鉄筋コンクリート構造学

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 鉄筋コンクリート構造学
科目番号 0066 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境建設工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 温品 達也

到達目標

①鉄筋コンクリートの耐久性の概要を理解し,照査方法を習得する。
②鉄筋コンクリート構造物の施工方法を理解し,適切な施工手順を習得する。
③特殊コンクリートの概要を理解し,使用方法を提案できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
耐久性耐久性を照査できる。耐久性の概要を理解する。耐久性の概要を理解できない。
施工適切な施工手順のもと,施工計画を示すことができる。施工方法を理解する。施工方法を理解できない。
特殊コンクリート使用方法を提案できる。概要を理解する。概要を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
鉄筋コンクリートにおいて,実務レベルの耐久性照査や配合設計,施工計画,劣化診断方法などを習得する。
授業の進め方・方法:
鉄筋コンクリートの材料,配合,劣化メカニズム,施工方法などを自ら調べ,説明する方法を主体とする。
注意点:
なし

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 鉄筋コンクリートの概要 材料構成,強度特性,配合計画書に対する理解
2週 最高強度を目指したモルタルの配合設計 最高強度のモルタル作成を目指して,配合を設計する
3週 モルタルの製造 自ら適切なモルタルの作製方法を考え,実践する
4週 鉄筋コンクリートの施工 鉄筋組立,型枠支保工,運搬,打込み,締固め,仕上げ,養生
5週 鉄筋コンクリートの施工(過酷環境)
寒中コンクリート,暑中コンクリートの施工を理解する
6週 鉄筋コンクリートのひび割れ問題
温度ひび割れ,乾燥収縮ひび割れを理解する
7週 強度試験 各自が作製した試験体の強度試験を実施する
8週 強度試験続き プレゼン1 各自が作製した試験体の強度試験を実施する。配合設計,作製で工夫した点および強度試験結果を踏まえた考察を発表し,各々の考え方を展開・議論する。
2ndQ
9週 プレゼン続き 配合設計,作製で工夫した点および強度試験結果を踏まえた考察を発表し,各々の考え方を展開・議論する。
10週 鉄筋コンクリートの耐久性概論1 塩害,中性化,アルカリ骨材反応を理解する 化学的劣化,凍害を理解する
11週 鉄筋コンクリートの耐久性照査 塩害・中性化照査を会得する
12週 特殊コンクリート 高流動コンクリート,水中コンクリート,ダムコンクリート,プレキャストコンクリートを理解する
13週 コンクリート構造物の初期欠陥と変状 コンクリート構造物の初期欠陥と変状の基本を理解する
14週 コンクリート構造物診断 校内のRC構造物を対象に劣化診断を実施する
15週 期末試験 講義内容に関する理解度の確認を行う
16週 まとめ 期末試験の解説と総括

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野材料各種コンクリートの特徴、用途について、説明できる。5
非破壊試験の基礎を説明できる。5
コンクリート構造物の維持管理の基礎を説明できる。5
コンクリート構造物の補修方法の基礎を説明できる。5

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合603000100100
基礎的能力55000010
専門的能力35150010060
分野横断的能力2010000030