1. 製作すべき製品をよく理解し、チームで協力して、効率の良い設計ができる。
2. チームで協力して、効率的に実装できる。
3. 実験の完遂までの過程を通して、ものづくりに必要な、チームワーク力とデザイン能力を身に付ける。
概要:
情報電子工学における理論を具現化する手法を実験を通じて体験することで、基礎的知識の確認と総合的な理解を深めることを目指す。
ここでは、ハードウェ記述言語(VHDL)を用いた計算機のCPU実装を実験テーマとして挙げる。
受講者はチームで協力し(1)内部アーキテクチャをデザインし,(2)回路に実装する過程を通じ、(3)ものづくりにおけるチームワークとデザインの重要性を体感してもらう。
授業の進め方・方法:
使用できる機材を理解し、その制約下で与えられた課題を解決するために、チームで協力して実験を遂行する。
まず、制約と課題の詳細(CPUの仕様)を理解する.
次に、チームで協力し設計とレビュー会を繰り返し効率的な内部アーキテクチャの設計を完成する。
更に、チーム構成員で分担して設計をハードウェア記述言語で実装し動作テストを行う。
最後に成果発表会で結果のプレゼンを行うとともに成果レポートにまとめ担当教員に提出する。
計画,設計,実装,設計レビュー会の準備,成果レポートの作成に30時間程度の時間外学習を要する.
注意点:
チームで設計・実装を行うので,チームワーク力とデザイン能力の両方が一定の水準以上でなければ実験の遂行は不可能である.
実験を遂行し十分な成果を示すことで,チームワーク力とデザイン能力の両方が水準を満たすとみなす.
最終成績=成果物の完成度評価(40点満点)+成果発表会評価(20点満点)+レポート評価(40点満点)
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
分野横断的能力 | 態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。 | 4 | 後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16 |
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。 | 4 | 後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。 | 4 | 後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。 | 4 | 後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。 | 3 | 後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。 | 3 | 後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。 | 3 | 後12,後13,後14,後15 |