近代建築史

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 近代建築史
科目番号 0135 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 土木建築工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 西田雅嗣他、『建築の歴史;西洋・日本・近代』、学芸出版社、2003年
担当教員 中川 明子

到達目標

1. 近代建築の工法、構造の変化に伴う建築の様式、都市の変遷と代表的建築様式の変遷・特徴を説明できる。
2. 「世界に通用する」技術者を目指す者として、世界の建築文化への理解を深め、世界の近・現代建築成立の背景を理解する。
3. 自国を含めた世界各国の建築文化を自ら学ぶ姿勢を養う。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
近代建築の工法、構造の変化に伴う建築の様式を理解する。近代建築の工法、構造の変化に伴う建築の様式を理解し、説明できる。近代建築の工法、構造の変化に伴う建築の様式を理解している。近代建築の工法、構造の変化に伴う建築の様式を理解していない。
近代の都市の変遷と代表的建築様式の変遷・特徴を理解する。近代の都市の変遷と代表的建築様式の変遷・特徴を理解し、説明できる。近代の都市の変遷と代表的建築様式の変遷・特徴を理解している。近代の都市の変遷と代表的建築様式の変遷・特徴を理解していない。
世界各国の建築文化を自ら学ぶ姿勢を養う。世界各国の建築文化を自ら学ぶ姿勢を持ち、実践しようとしている。世界各国の建築文化を自ら学ぶ姿勢を持っている。世界各国の建築文化を自ら学ぶ姿勢を持っていない。

学科の到達目標項目との関係

到達目標 C 1 説明 閉じる
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教育方法等

概要:
到達目標達成のため、近代建築の工法、構造、理論の変化に伴う建築様式、都市の変遷と代表的建築、建築家について学ぶ。
授業の進め方・方法:
視覚的理解を助けるため、代表事例などはプロジェクターでの投影を行う。視聴覚教材も利用する。授業内容を理解するために、予習復習のための学習ノート(年表形式)を活用する。その提出は期限を決めて行う。
注意点:
成績評価:試験成績80%(中間:期末=50:50)、必須レポート(年表シート)20%(提出期限を守れるかどうかも評価対象とする。)を原則とする。
合格基準:60点以上を合格とする。
再試験:実施する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 【授業内容】ガイダンス:西洋の近代建築 1
【事後学習】年表シート記入(目安:1H)
授業ガイダンス;産業革命以後の建築に ついて理解できる。
2週 【授業内容】西洋の近代建築 2
【事後学習】年表シート記入(目安:1H)
アーツ・アンド・クラフツ運動 について理解できる。
3週 【授業内容】西洋の近代建築 3
【事後学習】年表シート記入(目安:1H)
アール・ヌーヴォー ・ ウィーン・ゼツェシオン/ドイツ表現主義 について理解できる。
4週 【授業内容】西洋の近代建築 4
【事後学習】年表シート記入(目安:1H)
ロシア構成主義/デ・ステイル ・ アール・デコ について理解できる。
5週 【授業内容】西洋の近代建築 5
【事後学習】年表シート記入(目安:1H)
フランク・ロイド・ライト ・ アメリカの近代建築 について理解できる。
6週 【授業内容】西洋の近代建築 6
【事後学習】年表シート記入(目安:1H)
ドイツ工作連盟/バウハウス ・ ミース・ファン・デル・ローエ について理解できる。
7週 【授業内容】西洋の近代建築 7
【事後学習】年表シート記入(目安:2H)
ル・コルビュジエ について理解できる。
8週 中間試験 西洋の近代建築 に関する設問ついて、年表シートを基に解答できる。
4thQ
9週 【授業内容】日本の近代建築 1
【事後学習】年表シート記入(目安:1H)
洋風建築の出現 ・ 西洋建築技術の輸入 ・ 伝統技術の西洋化と擬洋風建築 について理解できる。
10週 【授業内容】日本の近代建築 2
【事後学習】年表記入(目安:1H)
西洋建築の理解と習熟 ・ 耐震理論と新構法の展開 について理解できる。
11週 【授業内容】日本の近代建築 3
【事後学習】年表シート記入(目安:1H)
日本の表現主義 ・ 震災の前後と帝冠様式 について理解できる。
12週 【授業内容】戦後の世界の近代建築
【事後学習】年表シート記入(目安:1H)
戦後の世界の建築潮流 ・ アメリカ、ヨーロッパ について理解できる。
13週 【授業内容】戦後の日本の近代建築
【事後学習】年表シート記入(目安:1H)
戦後の日本の近代建築 について理解できる。
14週 【授業内容】ポストモダン建築
【事後学習】年表シート記入(目安:2H)
ポストモダン建築;ヨーロッパ、アメリカ、日本 について理解できる。
15週 期末試験 西洋の近代建築、日本の近代建築、戦後の世界と日本の近代建築、ポストモダン建築に関する設問ついて、年表シートを基に解答できる。
16週 答案返却など 答案返却、総復習。歴史的建造物の保存についての概説を理解し、学習内容を振り返ることが出来る。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。1後1,後12
民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。1後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。2後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。2後12,後13,後14
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。1後2,後7
近現代都市の特質と課題について説明できる。4後2,後7
近代の都市計画論について説明できる。4後2,後7
モデュールについて説明できる。4後7
居住系施設(例えば、独立住宅、集合住宅など)の計画について説明できる。2後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後11,後12,後13
教育や福祉系の施設(例えば、小学校、保育所、幼稚園、中・高・大学など)あるいは類似施設の計画について説明できる。2後6,後9,後11
文化・交流系の施設(例えば、美術館、博物館、図書館など)あるいは類似施設の計画について説明できる。2後4,後11,後14
医療・業務系の施設(例えば、オフィスビル、病院、オーディトリアム、宿泊施設等)あるいは類似施設の計画について説明できる。2後3,後4,後5,後6,後10,後11,後12,後13,後14
建築計画・設計の手法一般について説明できる。2後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
都市・地区・地域・建築物の規模に応じた防災に関する計画、手法などを説明できる。1後7,後11
日本および海外における近現代の建築様式の特徴について説明できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16

評価割合

後期中間試験後期末試験年表シート課題合計
総合評価割合404020100
基礎的能力0000
専門的能力40401595
分野横断的能力0055