1. 政治・経済・文化・宗教の観点から他国・他地域の特徴を理解できる。
2. 技術者として必要な技術者倫理・情報倫理および知的財産の社会的意義や重要性を理解できる。
3. 技術者としてのキャリアパスを理解できる。
概要:
第1学期および第4学期開講
本科目は現代の技術者が有するべきジェネリックスキル(汎用的能力)の修得を目指すものであり,その内容は多岐にわたります。前半では,グローバリゼーション・異文化多文化理解を取り上げ,グローバル社会に対応可能な視野拡大を目指します。後半では消費者教育,租税教室,情報倫理といったエンジニアが有するべき倫理感とその対象領域を俯瞰します。全体を通して,ジェネリックスキルの伸長についてのPDCAサイクルを回しながらキャリア形成の充実化を図ります。
授業の進め方・方法:
本講義のほとんどは動画配信授業による講義であり,レポートによる評価を行います。学習内容をまとめる能力と学びから得たことの実践が大切です。企業人として活躍するために必要な能力について考え、高専生活の目標を立てて実践します。
注意点:
Teamsを活用した授業になります。動画は必ず視聴して下さい。出席確認、課題提出について、自己管理を行ってください。
本講義では,教員から降ってくる知識を吸収するのみという受け身型の学習を想定していません。主体的に学び,知の構造化を図って自らの視野を広げるとともに,将来のキャリア形成について真剣に考えて下さい.
なお,外部講師の都合により,授業内容に掲げた開催週が変更となる場合があります。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス/ポートフォリオ |
ジェネリックスキルⅡについて,評価方法や授業内容等の説明を行う
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2週 |
異文化多文化理解 |
様々な国の文化や歴史に興味を持ち,その違いを理解し,説明できる.
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3週 |
プロジェクト学習の事前教育(PJ履修指導) |
長期学外学修(語学研修・海外研修)およびプロジェクト学習の準備を行い,これらの目的を把握できる。
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4週 |
プロジェクト学習の事前教育(PJのPR) |
長期学外学修(語学研修・海外研修)およびプロジェクト学習の準備を行い,これらの目的を把握できる。
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5週 |
グローバリゼーション(1) |
様々な国の文化と自分たちの文化とを関連付けて説明できるとともに,政治経済に与える影響を説明できる
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6週 |
グローバリゼーション(2) |
様々な国や地域の特色を理解し,持続的発展に技術者として果たすべき役割とそれに伴う責任と行動について説明できる.
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7週 |
【キャリア教育】 ポートフォリオ/キャリアカルテ |
自分を客観的に見つめ,その状態を言語化するとともに,在学中のロードマップを把握し,将来像を描くことができる。
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8週 |
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2ndQ |
9週 |
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10週 |
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11週 |
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12週 |
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13週 |
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14週 |
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15週 |
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
ポートフォリオ |
長期学外学修(語学研修・海外研修)およびプロジェクト学習を振り返り,自学自習に対する自らの姿勢を明確にできる
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2週 |
消費者教育 |
成人年齢引き下げを見越し,消費者として適切な判断・行動を実現できるよう,消費活動に関する知識を身に付け,それを適用できる。
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3週 |
租税教室 |
税金とは「社会共通の費用をまかなう会費」であるということを学び,なぜ税金が必要か,また,税金が社会のためにどのように使われているかを理解できる
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4週 |
女子学生のライフプラン |
女子学生向け,技術者向けライフプランについての講義を受け技術者としての自身のキャリアについて考える事ができる.
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5週 |
情報倫理(ユーザ視点) |
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる.
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6週 |
AIデータサイエンス(倫理) |
データ・AIを利活用する際に求められるモラルや倫理について理解し,個人のデータを守るために必要な事項を説明できる.
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7週 |
グローバルエンジニア |
様々な国の文化と自分たちの文化とを関連付けて説明できるとともに,政治経済に与える影響を説明できる。
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8週 |
まとめ |
本講義で学んだ内容を整理するとともに,グローバルに活躍する技術者に必要な素養や視野の広さを理解できる.
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4thQ |
9週 |
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10週 |
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11週 |
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12週 |
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13週 |
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14週 |
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15週 |
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。 | 3 | |
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。 | 3 | |
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。 | 3 | |
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。 | 3 | |
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。 | 3 | |
グローバリゼーション・異文化多文化理解 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。 | 3 | |
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。 | 3 | |
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。 | 3 | |
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。 | 3 | |
分野横断的能力 | 態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 法令やルールを遵守した行動をとれる。 | 2 | |
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。 | 2 | |
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。 | 2 | |
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。 | 2 | |
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。 | 3 | |
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。 | 2 | |
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。 | 2 | |
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。 | 2 | |
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。 | 3 | |
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。 | 3 | |
企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識している。 | 3 | |
企業には社会的責任があることを認識している。 | 3 | |
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。 | 3 | |
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。 | 2 | |
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。 | 3 | |
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。 | 3 | |