土質力学

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 土質力学
科目番号 0026 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境建設工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 環境・都市システム系教科書シリーズ3 土質工学:コロナ社:赤木知之、吉村優治、上俊二、小堀慈久、伊藤孝
担当教員 荒木 功平

到達目標

土質力学では、斜面あるいは基礎などの土構造物について、①安定性を理解し、計算できること、②動的特性を理解し、計算できること、③強度特性を理解し、計算できることを到達目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1到達目標①を十分に理解し、適切に計算できる。到達目標①を概ね理解し、計算できる。到達目標①を理解、計算できない。
評価項目2到達目標②を十分に理解し、適切に計算できる。到達目標②を概ね理解し、計算できる。到達目標②を理解、計算できない。
評価項目3到達目標③を十分に理解し、適切に計算できる。到達目標③を概ね理解し、計算できる。到達目標③を理解、計算できない。

学科の到達目標項目との関係

到達目標 A 1 説明 閉じる
JABEE d-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
環境建設に携わる者は、土壌汚染や地盤沈下などの公害、地震による地盤の液状化、大雨による斜面崩壊など、多くの様々な社会的問題に見舞われる。本講義では、地盤環境を守り、地盤災害を防ぐために、地盤調査・土質試験の結果を適切に理解し、地盤の構造、材料、強度、変形、水理特性などに基づいて、地盤及び土構造物(堤防、盛土、基礎、擁壁など)等への影響を科学的に予知する技術を身に着ける。科学的に安全性が示されることによって初めて、人々の安心が得られるのである。
授業の進め方・方法:
スライドあるいは板書による講義を行い、レポート課題を与える。授業内容を理解するためには、教員への質問、教科書や図書館、インターネット、Teamsなど様々な手段を活用し、自ら積極的に情報収集・予習・復習を行わなければならない。
注意点:
1.成績評価:試験成績80%、レポート20%とする。2.合格基準:60点以上を合格とする。3.再試験:実施する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 土の締固め 締固め試験と締固め特性を理解できる。
2週 圧密沈下と有効応力の原理 圧密沈下と有効応力の原理を理解できる。
3週 地盤内の応力:主応力とモールの応力円 主応力とモールの応力円を理解できる。
4週 土のせん断強さ:土のせん断試験 直接せん断試験、三軸圧縮試験、一軸圧縮試験を理解できる。
5週 土のせん断強さ:粘性土のせん断特性 粘性土のせん断特性、圧密圧力と土のせん断強さを理解できる。
6週 土のせん断強さ:砂質土のせん断特性 砂質土のせん断特性、動的特性、飽和砂の液状化現象を理解できる。
7週 液状化と地盤改良 地盤改良工法、液状化対策を理解できる。
8週 土圧:構造物に作用する土圧 主働土圧、静止土圧、受働土圧を理解できる。
2ndQ
9週 斜面の安定 斜面の破壊形態と安定性の評価方法を理解できる。
10週 地盤内の応力:上載荷重による地盤内応力 弾性理論解、構造物基礎の接地圧を理解できる。
11週 基礎地盤の支持力:浅い基礎の支持力 テルツァーギの支持力公式を理解できる。
12週 基礎地盤の支持力:深い基礎の支持力 深い基礎の特性を理解できる。
13週 演習 1~12週の内容を確認するために演習を行う。
14週 解説 13週の演習について解説する。
15週 期末試験 1~14週の内容を確認するために筆記試験を行う。
16週 答案の返却 答案を返却し、解説する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野地盤土の締固め特性を説明できる。5前1
圧密沈下の計算を説明できる。5前2
有効応力の原理を説明できる。5前2
飽和砂の液状化メカニズムを説明できる。5前6
地盤改良工法や液状化対策工法について、説明できる。5前7

評価割合

試験その他(レポート等)合計
総合評価割合8020100
専門的能力8020100