到達目標
土木分野と建築分野の各種耐震設計法の基本を理解し、実際に行われている設計法をソフトウェアの内容を踏まえて大筋を修得する。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 耐震設計法による計算結果を説明できる。 | 耐震設計法に基づき計算することができる。 | 耐震設計法に基づき計算することができない。 |
評価項目2 | 解析条件を自ら設定し、要素と節点を組むことができる。 | 与えられた条件で、要素と節点を組むことができる。 | 与えられた条件で、要素と節点を組むことができない。 |
評価項目3 | 自ら設定した条件で解析し、結果について説明できる。 | 与えられた条件で、解析することができる。 | ソフトウェアを用いて解析することができない。 |
学科の到達目標項目との関係
到達目標 C 1
説明
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JABEE d-1
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教育方法等
概要:
地震動の性質や地盤の応答の基本的な挙動を理解し、土木分野での耐震設計法と建築分野での耐震設計法の基本的な考え方をその違いを含めて理解しながら、学んでゆく。実際の設計は煩雑でありコンピュータのソフトに頼ることになるが、道路橋基礎の耐震設計や宅地造成地盤の耐震設計などはその計算概略を挙げて学ぶ。耐震構造、制震構造、免震構造については、その基本的な考え方を理解し、実例を学ぶ。
授業の進め方・方法:
テキストをわかりやすくまとめたノート講義で進めてゆく。ひとことで土木分野の耐震設計あるいは建築分野の耐震設計といっても奥が深く、限られた時間ですべてを習得すつには無理がある。したがって、重要なポイントをおさえて、その部分を紹介する。また、授業内容を理解するために予習復習が必須である。
注意点:
評価式=試験の結果(60%)+解析レポート(40%)
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス、地盤工学の復習 |
授業の到達目的、進め方、評価方法について理解する。地盤工学の復習と、授業の予習や復習のポイントについて、確認する。
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2週 |
振動の理論・波の計算を具体的に行う。 |
振動を理解し、入力した情報による計算結果を図示できる。
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3週 |
振動の理解・1質点系の振動に関する運動方程式の説明を行う。 |
運動方程式を理解し、具体的な数値を用いた計算方法を理解する。
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4週 |
振動の理解・演習を通じて理解を深める。 |
振動に関する2階微分方程式の計算を行い、図示できる。
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5週 |
砂地盤の液状化・液状化のメカニズムについて説明する |
液状化の基本的なメカニズムを理解する。
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6週 |
道路橋基礎の耐震設計・道路橋示方書による液状化の判定について説明する。 |
道路橋示方書による液状化の判定方法を、具体医的な数値で計算できる。
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7週 |
砂地盤の液状化・地盤の透水性を考慮した有効応力の変化について説明する。 |
地盤の透水性を考慮した有効応力の変化を、入力した条件について計算し結果を図示できる。
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8週 |
建築基礎の設計・小規模建築物基礎の設計に関して、液状化の可能性の判定と対策について説明する。 |
小規模建築物基礎の設計に関して、液状化の可能性の判定と対策を理解する。
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4thQ |
9週 |
試験・講義の内容についての試験を行う。 |
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10週 |
試験を返却し問題の解説を行う。 |
理解が不十分だった箇所について、理解を深める。
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11週 |
有限要素法による地盤解析・プログラムの説明と使い方を説明する。 |
有限要素法による地盤解析プログラムを動かすことができる。
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12週 |
有限要素法による地盤解析・解析モデルとパラメーターの説明。 |
解析モデルとパラメーターについて理解する。
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13週 |
有限要素法による地盤解析・地震動に関する説明を行う。 |
地震動に関して理解を行う。
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14週 |
有限要素法による地盤解析・解析に用いるパラメーターの値について解説する。 |
各自で設定した条件で、地盤解析プログラムを用いて計算することができる。
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15週 |
有限要素法による地盤解析・解析結果をレポートにまとめるために必要な図の説明を行う。 |
地盤解析プログラムを用いて計算し、計算結果を整理し図に示し、レポートとしてまとめることができる。
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16週 |
有限要素法による地盤解析・設定された条件での計算結果について、図面や考察についてアドバイスを行う。 |
指摘されたポイントについて修正し、レポートを再度提出する。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 地盤 | 土の締固め特性を説明できる。 | 5 | 後1 |
圧密沈下の計算を説明できる。 | 5 | 後7 |
有効応力の原理を説明できる。 | 5 | 後5 |
飽和砂の液状化メカニズムを説明できる。 | 5 | 後5,後6 |
地盤改良工法や液状化対策工法について、説明できる。 | 5 | 後8,後11,後12,後13,後14,後15 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 0 | 0 | 0 | 40 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 60 | 0 | 0 | 0 | 40 | 0 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |