到達目標
本授業では「複合分野の基礎となる基本的素養」という観点から、①生命科学の基本的な概念を理解するとともに、②科学的な見方、考え方を身につけ、現代の生命工学の基本的事項を説明できるようになる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
発生工学の基本概念を理解できる | 発生工学の基本概念を理解し、自らの専門分野に展開できる | 発生工学の基本概念を理解できる | 発生工学の基本概念を理解できない |
生殖工学の基本概念を説明できる | 生殖工学の基本概念を説明でき、自らの専門分野に展開することができる | 生殖工学の基本概念を説明できる | 生殖工学の基本概念を説明できない |
動物発生の分子メカニズムを理解できる | 動物発生の分子メカニズムを理解し、自らの専門分野との関連を理解できる | 動物発生の分子メカニズムを理解できる | 動物発生の分子メカニズムを理解できない |
癌発症のメカニズムを理解できる | 癌発症のメカニズムを理解し、自らの専門分野との関わりを理解できる | 癌発症のメカニズムを理解できる | 癌発症のメカニズムを理解できない |
学科の到達目標項目との関係
到達目標 A 1
説明
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JABEE c-2
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教育方法等
概要:
人類が手に入れた最も重要で価値があるものは、科学と民主主義だと言われている。しかし、科学は多くの点で両刀の剣である。なかでも生命科学は21世紀の科学とも言われ、今後ますます重要な分野として発展して行くと思われる。本講義では、現代の生命工学の基礎を中心として講義を行い、その上に立って人間観や社会観について共に考え議論する。
授業の進め方・方法:
資料を元に講義や Team-Based Learning を行う。それぞれの領域ごとに学習シートを配布する。学習シートにより学習目標を明確にすると共に、ミニッツペーパーなどにより理解度の確認を行う。講義の内容を確実に理解するため、学習シートに含まれる課題を確実に実施するなど、自ら進んで学ぶ姿勢が要求される。
注意点:
事前課題等を確実に実施してから講義に参加し、 授業後に課題等を行うこと。
成績評価:発表50+ポートフォリオ(課題レポート)50=100
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
現代の生命科学 |
現代の生命科学の概要を説明できる。
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2週 |
発生工学 |
発生工学の基本的概念を説明できる。
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3週 |
課題の提示 |
Team-Based Learning 実施における課題の提示ができる。
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4週 |
受精と生殖工学 |
受精のメカニズムと生殖工学の基本的概念を説明できる。
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5週 |
初期発生と奇形学 |
多細胞生物を作り出す過程と、その乱れがどのような影響を与えるかを説明できる。
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6週 |
ボディープランI |
発生遺伝子とは何かを理解できる。
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7週 |
ボディープランII |
シグナル伝達物質について説明できる。
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8週 |
ボディープランIII |
転写調節因子とエピジェネティクスについて説明できる。
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4thQ |
9週 |
ボディープランVI |
発生のツールキットについて理解できる。
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10週 |
ボディープランV |
エピジェネティクスについて理解できる。
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11週 |
癌I |
癌の原因を説明できる。
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12週 |
癌II |
癌の原因を説明できる。
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13週 |
老化と寿命 |
老化と寿命決定のメカニズムを理解し、説明できる。
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14週 |
現代の生命工学 |
現代の生命工学の概要を説明できる。
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15週 |
課題の発表及び討論会 |
Team-Based Learning による課題の発表及び全体の討論会
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16週 |
まとめ |
生命科学の発達と未来社会に関して議論することができる。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | ライフサイエンス/アースサイエンス | ライフサイエンス/アースサイエンス | 地球上の生物の多様性について説明できる。 | 4 | |
生物の共通性と進化の関係について説明できる。 | 4 | |
生物に共通する性質について説明できる。 | 4 | |
大気圏の構造・成分を理解し、大気圧を説明できる。 | 4 | |
大気の熱収支を理解し、大気の運動を説明できる。 | 4 | |
大気の大循環を理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。 | 4 | |
海水の運動を理解し、潮流、高潮、津波などを説明できる。 | 4 | |
植生の遷移について説明でき、そのしくみについて説明できる。 | 4 | |
世界のバイオームとその分布について説明できる。 | 4 | |
日本のバイオームの水平分布、垂直分布について説明できる。 | 4 | |
生態系の構成要素(生産者、消費者、分解者、非生物的環境)とその関係について説明できる。 | 4 | |
生態ピラミッドについて説明できる。 | 4 | |
生態系における炭素の循環とエネルギーの流れについて説明できる。 | 4 | |
熱帯林の減少と生物多様性の喪失について説明できる。 | 4 | |
有害物質の生物濃縮について説明できる。 | 4 | |
地球温暖化の問題点、原因と対策について説明できる。 | 4 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 50 | 0 | 0 | 50 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 50 | 0 | 0 | 50 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |