土質力学

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 土質力学
科目番号 0027 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境建設工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 環境・都市システム系教科書シリーズ3 土質工学:コロナ社:赤木知之、吉村優治、上俊二、小堀慈久、伊藤孝、J.H.Atkinson P.L.Bransby : "The Mechanics of Soils" (McGRAW-Hill)
担当教員 荒木 功平

到達目標

①~③に示すように、さまざまな地盤(土)に外力が作用した場合の土の力学的挙動を理解し、土構造物の設計計算が出来るようになることを目標とする。
① 粘土の一次圧密と二次圧密
② 砂質土、粘性土の静的強度・変形特性
③ 砂質土、粘性土の動的強度・変形特性

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1到達目標①について、十分理解しており、適切な計算もできる。到達目標①について、概ね理解しており、計算できる。到達目標①について、理解できず、計算もできない。
評価項目2到達目標②について、十分理解しており、適切な計算もできる。到達目標②について、概ね理解しており、計算できる。到達目標②について、理解できず、計算もできない。
評価項目3到達目標③について、十分理解しており、適切な計算もできる。到達目標③について、概ね理解しており、計算できる。到達目標③について、理解できず、計算もできない。

学科の到達目標項目との関係

到達目標 A 1 説明 閉じる
JABEE d-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本科で学んだ土質工学基礎・地盤工学をベースに、地盤材料である土に構造物などの静的荷重や交通荷重・地震力などの動的荷重が作用した場合の力学的挙動(強度・変形特性)を理解し、土構造物等の設計計算に適用できる能力を養う。
授業の進め方・方法:
授業計画に示す通り、教科書を用いて講義や演習を進めることを基本とするが、教科書に掲載されていない部分については補足資料(参考資料、パワーポイント資料)によって講義内容を補う。演習は、学修状況を鑑み前半と後半で3回程度実施する他、レポート課題として提出する。授業内容を理解するために、予習復習を必ず行うこと。
注意点:
成績評価:試験成績80%、その他(レポート等)20%とする。
合格基準:60点以上を合格とする。
再試験:実施する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション 粘土の圧密特性 飽和粘土の圧密現象、有効応力の原理を理解できる。
2週 一次元圧密方程式 Terzaghiの一次元圧密方程式およびその解法を理解できる。
3週 正規圧密と過圧密 正規圧密・過圧密粘土の圧密特性を理解できる。
4週 一次圧密と二次圧密 粘土の二次圧密現象を理解できる。
5週 演習(粘土の圧密特性) [演習1] 一次圧密と二次圧密について理解できる。
6週 土の静的強度・変形特性 静的荷重が作用する場合の土の破壊規準、応力ひずみ関係を理解できる。
7週 砂質土の力学特性 砂質土のせん断変形特性・強度特性を理解できる。
8週 粘性土の力学特性 粘性土のせん断変形特性・強度特性を理解できる。
2ndQ
9週 演習(土の静的強度・変形特性) [演習2]土の力学特性について理解できる。
10週 砂質土の動的性質 砂質土の動的性質を理解できる。
11週 液状化のメカニズム 液状化のメカニズムを理解できる。
12週 液状化の予測方法 砂質地盤の液状化発生の予測方法を理解できる。
13週 粘性土の動的性質 粘性土の動的性質を理解できる。
14週 演習(土の動的強度・変形特性) [演習3]土の動的特性について理解できる。
15週 期末試験 圧密、土の静的および動的強度・変形特性に関する内容を確認するための筆記試験を実施する。
16週 答案の返却 答案を返却し、解説する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野地盤土の締固め特性を説明できる。6
圧密沈下の計算を説明できる。6
有効応力の原理を説明できる。6
飽和砂の液状化メカニズムを説明できる。6
地盤改良工法や液状化対策工法について、説明できる。6

評価割合

試験その他(レポート等)合計
総合評価割合8020100
基礎的能力415
専門的能力721890
分野横断的能力415