環境建設工学専攻総合演習(建築系)

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 環境建設工学専攻総合演習(建築系)
科目番号 0063 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境建設工学専攻 対象学年 専2
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 担当者が適宜準備する。
担当教員 古田 健一

到達目標

空間体験による建築物のスケール感を身につけた上で、企画から設計までの基本的能力を身に付ける。CAD および統計ソフトを用いた設計図書・概算見積書、ウォークスルー・シミュレーションデータをそろえることを目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
CAD を用いて設計図書が作成できる。CAD を用いて設計図書をほとんど作成できる。CAD を用いて設計図書が作成できない。
統計ソフトを用いて概算見積書が作成できる。統計ソフトを用いて概算見積書をほとんど作成できる。統計ソフトを用いて概算見積書が作成できない。
3次元CGを用いてウォークスルー・シミュレーションが作成できる。3次元CGを用いてウォークスルー・シミュレーションをほとんど作成できる。3次元CGを用いてウォークスルー・シミュレーションが作成できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
講義や演習で学んだ知識を生きた教材の中で理解することを目的として、公共施設設計の企画から設計までを一貫して行う。環境建設工学総合実験で得た基本設計をもとに設計図と概算見積書を作成し、ウォークスルー・シミュレーションまで行う。
授業の進め方・方法:
与えられたテーマの分析、計画、積算、成果レポートのまとめ、発表という一連の作業で進めていく。 その内容を確実に身につけるために、授業時間外の作業が必須である。
注意点:
【関連科目】 本 科:工学実験I・II(建築系4,5年)、工学デザインI・II(建築系4,5年)、専攻科:環境建設工学専攻総合実験(1年)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション
公共施設設計の概要説明
総合演習のテーマの説明とスケジュールの確認
2週 設計方針についてのディスカッション コンセプトの決定
3週 エスキス作成 コンセプトからエスキス作成
4週 第1回エスキス検討会 エスキスの検討
5週 エスキスの修正 第1回エスキス検討会の結果を元に修正
6週 第2回エスキス検討会 修正エスキスの検討、エスキス完成
7週 図面の作成 (1) 工事実施平面図の作成
8週 図面のチェック(1) 工事実施平面図の検討
2ndQ
9週 図面の作成 (2) 工事実施展開図の作成
10週 図面のチェック(2) 工事実施展開図の検討
11週 3 次元 CG の作成 (1) 3 次元 CG ソフトにより工事実施図面を立体化
12週 3 次元 CG のチェック(1) 3 次元 CG ソフトにより工事実施図面立体化の検討
13週 3 次元 CG の作成 (2) 3 次元 CG ソフトにより工事実施図面を立体化
14週 3 次元 CG のチェック(2) 3 次元 CG ソフトにより工事実施図面の検討
15週 積算講義積算手順を解説(1) 工事費の内訳について
16週 積算講義積算手順を解説(2) 図面から数量拾いの方法について
後期
3rdQ
1週 数量拾い (1) 図面から数量拾い
2週 数量拾いのチェック (1) 数量拾いのチェック
3週 数量拾い (2) 図面から数量拾い
4週 数量拾いのチェック(2) 数量拾いのチェック
5週 見積書作成 (1) 概算見積りの作成
6週 見積書作成 (2) 概算見積りの完成
7週 プレゼンテーション準備(1) ポスター作成
8週 プレゼンテーション準備(2) ポスター完成
4thQ
9週 プレゼンテーション準備(3) バワー・ポイント作成
10週 プレゼンテーション準備(4) バワー・ポイント完成
11週 プレゼンテーション準備(5) ウォークスルー・シミュレーションの作成
12週 プレゼンテーション準備(6) ウォークスルー・シミュレーションの完成
13週 成果品のプレゼンテーション準備 成果品のまとめ調整
14週 成果品のプレゼンテーション完成 成果品の完成
15週 プレゼンテーション準備 プレゼンテーションの練習
16週 成果品のプレゼンテーションとまとめ 完成した図面、見積書とウォークスルー・シミュレーションの発表を行い、評価する完成した図面、見積書とウォークスルー・シミュレーションの発表を行い、評価する。成果品を個人別作業リストとともに提出。アンケート記入。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。5
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。5
技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。5
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。4
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。4
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。4
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。4
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。4
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。4
情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。5
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。5
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。4
分野横断的能力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。5
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。5

評価割合

レポート発表会評価相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合503020000100
基礎的能力0000000
専門的能力503020000100
分野横断的能力0000000