到達目標
1. 技術者としてのキャリアパスとジェネリックスキルの要素を知り,キャリア設計の重要性を理解できる。
2. 情報技術が社会に及ぼす影響について理解し,技術者として取るべき行動が理解できる。
3. 技術経営(MOT)の事例を通して,イノベーション創出,経営管理,経済的価値創出のための立案への技術者の関わりを理解できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安(優) | 標準的な到達レベルの目安(良) | 最低限のレベルの目安(可) | 未到達レベルの目安(不可) |
評価項目1 | 技術者としてのキャリアパスとジェネリックスキルの要素を理解し,自らの未来を模索するとともに,本校での学修内容と関連づけることができる。 | 技術者としてのキャリアパスとジェネリックスキルの要素を理解し,自らの未来を模索できる。 | 技術者としてのキャリアパスとジェネリックスキルの要素を理解・整理できる。 | 技術者としてのキャリアパスとジェネリックスキルの要素を理解・整理できない。 |
評価項目2 | 情報技術が社会に及ぼす影響について理解し,技術者として取るべき行動について他者とディスカッションできる。 | 情報技術が社会に及ぼす影響について理解し,技術者として取るべき行動について自ら考えることができる。 | 情報技術が社会に及ぼす影響について理解しできる。 | 情報技術が社会に及ぼす影響について理解しできない。 |
評価項目3 | 技術経営の観点において,イノベーション創出,経営管理,経済的価値創出のための立案への技術者の関わりを理解できる。 | 技術経営の観点において,イノベーション創出,経営管理の必要性を理解できる。 | 技術経営の観点において,イノベーション創出の必要性を理解できる。 | 技術経営の観点において,イノベーション創出の必要性を理解できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
第1学期および第3学期開講
本科目は現代の技術者が有するべきジェネリックスキル(汎用的能力)の修得を目指すものであり,その内容は多岐にわたる。前半では,キャリアパス・キャリア設計と情報倫理を取り上げ,後半ではキャリ設計に加えて近年,注目されている技術経営(MOT)を取り上げる。これらのいずれもがグローバル社会に対応可能なエンジニアとして独り立ちするための視野拡大を目的とする。中盤では,海外研修Ⅰ・Ⅱおよびプロジェクト学習Ⅰとの連動しつつ,その事前・事後学習を実施する。
授業の進め方・方法:
本講義のほとんどは合同講義室における講義であり,レポートによる評価を行う。知識や技術を深めるのはもちろんだが,得た知識をまとめる能力と実践が必要とされる。ワークショップでは自らの思考を言語化するとともに,他者の考え方を理解・咀嚼し,議論を深める能力が求められる。最終的に,グローバル化を前提とした技術者として活躍するための「幅広い視野」の獲得を目指す。HR活動と合わせてPROGテストを受験し,自身のジェネリックスキルのレベルを把握します。
注意点:
本講義では,教員から降ってくる知識を吸収するのみという受け身型の学習を想定していない.上記に示したように,知識と実問題を結び付けるため,それらの関連性に常に注意を払い,知の構造化を図って欲しい.また,ワークショップでは自らの意見を積極的に開陳するとともに,各テーマに沿った議論を深めて欲しい.以上の意識を持って取り組むことで,自らの視野を広げられるとともに,一般科目・専門科目を学ぶ必要性を理解でき,自らのキャリア形成に役立てることができると確信している.
なお,外部講師の都合により,授業内容に掲げた開催週が変更となる場合がある。
感染症の状況により,やむを得ず全部又は一部を遠隔授業とする場合がある.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス/ポートフォリオ |
ジェネリックスキルⅢについて,評価方法や授業内容等の説明を行う
|
2週 |
学科ごとの就職先 |
各学科の就職先,その業種や傾向について理解できる.
|
3週 |
情報倫理(1) |
情報技術が社会に及ぼす影響について理解し,技術者として取るべき行動が理解できる.
|
4週 |
情報倫理(2) |
情報技術が個人情報や著作権などの法律との関連について理解し,技術者として取るべき行動が理解できる.
|
5週 |
履歴書を書く |
履歴書の基本的な書き方について理解できる.
|
6週 |
労働法制 |
労働法について重要性と概要を説明できる.
|
7週 |
長期学外学修・プロジェクト学習の事前教育 |
長期学外学修(語学研修・海外研修)およびプロジェクト学習の準備を行い,これらの目的を把握するとともに,リスク管理や目標設定の重要性を理解できる。
|
8週 |
|
|
2ndQ |
9週 |
|
|
10週 |
|
|
11週 |
|
|
12週 |
|
|
13週 |
|
|
14週 |
|
|
15週 |
|
|
16週 |
|
|
後期 |
3rdQ |
1週 |
長期学外学修・プロジェクト学習の事後教育(PROG試験) |
自身のジェネリックスキルの成長を把握することができる.
|
2週 |
職務適性テスト |
職務適性テストを受検し,社会人基礎力と自身の有する能力との差異および自身の適性と職業との関連を把握できる。
|
3週 |
インターンシップに向けて |
4年次に実施されるインターンシップへ向けた企業理解を進めるとともに,エンジニア・社会人としての心構えを認知できる。
|
4週 |
グローバリゼーションと異文化・多文化理解 |
グローバリゼーションが進むにつれて起こる、国による相違点と類似点を理解できる。
|
5週 |
技術経営(1) |
技術経営(MOT)の概要と経営管理の必要性を理解できる。
|
6週 |
技術経営(2) |
イノベーション創出のためのマネジメント・新技術導入の必要性を理解できる。
|
7週 |
技術経営(3) |
MOTによる経済的価値創出のための戦略立案の必要性を理解できる。
|
8週 |
まとめ |
1年間で学んだ知識を整理するとともに,PROG試験の結果を振り返り,自身のジェネリックスキルのレベルを把握して将来に向けた学習計画を立てることができる.
|
4thQ |
9週 |
|
|
10週 |
|
|
11週 |
|
|
12週 |
|
|
13週 |
|
|
14週 |
|
|
15週 |
|
|
16週 |
|
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。 | 3 | |
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。 | 3 | |
分野横断的能力 | 態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 企業には社会的責任があることを認識している。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | レポート | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 | 100 |
知識の基本的な理解 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 70 | 70 |
思考・推論・創造への適応力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 | 30 |
汎用的技能 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
態度・志向性(人間力) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
総合的な学習経験と創造的思考力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |