到達目標
到達目標1.都市環境計画や環境デザインの基本を理解し、調査・計画のための手法を使うことができる。
到達目標2.現状分析とそれに基づく計画立案ができる。
到達目標3.演習課題を通じて、プランナー・設計者としての応用力を発揮できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
到達目標1. | 基本を熟知し、複数の調査・計画の手法を使いこなせる。 | 基本を理解し、調査・計画の手法として活用できる。 | 都市環境計画や環境デザインの基本を理解しておらず、調査・計画手法として活用できない。 |
到達目標2. | 多面的に現状分析ができ、それに基づく計画立案が複数案提案できる。 | 現状分析とそれに基づく計画立案ができる。 | 現状分析が未熟で、計画立案に結び付けることができない。 |
到達目標3. | 演習課題を通じて、専門的な環境計画・環境デザインの提案ができる。 | 演習課題を通じて、環境計画・環境デザインの提案ができる。 | 演習課題を通じた環境計画・環境デザインの提案ができない。 |
学科の到達目標項目との関係
到達目標 C 1
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JABEE d-1
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教育方法等
概要:
都市環境計画・環境デザインの基本を理解し、調査や計画策定能力を身につける。演習課題を通じて、現状分析とそれにもとづく計画立案を行い、プレゼンテーションを行うことで、プランナー、設計者としての応用力を身に着けさせる。基本的にディスカッションを重視する。
地球環境問題や都市環境問題を正しく理解し、持続可能な循環型社会の形成のための様々な法体系や手法等の各論及び環境と景観まちづくり、都市環境計画の立案や環境マネジメントに関わる教養と知識、技術を体系的、実践的に学習する。
授業の進め方・方法:
教科書「環境計画総論」と配布レジュメ、学習シートを中心に講義を行い、演習を行ったうえで、都市環境計画に関するプロジェクトを行う。学習シートの他、2つのプロジェクト演習を課すので、授業内のGWを含め授業以外の時間も活用して取り組み、主にディスカッションを通じて客観的に計画を行うプロセスを重視し、最終的にプレゼンテーションを行い、自己・相互の評価を行い、理解を深める。
注意点:
【関連科目】都市計画(土木建築工学科4年)、建築計画(土木建築工学科3年)
成績評価 試験(50%)+レポート(20%)+演習1(10%)+演習2(20%)=100%
演習の評価 事前提出(40%)+プレゼン(20%)+事後修正(40%)とする。事後修正についてはその内容に応じて評価点を与える。
課題未提出の場合は,演習課題の評価を加点しない。
レポートは、各回の学習シートなどを綴じたものとする。期末に提出を求める。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
都市環境計画ガイダンス プロジェクト01 都市と農村のデザイン |
講義全体の概要と学習の説明。プロジェクト01説明と読み解き。 小課題。
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2週 |
都市環境問題と課題 |
ヒートアイランド、ゲリラ豪雨、ビル風などの都市環境問題の課題と対策について理解できる。
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3週 |
日常生活における環境問題 |
社会経済と環境問題、エネルギー政策、ゴミ問題等の都市問題について理解できる。
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4週 |
環境基本法と環境基本計画 |
環境基本法と関連法の基礎、再生可能エネルギーの都市利活用等について理解できる。
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5週 |
循環型社会の形成 |
水・エネルギーの循環、省エネとリサイクル、循環型社会形成基本法、スマートシティについて理解できる。
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6週 |
産業副産物等のリサイクル |
産業副産物とりわけ建設副産物等のリサイクルの経緯、ゼロエミッション、バイオマスの活用などについて理解できる。
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7週 |
自然再生、生物多様性保全、環境保全のまちづくり |
自然再生の手法、生物多様性の基礎などについて理解できる。
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8週 |
プロジェクト発表 |
プレゼンテーションと自己・相互評価
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2ndQ |
9週 |
美しいまちなみ景観の形成と保全・維持の仕組み プロジェクト02 まちなみ調査と都市デザイン |
景観の概念と構成、都市景観と景観行政、景観法と景観条例、景観計画と景観調査・手法、景観まちづくりについて理解できる。 演習2 具体的な都市を設定して,まちなみ調査を行い,結果の分析とそれに基づく改善提案を行う。
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10週 |
景観工学と景観計画 |
地域景観、農山漁村景観、文化的景観、景観計画の手法。地方自治体の景観計画(柳井市等)について理解できる。
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11週 |
環境アセスメント及び社会経済のグリーン化 |
環境アセスメント新エネルギー供給、環境ビジネスなどについて理解できる。
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12週 |
環境マネジメントとエコシステム
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環境マネジメントシステムとLCA、CASBEE他について理解できる。
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13週 |
低炭素社会の構築に向けた取組み
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環境教育・環境学習、環境保全・低炭素社会のまちづくりについて理解できる。
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14週 |
都市と防災
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都市・地域・家庭・個人の防災・リスク管理などについて理解できる。
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15週 |
GW |
提案・プレゼンテーションまとめ。
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16週 |
プロジェクト発表 |
プレゼンテーションと自己・相互評価
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | ライフサイエンス/アースサイエンス | ライフサイエンス/アースサイエンス | 生態系の構成要素(生産者、消費者、分解者、非生物的環境)とその関係について説明できる。 | 4 | |
生態ピラミッドについて説明できる。 | 4 | |
生態系における炭素の循環とエネルギーの流れについて説明できる。 | 4 | |
熱帯林の減少と生物多様性の喪失について説明できる。 | 4 | |
有害物質の生物濃縮について説明できる。 | 4 | |
地球温暖化の問題点、原因と対策について説明できる。 | 4 | |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 環境 | 環境と人の健康との関わりを説明できる。 | 4 | |
過去に生じた公害の歴史とその内容(環境要因と疾病の関係)について、説明できる。 | 4 | |
水の物性、水の循環を説明できる。 | 4 | |
水質指標を説明できる。 | 4 | |
水質汚濁の現状を説明できる。 | 4 | |
水質汚濁の防止対策・水質管理計画(施策、法規等)を説明できる。 | 4 | |
騒音の発生源と現状について、説明できる。 | 4 | |
廃棄物の発生源と現状について、説明できる。 | 4 | |
廃棄物の収集・処理・処分について、説明できる。 | 4 | |
廃棄物の減量化・再資源化について、説明できる。 | 4 | |
廃棄物対策(施策、法規等)を説明できる。 | 4 | |
環境影響評価の目的を説明できる。 | 4 | |
環境影響指標を説明できる。 | 4 | |
生物多様性の現状と危機について、説明できる。 | 4 | |
生態系の保全手法を説明できる。 | 4 | |
生態系や生物多様性を守るための施策を説明できる。 | 4 | |
土壌汚染の現状を説明できる。 | 4 | |
計画 | 風景、景観と景観要素について、説明できる。 | 5 | |
都市の防災構造化を説明できる。 | 5 | |
建築系分野 | 環境・設備 | 風土と建築について説明できる。 | 5 | |
気候、気象について説明できる。 | 5 | |
気温、温度、湿度および気温と湿度の形成について説明できる。 | 5 | |
雨、雪による温度、湿度の関係について説明できる。 | 5 | |
ヒートアイランドの現象について説明できる。 | 5 | |
大気汚染の歴史と現象について説明できる。 | 5 | |
計画・歴史 | 現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。 | 5 | |
市街地形成と都市交通のあり方について説明できる。 | 5 | |
方法・制度の変遷について説明できる。 | 5 | |
景観形成・風景計画、用途・形態規制の仕組みについて説明できる。 | 5 | |
地区計画制度について説明できる。 | 5 | |
建築協定・緑化協定などの住民参加・協働のまちづくりの体制について説明できる。 | 5 | |
都市と農村の計画について説明できる。 | 5 | |
評価割合
| プロジェクト01 | プロジェクト02 | プレゼンテーション・表現力 | プロジェクト遂行能力 | 学習シート | 合計 |
総合評価割合 | 35 | 35 | 10 | 10 | 10 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 15 | 15 | 5 | 5 | 5 | 45 |
分野横断的能力 | 20 | 20 | 5 | 5 | 5 | 55 |