道路工学Ⅰ

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 道路工学Ⅰ
科目番号 0137 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 土木建築工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 道路交通技術必携 2013、丸善、交通工学研究会編
担当教員 目山 直樹

到達目標

道路工学の最終的な到達目標は、安全で快適な道路を計画、設計、施工することである。そのために
は、全体の流れを理解し、各々の重要な部分を計算し理解できるようにする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
道路の歴史と道路新設の手続き高いふつう満たしていない
交通調査と交通需要推計 高いふつう満たしていない
道路の幾何構造高いふつう満たしていない
道路設計、交通安全施設、経済効果高いふつう満たしていない

学科の到達目標項目との関係

JABEE d-1 説明 閉じる
到達目標 C 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
道路工学 I では、道路計画・道路設計分野を中心に学ぶ。道路の計画、設計および施工する技術者は、目的とする道路の設計に適した計画を立てる必要がある。現在の交通量から将来予測をし、重要性の高い道路から設計する。これらの一連の技術を学習し理解する。
授業の進め方・方法:
教科書もしくは学習シートに沿って講義形式で学修を進めるが、教科書だけでは説明不足の所は、適宜演習形式で理解を深める。学修内容を確実に身につけるために、予習復習が必須である。
注意点:
【関連科目】 地盤工学基礎(本科3年)、地盤工学(本科4年)、道路工学 II(本科5年)、都市計画(本科4年)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション シラバスに基づき、本科目でどのようなことを理解すべきかのオリエンテーションを行う。
2週 道路の歴史と道路の区分 世界各国および日本の道路の歴史を学ぶ。特に先進国で道路の発達の様子を理解する。道路は高速道路と一般道、都市部と地方部および交通量で区分されている。それにより設計速度等が異なることを理解する。
3週 道路新設の手順
道路新設要求から調査、設計、用地買収、施工までの手順を理解する。
4週 交通調査
各種調査方法を学び、とくに OD 表の作成方法を理解する。
5週 交通需要推計
交通需要の 4 段階的推計法を理解する。
6週 交通流と交通容量 車両の挙動、交通流の表現、交通流の特性をふまえ、交通容量と設計交通量について理解する。
7週 交通運用と交通管理
交通渋滞、交通規制、交通信号および道路管理について理解する。
8週 中間試験
道路の調査、計画について確認する。
2ndQ
9週 道路の経済効果 道路を新設した場合の経済効果を直接効果と間接効果から負の効果まで理解する。
10週 道路の線形
道路の線形には平面線形と縦断線形がありそれらの組み合わせと設計速度の関係を理解する。
11週 道路の平面交差 道路の交差のうち、平面交差について学び、安全な通行を確保し、交通を円滑にする方法を理解する。
12週 道路の立体交差
道路の交差のうち、立体交差について学び、安全な通行を確保し、交通を円滑にする方法を理解する。
13週 道路設計の実際
実際の道路設計事例について学び、設計の実務を理解する。
14週 道路の交通安全
これまでの学習の振り返り
道路の交通安全について理解する。また、学習内容全体を振り返り、必要に応じて補足説明を行う。
15週 期末試験 道路の設計について確認する。
16週 解答返却など 答案を返却し正解答を示す。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート受講態度合計
総合評価割合80200100
基礎的能力道路の歴史と新設手順205025
交通量推計205025
道路の幾何構造205025
道路設計等205025