都市環境計画学

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 都市環境計画学
科目番号 0036 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境建設工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「環境計画総論」石井一郎他 鹿島出版会、教員作成の学習シート
担当教員 目山 直樹

目的・到達目標

到達目標1.都市環境計画や環境デザインの基本を理解し、調査・計画のための手法を使うことができる。
到達目標2.現状分析とそれに基づく計画立案ができる。
到達目標3.演習課題を通じて、プランナー・設計者としての応用力を発揮できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標1.基本を熟知し、複数の調査・計画の手法を使いこなせる。基本を理解し、調査・計画の手法として活用できる。都市環境計画や環境デザインの基本を理解しておらず、調査・計画手法として活用できない。
到達目標2.多面的に現状分析ができ、それに基づく計画立案が複数案提案できる。現状分析とそれに基づく計画立案ができる。現状分析が未熟で、計画立案に結び付けることができない。
到達目標3.演習課題を通じて、専門的な環境計画・環境デザインの提案ができる。演習課題を通じて、環境計画・環境デザインの提案ができる。演習課題を通じた環境計画・環境デザインの提案ができない。

学科の到達目標項目との関係

到達目標 C 1 説明 閉じる
JABEE d-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
都市環境計画・環境デザインの基本を理解し、調査や計画策定能力を身につける。演習課題を通じて、現状分析とそれにもとづく計画立案を行い、プレゼンテーションを行うことで、プランナー、設計者としての応用力を身に着けさせる。
地球環境問題や都市環境問題を正しく理解し、持続可能な循環型社会の形成のための様々な法体系や手法等の各論及び環境と景観まちづくり、都市環境計画の立案や環境マネジメントに関わる教養と知識、技術を体系的に学習する。
この科目は、企業において、都市計画と環境デザイン分野の実務経験を有する教員が、講義形式で授業を行い、演習を課して評価する形で授業を行う。
授業の進め方と授業内容・方法:
毎回、教科書「環境計画総論」と学習シートを中心に講義を行い、演習と解説を行ったうえで、都市環境計画に関するレポートなどを提出する。この内容を身につけるためには、予習復習が必須である。事前の学習として、単元ごとの教科書を読んで理解しておくこと。事後の学習として、毎回1~2ページ程度の学習シートによる宿題を課す。また、2課題の演習を課すので、授業以外の時間で学習し、授業開始時または期限までに教員に提出し、評価を受けること。
注意点:
【関連科目】都市計画(土木建築工学科4年)、建築計画(土木建築工学科3年)
成績評価 試験(50%)+レポート(20%)+演習1(10%)+演習2(20%)=100%
     演習の評価  事前提出(40%)+プレゼン(20%)+事後修正(40%)とする。事後修正についてはその内容に応じて評価点を与える。
     課題未提出の場合は,演習課題の評価を加点しない。 
     レポートは、各回の学習シートなどを綴じたものとする。期末に提出を求める。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容・方法 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 都市環境計画ガイダンス
演習1 テーマ設定
講義全体の概要と学習の説明、典型7公害他の動向と内容、地球環境問題の課題と対策について理解できる。演習1のテーマ設定。
2週 都市環境問題と課題 ヒートアイランド、ダストドーム、ゲリラ豪雨、ビル風などの都市環境問題の課題と対策について理解できる。
3週 日常生活における環境問題 社会経済と環境問題、各種の汚染による健康被害、エネルギー政策、ゴミ問題・廃棄物処理とダイオキシンについて理解できる。
4週 環境基本法と環境基本計画 環境基本法と関連法の基礎、自治体の環境基本計画、都市環境計画の内容、手法、再生可能エネルギーの都市利活用について理解できる。
5週 循環型社会の形成 物質循環、水・エネルギーの循環、省エネとリサイクル、循環型社会形成基本法、スマートシティ、HEMSについて理解できる。
6週 産業副産物等のリサイクル 産業副産物とりわけ建設副産物等のリサイクルの経緯と内容及び事例、ゼロエミッション、バイオマスの活用などについて理解できる。
7週 自然再生、生物多様性保全、環境保全のまちづくり 自然再生の手法、自然再生推進法、生物多様性基本法と生物多様性の保全と回復、保全生態学の基礎などについて理解できる。
8週 快適環境づくりの手法と計画 潤いある快適環境づくりの手法、歴史(歴史まちづくり法)と自然保全、都市公園や水辺・親水空間の育成などについて理解できる。
2ndQ
9週 美しいまちなみ景観の形成と保全・維持の仕組み
演習2 まちなみ調査と結果の分析・改善提案
景観の概念と構成、都市景観と景観行政、景観法と景観条例、景観計画と景観調査・手法、景観まちづくりについて理解できる。
演習2 具体的な都市を設定して,まちなみ調査を行い,結果の分析とそれに基づく改善提案を行う。
10週 景観工学と景観計画 地域景観、農山漁村景観、文化的景観、景観計画の手法。地方自治体の景観計画(柳井市等)について理解できる。
11週 環境アセスメント及び社会経済のグリーン化 環境アセスメントの手順と内容、評価書の作成手法。グリーン購入、新エネルギー供給、環境ビジネスなどについて理解できる。
12週 環境マネジメントとエコシステム
環境マネジメントシステムとLCA、CASBEE、ESCO、地域冷暖房システム、BEMS、エコライフ及びTDM他について理解できる。
13週 低炭素社会の構築に向けた取組み
地域社会における環境保全活動、環境教育・環境学習、環境保全・低炭素社会のまちづくりについて理解できる。
14週 環境と防災
社会資本整備にみる政策評価
環境会計、社会資本整備の経済的政策評価、環境財の価値分類と評価方法、防災・リスク管理などについて理解できる。
15週 期末試験 14回の授業の全項目から出題し,理解していることを確認する。
16週 まとめ 試験の解答と解説。重要点について確認する。レポートの提出。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学ライフサイエンス/アースサイエンスライフサイエンス/アースサイエンス生態系の構成要素(生産者、消費者、分解者、非生物的環境)とその関係について説明できる。4
生態ピラミッドについて説明できる。4
生態系における炭素の循環とエネルギーの流れについて説明できる。4
熱帯林の減少と生物多様性の喪失について説明できる。4
有害物質の生物濃縮について説明できる。4
地球温暖化の問題点、原因と対策について説明できる。4
専門的能力分野別の専門工学建設系分野環境環境と人の健康との関わりを説明できる。4
過去に生じた公害の歴史とその内容(環境要因と疾病の関係)について、説明できる。4
水の物性、水の循環を説明できる。4
水質指標を説明できる。4
水質汚濁の現状を説明できる。4
水質汚濁の防止対策・水質管理計画(施策、法規等)を説明できる。4
騒音の発生源と現状について、説明できる。4
廃棄物の発生源と現状について、説明できる。4
廃棄物の収集・処理・処分について、説明できる。4
廃棄物の減量化・再資源化について、説明できる。4
廃棄物対策(施策、法規等)を説明できる。4
環境影響評価の目的を説明できる。4
環境影響指標を説明できる。4
生物多様性の現状と危機について、説明できる。4
生態系の保全手法を説明できる。4
生態系や生物多様性を守るための施策を説明できる。4
土壌汚染の現状を説明できる。4
計画風景、景観と景観要素について、説明できる。5
都市の防災構造化を説明できる。5
建築系分野環境・設備風土と建築について説明できる。5
気候、気象について説明できる。5
気温、温度、湿度および気温と湿度の形成について説明できる。5
雨、雪による温度、湿度の関係について説明できる。5
ヒートアイランドの現象について説明できる。5
大気汚染の歴史と現象について説明できる。5
計画・歴史現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。5
市街地形成と都市交通のあり方について説明できる。5
方法・制度の変遷について説明できる。5
景観形成・風景計画、用途・形態規制の仕組みについて説明できる。5
地区計画制度について説明できる。5
建築協定・緑化協定などの住民参加・協働のまちづくりの体制について説明できる。5
都市と農村の計画について説明できる。5

評価割合

試験レポート演習1演習2合計
総合評価割合50201020100
基礎的能力00000
専門的能力301051055
分野横断的能力201051045