土木施工法

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 土木施工法
科目番号 0161 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 土木建築工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 土木施工:藤原東雄、青砥宏他:森北出版
担当教員 桑嶋 啓治

到達目標

施工法の最終目標は、安全な構造物を作ることと効率的な作業方法を理解することである。そのためには良い材料の選定と、効率的な作業方法を理解することである。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1施工管理方法の具体的な知識を習得している。施工管理方法の基本的な知識を習得している。施工管理方法の具体的な知識を習得していない。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

JABEE d-1 説明 閉じる
到達目標 C 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
土木構造物を施工するには、目的とする構造物の適切な材料を選定し、設計の意図を満足する方法を選んで施工することが可能な知識が必要である。そこで土木施工では、土質材料とコンクリート材料の基本的性質を理解し、土工事とコンクリート工事の施工法を学ぶ。最後に、工事の手順を確実にするための工程管理の方法を理解する。
授業の進め方・方法:
授業の進め方はおおむね教科書に沿って講義形式で進めるが、適宜、課題を提示して問題演習を行い各自の理解度を確認する。授業内容を理解するために予習復習を実施することが必須である。また、学外において施工現場の機会があれば参加も検討する。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション 半年間学ぶことをオリエンテーション方式で行う。
2週 土木事業の特性 土木事業の特性を理解する。
3週 土木事業の計画 土木事業の調査、設計、施行、工事執行方法を学ぶ。
4週 締固め特性と土工量 締固め特性と土工量の測定方法を学ぶ。
5週 土工機械 土工事を行う際の土工機械の特徴を学び理解する。
6週 機械化土工 ブルドーザとスクレーパ作業の土工量の計算を学ぶ。
7週 コンクリートの材料 良いコンクリートと良い材料とは何かを学ぶ。
8週 中間試験
4thQ
9週 コンクリート工の順序 材料、計量、混合、打設、養生に必要なことを学ぶ。
10週 配合設計 目的の強度を得るための配合設計方法を理解する。
11週 施工法 混合、運搬、打設、締め固め、打ち継ぎ目、表面仕上げ、養生等に必要なことを学ぶ。
12週 工程管理(1) ネットワーク手法の原理と規則について学ぶ。
13週 工程管理(2) ネットワーク手法の演習。
14週 工程管理(3) ネットワーク手法の演習。
15週 期末試験
16週 答案返却など 答案を返却し正解答を示す。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野構造断面1次モーメントを理解し、図心を計算できる。4
断面2次モーメント、断面係数や断面2次半径などの断面諸量を理解し、それらを計算できる。4
各種静定ばりの断面に作用する内力としての断面力(せん断力、曲げモーメント)、断面力図(せん断力図、曲げモーメント図)について、説明できる。4
トラスの種類、安定性、トラスの部材力の意味を説明できる。4
節点法や断面法を用いて、トラスの部材力を計算できる。4
影響線を利用して、支点反力や断面力を計算できる。4
影響線を応用して、与えられた荷重に対する支点反力や断面力を計算できる。4
応力とその種類、ひずみとその種類、応力とひずみの関係を理解し、弾性係数、ポアソン比やフックの法則などの概要について説明でき、それらを計算できる。4
断面に作用する垂直応力、せん断応力について、説明できる。4
はりのたわみの微分方程式に関して、その幾何学的境界条件と力学的境界条件を理解し、微分方程式を解いて、たわみやたわみ角を計算できる。4
圧縮力を受ける柱の分類(短柱・長柱)を理解し、各種支持条件に対するEuler座屈荷重を計算できる。4
仮想仕事の原理を用いた静定の解法を説明できる。4
鋼構造物の種類、特徴について、説明できる。4
橋の構成、分類について、説明できる。4
橋梁に作用する荷重の分類(例、死荷重、活荷重)を説明できる。4
各種示方書に基づく設計法(許容応力度、終局状態等)の概要を説明でき、安全率、許容応力度などについて説明できる。4
軸力を受ける部材、圧縮力を受ける部材、曲げを受ける部材や圧縮と曲げを受ける部材などについて、その設計法を説明でき、簡単な例に対し計算できる。4
接合の定義・機能・種類、溶接と高力ボルト接合について、説明できる。4
鋼桁橋(プレートガーダー橋)の設計の概要、特徴、手順について、説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力0000000
専門的能力80000200100
分野横断的能力0000000