物理科学

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 物理科学
科目番号 0040 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境建設工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 原康夫『現代物理学』(裳華房)
担当教員 笠置 映寛

到達目標

量子力学および特殊相対性理論を中心に、現代物理学の基本的な見方、考え方と、基礎的な概念を理解することが目標である。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1現代物理学の基本的な見方、考え方,概念が身についており,詳細に説明することができる。現代物理学の基本的な見方、考え方,概念が身についている。現代物理学の基本的な見方、考え方,概念が身についていない。
評価項目2現代物理学の発展的な問題が解ける。現代物理学の基本的な問題が解ける。現代物理学の基本的な問題が解けない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
技術者の専門基礎という視点から、現代物理学の概要について講義する。はじめに、古典物理学との関係、物理学の方法、20世紀物理学の業績、社会との関連について概括し、その全体的特徴を把握する。ついで、前期量子論、量子力学、物質の構造、原子核、相対性理論に関する基礎的、基本的な概念についておさえる。
授業の進め方・方法:
視聴覚教材を用いたり演示実験を行いながら講義を進める。あわせて、学習シートにより、学習状況を確認しながら形成的評価を行い、授業を進める。基礎的な内容の理解を深めるための演習もあわせて行う。
テキスト『現代物理学』の演習問題の演習を、学修課題とする。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション 古典物理学と現代物理学の違い、科学の方法について考える。
2週 現代物理学の業績 現代物理学と日常生活との関わり、ノーベル物理学賞を受賞した物理学者とその業績について概括し、20世紀物理学の特徴、社会との関連を考察する。
3週 量子力学(1) プランクの量子仮説、アインシュタインの光量子仮説、コンプトン散乱
4週 量子力学(2) ボーアの水素原子模型、ド・ブロイ波、不確定性原理
5週 量子力学(3) シュレーディンガーの波動方程式、波動関数
6週 量子力学(4) 井戸型ポテンシャルの中の自由粒子、トンネル効果
7週 量子力学(5) 調和振動子、水素原子、スピン
8週 量子力学(6) 固体、導体と半導体
4thQ
9週 原子核(1) 原子及び原子核の構造、放射線とその検出、【観察】α線
10週 原子核(2) 核分裂と核融合、原子核エネルギー
11週 相対性理論(1) 「アインシュタインロマン 考える+翔ぶ! 相対性理論」の視聴(CGによる相対性理論のイメージ化)
12週 相対性理論(2) 特殊相対性原理、光速度不変の原理、同時刻の相対性、時間の遅れ、長さの収縮、素粒子、ミュー中間子の寿命
13週 相対性理論(3) ローレンツ変換
14週 相対性理論(4) 相対性理論と力学
15週 期末試験 講義内容の理解度を確認する。
16週 まとめ 講義を振り返り、まとめを行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理実験物理実験測定機器などの取り扱い方を理解し、基本的な操作を行うことができる。4
安全を確保して、実験を行うことができる。4
実験報告書を決められた形式で作成できる。4
有効数字を考慮して、データを集計することができる。4
電子・原子に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。4

評価割合

試験課題合計
総合評価割合8020100
基礎的能力8020100
専門的能力000
分野横断的能力000