水理学

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 水理学
科目番号 0138 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 土木建築工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 日下部重幸ほか「水理学」コロナ社
担当教員 渡辺 勝利

到達目標

粘性流体の特徴を理解し、エネルギー損失の要因やその計算法を習得すること、また、その応用として管路や開水路における流量や水面形等の計算ができることである。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1粘性流体の特徴を理解し、エネルギー損失の要因やその計算法を十分習得している。粘性流体の特徴を理解し、エネルギー損失の要因やその計算法を習得している粘性流体の特徴を理解し、エネルギー損失の要因やその計算法を習得していない。
評価項目2応用として管路や開水路における流量や水面形等の計算が十分できる。応用として管路や開水路における流量や水面形等の計算ができる。応用として管路や開水路における流量や水面形等の計算ができない。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

JABEE d-1 説明 閉じる
到達目標 C 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
3年次に水理学基礎において習得した知識を踏まえて、粘性流体の流れについて解説する。粘性流体では完全流体と異なりエネルギー損失を考慮する必要がある。授業では、エネルギー損失の要因とその量的な評価、エネルギー損失を考慮した円管路、開水路流れの水理を中心に講義を進める。
授業の進め方・方法:
本授業は、講義を基本とする。学習シートは原則として毎回配布し、理解度を増すために活用する。授業の内容を確実に身につけるために、予習復習が必須である。
注意点:
授業の内容を確実に身につけるために、予習復習が必須である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業の進め方について
粘性流体と完全流体の相違
シラバスを用いて水理学の授業の進め方、評価方法について説明する。
2週 層流と乱流 レイノルズ実験をもとに、層流と乱流の流れの特徴を学習する
3週 滑面円管内の層流 滑面円管路内の層流の流速分布、流量の計算について学習する。
4週 滑面円管内の乱流 滑面円管路内の乱流の流速分布、流量の計算について学習する。
5週 円管路の摩擦損失水頭 円管内の流れに生ずる摩擦損失水頭とその計算方法について学習する。
6週 円管路流れの平均流速公式 円管内の流れの平均流速公式について学習する。
7週 演習 円管内の流れに生ずる摩擦損失水頭と平均流速公式に関する演習を行う。
8週 中間試験 円管路流れの層流・乱流の特徴、摩擦損失水頭、平均流速公式に関する問題を出題する。
2ndQ
9週 試験の解説。円管路流れの摩擦損失以外の損失 試験の解説を行う。円管路流れの局所損失について学習する。
10週 円管路流れの局所損失 円管路流れの局所損失水頭の計算方法について学習する。
11週 損失水頭を考慮した単線円管路流れの計算 単線の円管路における摩擦損失水頭の実用公式、摩擦損失以外の水頭損失について学習する。
12週 損失水頭を考慮した単線円管路流れの演習 単線の円管路における水頭損失の計算の演習を行う。
13週 サイフォン管路 サイフォン管路について学習する。
14週 サイフォン管路の演習 サイフォン管路の計算に関する演習を行う。
15週 期末試験 本試験では、単線の円管路流れの摩擦損失水頭等の計算、サイフォンに関する問題を出題する。
16週 答案返却など 前期末試験の解答・解説を行う。
後期
3rdQ
1週 バイパス管路 バイパス管路の摩擦損失、局所損失を考慮した計算法を学習する。
2週 バイパス管路計算の演習 バイパス管路における配分流量の計算法の演習を行う。
3週 管網計算 管網における配分流量の計算方法を学習する。
4週 管網計算演習 管網における配分流量の計算に関する演習を行う。
5週 ポンプ・水車 ポンプ・水車のある管路の流れについて学習する。
6週 開水路流れの水理(1) 開水路流れの概要、基礎用語の定義について学習する。
7週 開水路流れの水理(2) 常流、射流、跳水現象について学習する。
8週 中間試験 バイパス管路、管網の計算問題および開水路流れに関する基礎事項に関する問題を出題する
4thQ
9週 開水路流れの水理(3) 試験の解説。開水路の等流について学習する。
10週 開水路流れの水理(4) 開水路流れの不等流おける基礎方程式について学習する。
11週 開水路流れの水理(5) 不等流の水面形状の分類について学習する。
12週 開水路流れの水理(6) 開水路流れの水面形の逐次計算法について学習する。
13週 開水路流れの水理(7) 逐次近似計算法による水面形計算の演習を行う。
14週 演習および復習 開水路流れに関する復習、演習を行う。
15週 期末試験 本試験では、開水路の等流、開水路の水面形に関する問題を出題する
16週 答案返却など 試験の解答と説明。4年で学んだ項目について、再復習する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合90000010100
基礎的能力0000000
専門的能力90000010100
分野横断的能力0000000