建築生産論

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 建築生産論
科目番号 0016 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境建設工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 松村秀一編著 建築生産 市ヶ谷出版社
担当教員 目山 直樹

到達目標

建築生産と社会・歴史の係わり合いを考える素地を身につける。 とくに、建築プロジェクトの実例から学び、建築プロジェクト立案の演習課題を通じて建築生産の仕組みを学ぶ。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
試験結果80点以上70点以上60点未満
レポート高いふつう満たしていない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
建築生産(①企画・計画、②設計、③施工、④保全、⑤解体・廃棄)の一連の流れの中での計画、設計、施工の位置づけと各生産 工程の係わり合いおよび建築生産史について学習する
授業の進め方・方法:
講義形式を主体とし補足プリントで内容を充実させる。学習シートを用いて、その週の講義の目的(内容)を最初に示し、できる 限り学生と教員の双方向の授業が実現できるものとする。その内容を確実に身につけるために、予習復習が必須である
注意点:
【関連科目】 建築施工法 ( 本科4年 )、建築法規 ( 本科5年 )、建築設計計画学 ( 専攻科2年 )、都市計画 ( 本科4年 )

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 建築生産とそれを取り巻く環 境の変化 建築生産の転換、ストック型社会の中での建築生産、環境問題と建築 生産等の概要について学ぶ。
2週 建築プロジェクトの起こり方 建築活動の成果としてのストックの状況、既利用地および未利用地で の建築生産の起こり方について学ぶ
3週 経済行為としての建築プロ ジェクト 経済行為としての建築プロジェクトの特徴、成熟社会・人口減少社会 における建築プロジェクト等を学ぶ
4週 建築プロジェクトの編成と産業構造 ジェクト
経済行為としての建築プロジェクトの特徴、成熟社会・人口減少社会 における建築プロジェクト等を学ぶ
5週 建築生産と社会規範 建築生産のあらまし、法以外の諸規範および社会のニーズと建築関係 について学ぶ。
6週 建築生産のプロセス 演習 1 企業による建築生産の 実例 利用開始までのプロセス、維持保全と建築ストックの利用および解体 から再建築へのプロセスについて学ぶ。
7週 企画 企画業務とその役割、企画業務の内容とプロセス
8週 発注と契約 発注者の種類と役割、設計者・施工者の発注方式および選定、建設工 事の契約形態とリスク等について学ぶ。
4thQ
9週 設計と監理 設計業務とその役割、設計業務の担い手、設計情報の表現方法、設計 情報の連携・統合について学ぶ。
10週 コスト管理 コスト管理の重要性、積算、コスト管理手法、主要なコスト関連デー タについて学ぶ。
11週 生産管理 建築生産と生産管理、PDCAサイクルとISOマネジメント、品質 管理、工程管理等について学ぶ。
12週 ファシリティマネジメント ファシリティマネジメントの概要、FMの主要課題、FMの業務体系、 FMの手法・技術等について学ぶ。
13週 解体と資源循環 解体・廃棄・リサイクル、解体工事の内容、解体廃棄物、建築リサイ クル法について学ぶ。
14週 建築生産の未来像
演習 2 
建築プロジェクトの企 画
市場の規模と構成の変化、利用者との関係の変化、ITの進展と生産 環境の変化、専門技術と職務の変化等について学ぶ。
15週 期末試験 1 回から 14 回までの授業の総合的な内容で筆記試験を行う。
16週 まとめ 答案を返却し、問題の解説および模範解答の詳細を説明する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野施工・法規現場組織の編成について説明できる。5
設計図書と施工図の関係について説明できる。5
各種書類の行政への届出先と期限について説明できる。5
ネットワーク工程表の計算ができる。5
バーチャート工程表について説明できる。5

評価割合

試験レポート1レポート2発表プレゼンの相互評価合計
総合評価割合601010164100
基礎的能力60000060
応用的能力0101016440