環境システム工学

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 環境システム工学
科目番号 0072 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境建設工学専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 ECO検定公式テキスト 他
担当教員 佐賀 孝徳

到達目標

社会インフラである上水道、下水道について、技術者として理解する。地球環境問題のとして、水圏、気圏、化学物質、エネルギー問題を理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1社会インフラである上水道、下水道について、技術者として十分に理解する。社会インフラである上水道、下水道について、技術者として理解する。社会インフラである上水道、下水道について、技術者として理解できない。
評価項目2地球環境問題のとして、水圏、気圏、化学物質、エネルギー問題を十分理解する。地球環境問題のとして、水圏、気圏、化学物質、エネルギー問題を理解する。地球環境問題のとして、水圏、気圏、化学物質、エネルギー問題を理解できない。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
環境システム工学では、衛生工学としての上水道、下水道を学習する。環境問題では、代表的な気圏、水圏での問題をビデオより学習し、さらに環境ホルモン、ダイオキシンなどごみ問題も含めた微量な物質による環境への影響を学習する。、また、エネルギーと環境問題を、化石燃料による従来型のエネルギー、原子力エネルギー、再生可能エネルギー等から考察する。
授業の進め方・方法:
資料を用意しながら、毎回のテーマに沿って、学習する。毎回学習シートは用意し、評価の対象とする。
注意点:
関連科目  環境衛生工学(4年)、河海工学(5年)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 環境衛生工学の学習ガイダンス。気圏の環境問題。 環境衛生工学について1年間の講義予定の概説。ビデオを用いて気圏の環境問題を認識する。これより、地球温暖化、オゾン層破壊のメカニズムを考察する。レポート①をメールにて添付し提出。
2週 水圏の環境問題。 ビデオにより海洋汚染の実態、有害化学物質の汚染、生物濃縮、動植物への影響について考察する。レポート②をメールで添付し提出。
3週 環境ホルモン、ダイオキシン 環境ホルモンとダイオキシンの問題を資料、プロジェクターで示しながら、その本質を学習する。レポート③としてメールに添付して提出。
4週 上水道、下水道の意義、位置付け 地球上の水分布、水循環サイクルの中での上水道、下水道意義、位置付けを学習する。ミルズラインケ現象の学習。環境基準達成率の推移と汚濁負荷原単位の学習。
5週 好気性分解、嫌気性分解の学習 好気性分解、嫌気性分解の学習を行う。SS、T窒素、Tリンの学習。
6週 標準活性汚泥法とその変法について 資料を用いながら、その基本的なしくみ、用語について学習する。
7週 各種活性汚泥法の方法と特徴 各種活性汚泥法の特徴の比較(プリント)、生物膜法、散水ろ床法の学習。
8週 各種活性汚泥法と高度処理法の概論 接触酸化法、回天生物接触法、高度処理の処理対象と処理方式について学習する。
4thQ
9週 高度処理法の詳細(1) 高度処理として有機物除去、窒素除去、りん除去について学習する。
10週 高度処理法(2)と上水道の構造、浄水方法とその問題点 窒素、リンの同時連続除去方法について学習する。上水道の構造、水質基準(プリント)で学習し、さらに浄水方法の3種類のシステムとその相違を学習。塩素注入によるトリハロメタン生成について学習する。
11週 浄水方法の詳細、上水道の基本計画と人口の推定方法(1) 各種の浄水方法を具体的に学ぶ。上水道の基本計画について、学習する。人口の推定方法(1次、2次傾向線)を学習する。
12週 人口推定方法(2) 1次、2次指数曲線、修正指数曲線、ロジスティック曲線、ゴンベルツ曲線、ハイオーダ曲線の推定方法の学習。
13週 人口推計の演習(パソコン室利用) パソコン(エクセル)を用いて、国勢調査による山口県の人口の経年変化のデータをもとに、人口推計を行う。レポート④をメールに添付し提出する。
14週 エネルギーと環境問題 化石燃料による従来型のエネルギー、原子力エネルギー、再生可能エネルギー等を比較しながら環境問題を考察する
15週 試験 上水道、下水道、地球環境についての問題を行い、学習成果を確認する。
16週 まとめ 試験の解答、解説を行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学ライフサイエンス/アースサイエンスライフサイエンス/アースサイエンス太陽系を構成する惑星の中に地球があり、月は地球の衛星であることを説明できる。4
地球は大気と水で覆われた惑星であることを説明できる。4
陸地および海底の大地形とその形成を説明できる。4
地球科学を支えるプレートテクトニクスを説明できる。3
地球上の生物の多様性について説明できる。4
生物の共通性と進化の関係について説明できる。4
生物に共通する性質について説明できる。4
大気圏の構造・成分を理解し、大気圧を説明できる。4
大気の熱収支を理解し、大気の運動を説明できる。4
大気の大循環を理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。4
海水の運動を理解し、潮流、高潮、津波などを説明できる。3
生態系の構成要素(生産者、消費者、分解者、非生物的環境)とその関係について説明できる。4
生態ピラミッドについて説明できる。4
生態系における炭素の循環とエネルギーの流れについて説明できる。4
熱帯林の減少と生物多様性の喪失について説明できる。4
有害物質の生物濃縮について説明できる。4
地球温暖化の問題点、原因と対策について説明できる。4
専門的能力分野別の専門工学建設系分野環境環境と人の健康との関わりを説明できる。5
過去に生じた公害の歴史とその内容(環境要因と疾病の関係)について、説明できる。5
水の物性、水の循環を説明できる。5
水質指標を説明できる。5
水質汚濁の現状を説明できる。5
水質汚濁の防止対策・水質管理計画(施策、法規等)を説明できる。5
騒音の発生源と現状について、説明できる。4
廃棄物の発生源と現状について、説明できる。5
廃棄物の収集・処理・処分について、説明できる。5
廃棄物の減量化・再資源化について、説明できる。5
廃棄物対策(施策、法規等)を説明できる。5
環境影響評価の目的を説明できる。5
環境影響指標を説明できる。5
生物多様性の現状と危機について、説明できる。5
生態系の保全手法を説明できる。5
生態系や生物多様性を守るための施策を説明できる。5
土壌汚染の現状を説明できる。5

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力200000020
専門的能力6000020080
分野横断的能力0000000