、実際に作成することができる。
7週 【第2単元】就職活動準備講座
05.自己推薦書の書き方
自己推薦書の書き方を理解し、実際に作成することができる。
8週 【第3単元】文章表現力養成講座(1)
06.はがきの書き方
はがき(往復はがき、暑中見舞い、寒中見舞い)の書き方を理解し、実際に作成することができる。
2ndQ
9週 【第4単元】日本語表現の基礎知識(2)
07.敬語の使い方
敬語の種類と使い方を理解し、実際に場面に応じた適切な敬語を用いることができる。
10週 【第4単元】日本語表現の基礎知識(2)
07.敬語の使い方
敬語の種類と使い方を理解し、実際に場面に応じた適切な敬語を用いることができる。
11週 【第4単元】日本語表現の基礎知識(2)
07.敬語の使い方
敬語の種類と使い方を理解し、実際に場面に応じた適切な敬語を用いることができる。
12週 【第5単元】文章表現力養成講座(2)
08.手紙文の書き方
手紙文の書き方を理解し、実際に作成することができる。
13週 【第5単元】文章表現力養成講座(2)
08.手紙文の書き方
手紙文の書き方を理解し、実際に作成することができる。
14週 【第5単元】文章表現力養成講座(2)
08.手紙文の書き方
教場試験
手紙文の書き方を理解し、実際に作成することができる。

1~13週までの授業内容を範囲とする試験を実施し、到達目標に対する達成度を確認する。
15週 教場試験の答案返却と解説
授業全体のまとめと振り返り
教場試験を振り返り、不正解だった箇所はその理由を説明することができる。
半期の学びを振り返り、到達目標に対する達成度と今後の課題を把握することができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学国語国語常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3前3,前4,前5,前6,前7,前8,前15
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3前3,前4,前5,前6,前7,前8
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3前3,前4,前5,前6,前7,前8
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前13,前14,前15
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14

評価割合

教場試験課題合計
総合評価割合4060100
基礎的能力4060100