到達目標
①鉄筋コンクリートの耐久性の概要を理解し,照査方法を習得する。
②鉄筋コンクリート構造物の施工方法を理解し,適切な施工手順を習得する。
③特殊コンクリートの概要を理解し,使用方法を提案できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
耐久性 | 耐久性を照査できる。 | 耐久性の概要を理解する。 | 耐久性の概要を理解できない。 |
施工 | 適切な施工手順のもと,施工計画を示すことができる。 | 施工方法を理解する。 | 施工方法を理解できない。 |
特殊コンクリート | 使用方法を提案できる。 | 概要を理解する。 | 概要を理解できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
鉄筋コンクリートにおいて,実務レベルの耐久性照査や配合設計,施工計画,劣化診断方法などを習得する。
授業の進め方・方法:
鉄筋コンクリートの材料,配合,劣化メカニズム,施工方法などを自ら調べ,説明する方法を主体とする。
注意点:
なし
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
鉄筋コンクリートの概要 |
材料構成,強度特性,配合計画書に対する理解
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2週 |
最高強度を目指したモルタルの配合設計 |
最高強度のモルタル作成を目指して,配合を設計する
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3週 |
モルタルの製造 |
自ら適切なモルタルの作製方法を考え,実践する
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4週 |
鉄筋コンクリートの施工 |
鉄筋組立,型枠支保工,運搬,打込み,締固め,仕上げ,養生
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5週 |
鉄筋コンクリートの施工(過酷環境)
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寒中コンクリート,暑中コンクリートの施工を理解する
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6週 |
鉄筋コンクリートのひび割れ問題
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温度ひび割れ,乾燥収縮ひび割れを理解する
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7週 |
強度試験 |
各自が作製した試験体の強度試験を実施する
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8週 |
強度試験続き プレゼン1 |
各自が作製した試験体の強度試験を実施する。配合設計,作製で工夫した点および強度試験結果を踏まえた考察を発表し,各々の考え方を展開・議論する。
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2ndQ |
9週 |
プレゼン続き |
配合設計,作製で工夫した点および強度試験結果を踏まえた考察を発表し,各々の考え方を展開・議論する。
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10週 |
鉄筋コンクリートの耐久性概論1 |
塩害,中性化,アルカリ骨材反応を理解する 化学的劣化,凍害を理解する
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11週 |
鉄筋コンクリートの耐久性照査 |
塩害・中性化照査を会得する
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12週 |
特殊コンクリート |
高流動コンクリート,水中コンクリート,ダムコンクリート,プレキャストコンクリートを理解する
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13週 |
コンクリート構造物の初期欠陥と変状 |
コンクリート構造物の初期欠陥と変状の基本を理解する
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14週 |
コンクリート構造物診断 |
校内のRC構造物を対象に劣化診断を実施する
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15週 |
期末試験 |
講義内容に関する理解度の確認を行う
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16週 |
まとめ |
期末試験の解説と総括
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 材料 | 各種コンクリートの特徴、用途について、説明できる。 | 5 | |
非破壊試験の基礎を説明できる。 | 5 | |
コンクリート構造物の維持管理の基礎を説明できる。 | 5 | |
コンクリート構造物の補修方法の基礎を説明できる。 | 5 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 30 | 0 | 0 | 10 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 5 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 |
専門的能力 | 35 | 15 | 0 | 0 | 10 | 0 | 60 |
分野横断的能力 | 20 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 |