情報Ⅱ

科目基礎情報

学校	宇部工業高等専門学校	開講年度	令和06年度 (2024年度)
授業科目	情報Ⅱ
科目番号	12025	科目区分	専門 / 必修
授業形態	講義	単位の種別と単位数	学修単位: 2
開設学科	機械工学科	対象学年	2
開設期	3rd-Q	週時間数	4
教科書/教材	「身につく！合格！ＩＴパスポート株式会社」インフォテッ ク・サーブ
担当教員	森﨑 哲也

到達目標

(1)コンピュータで利用されるソフトウェアを理解する．
(2)コンピュータや周辺装置を組み合わせたコンピュータシステムを理解する．
(3)ネットワークの基本的な仕組みとしてLAN，WANの構成や，提供されるサービスについて理解する．
(4)データ型を理解し，簡単なプログラムを適切なアルゴリズムで作成できる．

ルーブリック

	優れた到達レベルの 目安	良好な到達レベルの 目安	最低限の到達レベルの 目安	未到達レベルの 目安
到達目標(1)	コンピュータで利用されるソフトウェアについて詳しく説明できる．	コンピュータで利用されるソフトウェアについての説明を簡単にであればできる．	コンピュータで利用されるソフトウェアについての説明を簡単にであっても一部できない．	コンピュータで利用されるソフトウェアについて簡単にであっても大半を説明できない．
到達目標(2)	コンピュータや周辺装置を組み合わせたコンピュータシステムについて詳しく説明できる．	コンピュータや周辺装置を組み合わせたコンピュータシステムについての説明を簡単にであればできる．	コンピュータや周辺装置を組み合わせたコンピュータシステムについての説明を簡単にであっても一部できない．	コンピュータや周辺装置を組み合わせたコンピュータシステムについて簡単にであっても大半を説明できない．
到達目標(3)	ネットワークの基本的な仕組みとしてLAN，WANの構成や，提供されるサービスについて詳しく説明できる．	ネットワークの基本的な仕組みとしてLAN，WANの構成や，提供されるサービスについての説明を簡単にであればできる．	ネットワークの基本的な仕組みとしてLAN，WANの構成や，提供されるサービスについての説明を簡単にであっても一部できない．	ネットワークの基本的な仕組みとしてLAN，WANの構成や，提供されるサービスについて簡単にであっても大半を説明できない．
到達目標(4)	データ型を理解し，簡単なプログラムを適切なアルゴリズムで作成できる．	データ型を理解し，簡単なプログラムを作成できる．	データ型を理解し，簡単なプログラムの処理内容を説明できる．	データ型が理解できない．

教育方法等

概要:

最近の機械にはコンピュータが組み込まれ、よりきめ細かく正確に制御できるシステムが求められるようになっている。このような時代の流れに対応できるメカトロニクス技術者として活躍するために、それらを制御するコンピュータの基礎知識と具現化するためのプログラミング技術を学習する．

授業の進め方・方法:

C言語でのプログラムを設計・作成できることを目的とした講義・演習，および，コンピュータシステムとネットワークに関する講義を行う．
この科目では学習単位科目のため，事前事後学習として，演習問題の提示を実施します．

注意点:

1週,3週,5週,7週,9週は情報演習室で行う．

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
後期
	3rdQ
		1週	プログラムの作成手順 集合／論理演算	プログラムを実行するための手順を説明できる． 真と偽を用いた演算について理解する．
		2週	整数型，浮動小数点型，文字型，文字列の出力 バックアップ，ソフトウェアパッケージ,オープンソースソフトウェア	整数型，浮動小数点型，文字型，文字列を出力するプログラムを作成できる． バックアップの基本的な考え方を理解する．オープンソースソフトウェアの特徴を理解する．
		3週	整数型，浮動小数点型，文字型，文字列の入力 マルチメディア技術，マルチメディアのファイル形式，グラフィックス処理	整数型，浮動小数点型，文字型，文字列を入力するプログラムを作成できる． 音声や画像の符号化の種類と特徴を理解する．情報の圧縮と伸張の特徴を理解する．
		4週	制御構造 システムの形態，システムの構成	演算子 を理解し，条件分岐・繰返し処理をするプログラムを作成できる． システム構成の基本的な特徴を理解する．
		5週	配列と文字列 システムの評価指数，稼働率	配列を用いたプログラムを作成できる。文字列を用いたプログラムを作成できる。 システムの性能，信頼性，経済性の考え方を理解する．
		6週	ネットワークの基本構成，LAN 間接続装置，通信プロトコル インターネットの仕組み，インターネットのサービス，通信サービス	ネットワークに関するLANとWANという分類を理解する．ネットワークを構築するための接続装置の役割を理解する．通信プロトコルの必要性を理解する． 身近で利用されている代表的なプロトコルの役割を理解する．インターネットの基本的な仕組みとサービスの特徴を理解する．通信サービスの特徴，伝送速度などを理解する．
		7週	情報セキュリティの脅威，情報セキュリティ管理 情報セキュリティ対策，アクセス制御，暗号化／デジタル署名	情報セキュリティ管理に関する基本的な考え方を理解し，最低限必要な対策を講じる．情報セキュリティを維持するために必要な，認証，アクセス制御，暗号などの技術の役割を理解する．
		8週	試験・答案返却	これまでの学習内容をより深く理解し、適切に説明できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類		分野	学習内容	学習内容の到達目標	到達レベル	授業週
基礎的能力	工学基礎	情報リテラシー	情報リテラシー	情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。	3	後3,後6,後7
				論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。	3	後1
				コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。	3	後6
				情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。	3	後6
				個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。	3	後7
				インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している	3	後7
				インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。	3	後7

評価割合

	試験	小テストの平均	合計
総合評価割合	60	40	100
知識の基本的な理解	40	40	80
思考・推論・創造への適用力	20	0	20