実務体験をとおして、自分の専門分野に関する知識の程度を確認し、その能力を広めるとともに高める。仕事の進め方、人との接し方を学び、社会のルールを身につけ、人間として成長をはかるとともに、各自がめざす技術者像をより明確なものにする。
課題の把握と解決能力を身につけ、各自がめざす技術者像をより明確なものにするために、実務体験をとおして、
1. 自分の専門分野に関する知識の程度を確認し、その能力を広めるとともに高める。
2. 人との接し方を学び、人間として成長をはかる。
3. 仕事の進め方、社会のルールを身につける。
概要:
企業などでのさまざまな就業体験を通し、現実の課題に取り組む訓練を積むことにより、高専本科までに身につけた知識を確かめるとともに、それまでに学んだことを生かしつつさらに発展させ、課題を把握し解決する能力を身につけ、感性・創造性を養うことをめざす。また、社会が要求し期待する人物像を具体的に把握するなど、職業人としての技術者の心構えについても学ぶ。
授業の進め方・方法:
学生の希望に従って実習先(企業、官公庁、大学、中学校、海外等)を決める。それぞれ受け入れ先との間で決められたテーマに
沿って、学生は自主的、積極的にそれを遂行する。日々の実習内容は日誌に記録し、2週間ごとに学校に提出する。最終的に、そ
の実習内容を報告書としてまとめ、提出する。報告書は印刷物として刊行し、併せて報告会を実施する。
注意点:
実施時期:研修期間は原則として6月上旬から2ヶ月(8週間)以上とする。原則,研修先は一箇所とし,複数個所になる場合でも三箇所を上限とする。
担当:受け入れ先への打診や依頼、調整や学生指導は、主として各専攻幹事および指導教員が行う。
テーマ:受け入れ先から提示されたものをもとに、学生と受け入れ先とで協議して決定する。
巡回指導:研修期間中は学生の所属する専攻幹事または指導教員が巡回などにより状況を把握する。
日誌の提出:日々の実習内容を日誌に記録し、企業の指導担当者の確認を経て学校へ提出する。
報告書:学生は研修終了後、インターンシップ報告書を作成し、研修先と学校へ提出する。
研修先からの評価:研修先の担当者は学生の実習状況について、評価書を学校に提出する。
報告会:インターンシップ終了後、公開の報告会を実施する。
報酬:原則として、無報酬とする。
この科目の学習時間は以下を標準とする.
企業等における実習:8時間×5日×8週=320時間
(270時間を下回らないこと)
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 専門的能力の実質化 | インターンシップ | インターンシップ | 企業等における技術者の実務を理解できる。 | 5 | |
企業人としての責任ある仕事の進め方を理解できる。 | 5 | |
企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を総合的に判断することの重要性を理解できる。 | 5 | |
企業における社会的責任を理解できる。 | 5 | |
企業活動が国内外で他社(他者)とどのような関係性を持つかを理解できる。 | 5 | |
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを理解できる。 | 5 | |
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができ、それを高めようと努力する姿勢をとることができる。 | 5 | 前5 |
コミュニケーション能力や主体性等の「技術者が備えるべき能力」の必要性を理解できる。 | 5 | |
実際の企業人等との仕事を通して自身のキャリアデザインを明確化することができる。 | 5 | |
社会経験をふまえ、企業においても自分が成長していくことが必要であることを認識できる。 | 5 | |
実務体験を企業や職種とのマッチングの場として考えて積極的な行動ができる。 | 5 | |
共同教育 | 共同教育 | クライアント(企業及び社会)の要求に適合するシステムやプロセスを開発することができる。 | 5 | |
企画立案から実行するまでのプロセスを持続可能性の実現性を配慮して実行することができる。 | 5 | |
品質、コスト、効率、スピード、納期などに対する視点を持つことができる。 | 5 | |
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識・教養が、企業及び社会でどのように活用されているかを理解し、技術・応用サービスの実施ができる。 | 5 | |
地域や企業の現実の問題を踏まえ、その課題を明確化し、解決することができる。 | 5 | |
問題解決のために、最適なチームワーク力、リーダーシップ力、マネジメント力などを身に付けることができる。 | 5 | |
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などの必要性を理解できる。 | 5 | |
技術者として、生きる喜びや誇りを実感し、知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践創造的な活動を楽しむことを理解できる。 | 5 | |
技術者として、社会に対して有益な価値を提供するために存在し、社会の期待に十分応えられてこそ、存在の価値のあることを理解できる。 | 5 | |
企業人としても成長していく自分を意識し、継続的な自己研さんや学習が必要であることを理解できる。 | 5 | |