情報電子工学専攻総合実験

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 情報電子工学専攻総合実験
科目番号 0002 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報電子工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 Experiment of Computer Science and Electronic Engineering(https://github.com/tctsigemura/ExpCsEe)
担当教員 重村 哲至

到達目標

1. 製作すべき製品をよく理解し、チームで協力して、効率の良い設計ができる。
2. チームで協力して、効率的に実装できる。
3. 実験の完遂までの過程を通して、ものづくりに必要な、チームワーク力とデザイン能力を身に付ける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1. 製作すべき製品をよく理解し、チームで協力して,効率の良い設計ができる。効率の良い合理的な設計ができる。設計ができる。設計できない。
2. チームで協力して、効率的に実装できる。完成させるだけでなく、十分なテストができる。実装を完成できる。実装を完成できない。
3. ものづくりに必要な、チームワーク力とデザイン能力を身に付ける。チームワーク力とデザイン能力が発揮できる。チームワーク力とデザイン能力の必要性を理解できる。チームワーク力とデザイン能力の必要性を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

到達目標 B 1 説明 閉じる
JABEE e 説明 閉じる
JABEE i 説明 閉じる

教育方法等

概要:
情報電子工学における理論を具現化する手法を実験を通じて体験することで、基礎的知識の確認と総合的な理解を深めることを目指す。
ここでは、ハードウェ記述言語(VHDL)を用いた計算機のCPU実装を実験テーマとして挙げる。
受講者はチームで協力し(1)内部アーキテクチャをデザインし,(2)回路に実装する過程を通じ、(3)ものづくりにおけるチームワークとデザインの重要性を体感してもらう。
授業の進め方・方法:
使用できる機材を理解し、その制約下で与えられた課題を解決するために、チームで協力して実験を遂行する。
まず、制約と課題の詳細(CPUの仕様)を理解する.
次に、チームで協力し設計とレビュー会を繰り返し効率的な内部アーキテクチャの設計を完成する。
更に、チーム構成員で分担して設計をハードウェア記述言語で実装し動作テストを行う。
最後に成果発表会で結果のプレゼンを行うとともに成果レポートにまとめ担当教員に提出する。
計画,設計,実装,設計レビュー会の準備,成果レポートの作成に30時間程度の時間外学習を要する.
注意点:
チームで設計・実装を行うので,チームワーク力とデザイン能力の両方が一定の水準以上でなければ実験の遂行は不可能である.
実験を遂行し十分な成果を示すことで,チームワーク力とデザイン能力の両方が水準を満たすとみなす.
最終成績=成果物の完成度評価(40点満点)+成果発表会評価(20点満点)+レポート評価(40点満点)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
2ndQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。4後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。4後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。4後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。4後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。3後12,後13,後14,後15

評価割合

完成度成果発表レポート合計
総合評価割合402040100
デザイン能力20102050
チームワーク力20102050