光情報処理

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 光情報処理
科目番号 0058 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報電子工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 Introduction to Fourier Optics (Joseph W. Goodman)
担当教員 原田 徳彦

到達目標

・2次元フーリエ変換の概念を理解し、分析に応用できる。
・光の回折現象を理解し、光学系の設計に応用できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
2次元フーリエ変換2次元フーリエ変換の概念を理解し、分析に応用できる。2次元フーリエ変換の概念を理解している。2次元フーリエ変換の概念を理解していない。
光の回折現象光の回折現象を理解し、光学系の設計に応用できる。光の回折現象を理解している。光の回折現象を理解していない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE d-1 説明 閉じる
到達目標 C 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
レーザ光を用いたコヒーレント映像システムは超並列情報処理として期待される。その物理数学的基礎となるフーリエ変換光学について演習を行いながら理解する。また、様々な空間フィルター応用技術について学ぶ。
授業の進め方・方法:
輪講の形で英語を翻訳してまとめたもの(毎回、A4用紙1ページ程度)を発表する。
注意点:
授業内容を理解するために、予習復習を必ず行うこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 2次元フーリエ変換の定義 2次元関数の空間周波数による表現法
2週 2次元フーリエ変換の物理的解釈 空間周波数の物理的解釈
3週 フーリエ変換定理 線形定理、相似定理、シフト定理、保存定理、畳込み定理、自己相関
4週 フーリエベッセル変換 円対称関数のフーリエ変換。ベッセル関数
5週 よく利用される関数のフーリエ変換 矩形関数、シンク関数、三角形関数、コム関数、円形関数
6週 線形システム 線形性と重畳積分、時間不変と空間不変
7週 2次元標本化定理 標本化定理の導出と補間法
8週 ヘルムホルツ方程式 単色波の表現、波動方程式
2ndQ
9週 グリーンの定理 グリーンの定理と回折理論
10週 キルヒホフの回折理論 スクリーン開口からの回折波
11週 フレネルとフラウンフォーファ回折 回折波のフレネル近似とフランフォーファ近似
12週 レンズの位相変換作用 球面レンズの近軸近似
13週 空間フィルタと光情報処理 マッチドフィルタ、合成開口レーダ
14週 空間フィルタと光情報処理 計算機合成ホログラム
15週 期末試験 1週から14週までの範囲から出題する。
16週 まとめ 期末試験の解答・解説を行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000