建設マネジメント

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 建設マネジメント
科目番号 0119 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 土木建築工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 7つの習慣。 参考図書:馬場敬三著「建設マネジメント」(コロナ社)・池田将明著「建設事業とプロジェクトマネジメント」(森北出版)・中川良隆著「建設マネジメント実務」(山海堂)・國島正彦,庄子幹夫編著「建設マネジメント原論」(山海堂)・国土交通白書
担当教員 温品 達也

到達目標

これから建設関係に携わる学生が、建設マネジメントとはどのような学問であるかを把握し、建設事業の新しい管理の方法及び方向性を見つける基礎的な知識を身につけることを到達目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1建設マネジメントとはどのような学問であるかを理解し、建設事業の新しい管理の方法及び方向性を見つける基礎的な知識を十分に身につけている。建設マネジメントを理解し、建設事業の新しい管理の方法及び方向性を見つける基礎的な知識を身につけている。建設マネジメントを理解しておらず、建設事業の新しい管理の方法及び方向性を見つける基礎的な知識を身につけていない。

学科の到達目標項目との関係

到達目標 C 2 説明 閉じる
JABEE d-4 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建設事業は、さまざまな要素で構成されており、複雑多岐にわたっている。古くから建設事業を運営管理する方法として、建設マネジメント手法が用いられてきた。日本ではそれを学問として学んでいるところはそれほど多くない。この講義では、建設マネジメントの重要性と歴史、基本的な考え方、建設事業の実体及び建設事業の重要な課題について学び、さらに建設事業をより合理的に進めるための方法として、建設マネジメント技術を習得する。
この科目は,建設会社で現場施工マネジメントを経験した教員がその経験を活かし,建設プロジェクトのマネジメントについて講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
授業はテキストを中心に講義するが、補足資料として、講師各々の経験談を基にした実際の事例を多く取り入れる。理解度の確認方法として、小テストを数回行い、効果の確認を行う。まとめとして、中間試験、学期末試験を行う。また、本講義の内容を確実に身につけるために、予習復習が必須である。
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 建設マネジメント概論と主体性リーダーシップ シラバスの説明を行う。マネジメントを学前提として重要なリーダーシップとセルフマネジメントの意義,その根幹である主体性について理解する。
2週 主体性の定義 良好なマネジメントの原則を理解するために必要な主体性について,ケーススタディを重ねて理解する。
3週 ソリューションセリング 自分の身近な例題を基に,ソリューションセリングにおける問題点と解決策を習得する。
4週 影響の輪と感心の輪 セルフマネジメントおいて効果的な対象となる,影響の輪の定義について理解し,自らの影響の輪を検討して改善する。
5週 個人のミッションステートメント ミッションステートメントについて学び,セルフマネジメントに用いるための個人のミッションステートメントを作成する。
6週 組織のミッションステートメント ミッションステートメントの作成を通じて,組織のミッションステートメントの定義やその有効性について学ぶ。
7週 建設事業の仕組み 建設事業の流れを説明し、建設業とはいかなるものか学習する。
8週 総合課題 初回から7回までの講義内容についてまとめを行う。
4thQ
9週 建設事業の企画、計画、調査及び設計 建設事業の企画と計画との関係、そのための調査及び設計による具体化について学習する。
10週 建設工事の施工計画及び最新の技術動向 建設工事の施工計画を事例を踏まえて学習する。また、最新の技術動向について説明する。
11週 見積り、入札及び契約 見積りの方法、入札の仕組み及び契約管理について学習する。
12週 施工、施工管理及び工事監理 施工、施工管理及び工事監理を事例を踏まえて学習する。建築工事の施工事例を紹介する。
13週 リニューアル、維持管理及び廃棄 建設物のリニューアル及び将来の維持管理の重要性並びに廃棄について学習する。
14週 建設事業の国際化及び重要な課題 建設事業の国際化及び建設事業の現在の重要な課題について学習する
15週 期末試験 中間試験以降を中心に、学期末試験を行う。
16週 答案返却など 試験の解説及び講義全体を通してのまとめを行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。3後7
現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。4後9,後10
社会における技術者の役割と責任を説明できる。4後9
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。3後10,後13,後14
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3後14
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。3後14
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。3後14
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。3後7,後9
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。3後10,後14
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。3後7,後12,後13
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。3後13,後14

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合01000000100
基礎的能力030000030
専門的能力070000070
分野横断的能力0000000