道路工学Ⅱ

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 道路工学Ⅱ
科目番号 0174 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 土木建築工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 エース土木工学シリーズ エース道路工学(朝倉書店):植下協、加藤晃、小西純一、間山正一
担当教員 荒木 功平

到達目標

道路を構築する際の基本プロセスとなる計画、調査・設計、施工において、それぞれの内容および関連する試験方法を理解する。また土工・土量、舗装厚、粒度に関する設計計算ができる。道路構築を目的としたこの授業における具体的な到達目標は、以下の通りである。
①計画:土工、土量、排水に関する内容を理解し、関連する計算ができる。
②調査・設計:CBR試験、平板載荷試験、舗装、粒度に関する試験法を理解し、関連する計算ができる。
③施工:舗装の種類や特徴および施工法の概要を理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目①到達目標①に必要な知識を十分に理解し、適切な計算もできる。到達目標①に必要な知識を概ね理解し、計算できる。到達目標①に必要な知識を理解できず、計算もできない。
評価項目②到達目標②に必要な知識を十分に理解し、適切な計算もできる。到達目標②に必要な知識を概ね理解し、計算できる。到達目標②に必要な知識を理解できず、計算もできない。
評価項目③到達目標③に必要な知識を十分に理解し、適切な計算もできる。到達目標③に必要な知識を概ね理解し、計算できる。到達目標③に必要な知識を理解できず、計算もできない。

学科の到達目標項目との関係

到達目標 C 1 説明 閉じる
JABEE d-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
道路工学IIでは、道路構築を中心に学ぶ。設計書に基づき、たくさんある施工方法の中から安全でかつ経済的な施工方法を選択し、施工計画を立てることが重要である。道路工学Iで学ぶ計画・設計から、道路土工事や舗装に至る一連の技術を学習し理解する。
授業の進め方・方法:
授業計画に示す通り、教科書を用いて講義や演習を進めることを基本とするが、教科書に掲載されていない部分については補足資料(参考資料、パワーポイント資料)によって講義内容を補う。適宜レポート課題を与える。授業内容を理解するために、予習復習を必ず行うこと。
注意点:
成績評価:試験成績80%、その他(レポート等)20%とする。
合格基準:60点以上を合格とする。
再試験:実施する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 土工(道路の構造と土工、土質の検討) 道路の構造と土工、土質の検討方法を理解できる。
2週 土工(土量の算定) 掘削した土量を盛土に利用するが、効率的な運搬方法と運搬距離の計算方法を理解できる。
3週 土工(盛土の締固め、法面保護)、排水と凍上防止 盛土作業、締固め規定、法面保護、道路排水、凍上防止について理解できる。
4週 舗装概論、路床と路盤 舗装の種類、構造、設計、路床と路盤について理解できる。
5週 路床(路床土の強さを評価する方法、CBR) 路床土の強さを評価する方法、CBRを理解できる。
6週 路床(地盤係数、路床の施工) 地盤係数、路床の施工を理解できる。
7週 下層路盤・上層路盤 粒度調整工法(2種類の材料の場合、3種類以上の材料の粒度調整方法)を理解できる。
8週 中間試験 土工、排水と凍上防止、舗装概論、路床と路盤について理解度を確認するための筆記試験を実施する。
4thQ
9週 アスファルト舗装(概説) アスファルトの種類、試験、舗装を理解できる。
10週 アスファルト舗装(アスファルト混合物) 設計アスファルト量の決定方法を理解できる。
11週 アスファルト舗装(構造設計、施工) アスファルト舗装の構造設計、舗装厚の設計方法、施工を理解できる。
12週 セメントコンクリート舗装(構造設計) セメントコンクリート舗装の構造設計、舗装厚の設計方法を理解できる。
13週 セメントコンクリート舗装(施工、特殊コンクリート舗装) セメントコンクリート舗装の施工、特殊コンクリート舗装を理解できる。
14週 道路の補修 路面の調査と維持修繕について理解できる。
15週 期末試験 アスファルト舗装、セメントコンクリート舗装、道路の補修について理解度を確認するための筆記試験を実施する。
16週 答案返却など 答案を返却し、解説する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野地盤土の締固め特性を説明できる。4
地盤調査の分類と内容について、説明できる。4

評価割合

試験その他(レポート等)合計
総合評価割合8020100
基礎的能力415
専門的能力721890
分野横断的能力415