文章の構成や組み立てを意識して文章を作成すること、実作と添削の中で各自が文章作成にあたっての自己の課題点を見つけそれを解決することを目標とする。
概要:
本授業では、論理的な思考に基づく論理的な日本語表現(記述力)を高めることを目標とする。まず、自身の日本語力・日本語表現能力を確認し自覚することから始める。また、論理力を高めるための準備として、文の構成や組み立ての分析・読解を実施し、論理的な文章を書くための基礎的な事項を理解することを求める。そして、小論文の作成と添削を繰り返すことによって論理的な日本語表現法を身につける。
授業の進め方・方法:
論理的な文章を書くための基礎的な事項を、講義と文章の読解と分析作業で進める。また、小論文作成によって実践応用していく。毎時間の自学・自習の内容については、学習シートで実施状況を定期的にチェックをする。特に、予習として小論文作成のための準備シートは必須とし、小論文と共に提出を求める。復習として、演習問題課す。
注意点:
日本語の運用能力を確認するため「日本語検定」の受検を奨励する。なお、授業時には、国語辞書(電子辞書可)を携帯しておく。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
授業の概要と進め方について 小論文とは |
シラバスを用いて、授業概要、到達目標、成績評価方法を理解することができる。 小論文と作文の違いを、説明することができる。
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2週 |
読み、考え、言語化する(1) ――「まわし読み新聞」という手法 ① グループワーク |
「まわし読み新聞」の手法を理解し、新聞からの情報収集と情報の再編をグループで討議しながら実践することができる。
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3週 |
読み、考え、言語化する(2) ――「まわし読み新聞」という手法 ② グループワーク |
「まわし読み新聞」の手法を理解し、新聞からの情報収集と情報の再編を、1回目のワークを踏まえ、グループごとにテーマを設定し討議しながら実践することができる。
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4週 |
事実と意見の書き分け |
「事実と意見の書き分け」を、例文の読み取りから理解し、説明することができる。
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5週 |
文章の構成法 |
「段落」と 「明確なアウトライン作成の三段階」について理解することができる。
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6週 |
文の三原則(1) 正確な文章を書くには |
文の構成を理解し、主語と述語の関係を例文の書き直しをすることで、正確な文章にすることができる。
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7週 |
文の三原則(2) 明快な文章を書くには |
文中の語句と語句との関係や、句読点の役割について理解することができる。また、例文の書き直しをすることで、明快な文章にすることができる。
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8週 |
時事問題の取り扱い方 (1) |
時事問題をどのように取り扱い、小論文を作成するのかについて理解することができる。
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4thQ |
9週 |
小論文① 意見文(時事問題) |
「事実と意見の書き分け」、「文章の構成法」、「文の三原則」を意識した小論文の作成のための準備をすることができる。
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10週 |
小論文① 意見文(時事問題) |
「事実と意見の書き分け」、「文章の構成法」、「文の三原則」を意識した小論文を作成することができる。
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11週 |
文の三原則(3) 簡潔な文章を書くには |
「一文の長さ」、「接続詞」、「指示語」、「つなぎ言葉を使わない接続法」について理解することができる。また、例文を直すことで理解を深めることができる。
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12週 |
時事問題の取り扱い方 (2) |
小論文①での時事問題の取り扱い方について、返却された準備シートと小論文をもとに検証することができる。
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13週 |
小論文② 意見文(時事問題) |
時事問題の取り扱い方の検証を踏まえ、自身の意見と根拠を明確にした小論文の作成のための準備をすることができる。
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14週 |
小論文② 意見文(時事問題) |
自身の意見と根拠を明確にした小論文を作成することができる。
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15週 |
学習事項の確認テスト |
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16週 |
まとめ |
小論文、学習事項の確認テスト返却と解説を踏まえ、学習内容の理解を深めことができる。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。 | 4 | |
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 4 | |
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。 | 4 | |
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。 | 4 | |
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。 | 4 | |
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。 | 4 | |
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。 | 4 | |
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。 | 4 | |
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。 | 4 | |
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。 | 4 | |
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。 | 4 | |
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。 | 4 | |
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。 | 4 | |
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。 | 4 | |
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。 | 4 | |