設計法Ⅱ

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 設計法Ⅱ
科目番号 15014 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 3rd-Q 週時間数 4
教科書/教材 機械設計法 稲田重男 他2名著(朝倉書店)/機構学 佃勉(コロナ社)
担当教員 米村 茂

到達目標

設計法Ⅰで学んだ機械設計の基礎知識を基にして、各種機械要素について以下の3点ができることを到達目標とする。
①各種機械要素について基本事項を知り、応用的な事例や問題の解決に知識・理論を利用できる(レベル3、適用)、
②強度を主とする設計法を理解し、応用的な事例や問題の解決に知識・理論を利用できる(レベル3、適用)、
③各要素の代表的な種類について、特徴を理解し、整理できること(レベル4、分析)。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1各機械要素についてインターネットや専門書を通じて基本事項を知り、客観的根拠に基づいて応用的な事例や問題の解決に知識・理論を利用できる。 各機械要素についてインターネットや専門書を通じて基本事項を知り、応用的な事例や問題の解決に知識・理論を利用できる。 各機械要素について基本事項を知り、応用的な事例や問題の解決に知識・理論を利用できる。 各機械要素について基本事項を知り、応用的な事例や問題の解決に知識・理論を利用できない。
評価項目2強度を主とする設計法をインターネットや専門書も通じて理解し、客観的根拠に基づいて応用的な事例や問題の解決に知識・理論を利用できる。 強度を主とする設計法をインターネットや専門書も通じて理解し、応用的な事例や問題の解決に知識・理論を利用できる。強度を主とする設計法を理解し、応用的な事例や問題の解決に知識・理論を利用できる。 強度を主とする設計法を理解し、応用的な事例や問題の解決に知識・理論を利用できない。
評価項目3各要素の代表的な種類について、インターネットや専門書も通じて特徴を理解し、客観的根拠に基づいて整理できる。各要素の代表的な種類について、インターネットや専門書も通じて特徴を理解し、整理できる。各要素の代表的な種類について、特徴を理解し、整理できる。 各要素の代表的な種類について、特徴を理解し、整理できない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE (C) 説明 閉じる
教育目標 (C)① 説明 閉じる

教育方法等

概要:
第3学期開講
本科目は,材料力学、水力学、流体工学、熱力学、振動工学を始めとする力学科目,機構学,材料関連科目,機械工作法など広範な機械工学の知識をベースにして、各種機械要素設計法について学ぶ。
授業の進め方・方法:
基本的に教科書に沿って、重要なことを抜粋し進める。
注意点:
本科目は、材料力学、水力学、流体工学、熱力学、振動工学を始めとする力学科目,機構学,材料関連科目,機械工作法等の科目、特に材料力学の知識が必要である。そのため、設計法Ⅰと材料力学の理解は不可欠であり、必要に応じ復習することが必要である。学期内に成績を再評価する場合がある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 第1回 リベットおよびリベット継手①
第2回 リベットおよびリベット継手②
第1回 リベットについて理解でき、リベットの種類、リベット継手の種類を理解し、説明できる。
第2回 リベット継手の強度設計法を理解できる。
2週 第3回 溶接継手①
第4回 溶接継手②
第3回 溶接継手の利点と欠点をリベット継手、鋳造品と比べて理解できる。
第4回 継手に引張り・曲げ・せん断が作用する場合の強度設計法を理解できる。
3週 第5回 軸および軸継手①
第6回 軸および軸継手②
第5回 軸の種類と用途を理解できる。動力と回転数,トルクの関係が理解できる。
第6回 軸力・曲げ荷重・トルクが負荷された軸の強度設計が理解できる。
4週 第7回 軸および軸継手③
第8回 軸および軸継手④
第7回 軸力・曲げ荷重・トルクの組合せ荷重を求めることができる。軸の危険速度とは何か理解でき、基本的な問題で危険速度を求めることができる。
第8回 キーの種類と特徴を理解する。特に沈みキーと接線キー。沈みキーと接線キーの強度設計ができる。
5週 第9回 軸受①
第10回 軸受②
第9回 ころがり軸受の構造、種類を説明できる。ころがり軸受とすべり軸受けの寿命、負荷特性等の性能比較ができる。
第10回 流体潤滑理論に基づき、流体軸受により負荷を支えるメカニズムを理解し、負荷容量を計算できる。
6週 第11回 歯車①
第12回 歯車②
第11回 歯車の種類、各部の名称、歯の大きさの表し方を説明できる。
第12回 角速度一定となる理論を理解できる。歯形曲線を理解し、説明できる。かみ合い率、すべり率について説明でき、計算できる。
7週 第13回 歯車③
第14回 カム
第13回 歯の切下げ、転位歯車が説明できる。標準平歯車について、歯の曲げ強さおよび歯面強さを計算できる。
第14回 カム装置の機構を理解し、その運動を説明することができる。カム線図を理解し、対応するカムの輪郭曲線を描くことができる。
8週 定期試験
第15回 試験返却と解答

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野機械設計軸の種類と用途を理解し、適用できる。4
軸の強度、変形、危険速度を計算できる。4
キーの強度を計算できる。4
軸継手の種類と用途を理解し、適用できる。4
滑り軸受の構造と種類を説明できる。4
転がり軸受の構造、種類、寿命を説明できる。4
歯車の種類、各部の名称、歯型曲線、歯の大きさの表し方を説明できる。4
すべり率、歯の切下げ、かみあい率を説明できる。4
標準平歯車と転位歯車の違いを説明できる。4
標準平歯車について、歯の曲げ強さおよび歯面強さを計算できる。4
カム装置の機構を理解し、その運動を説明できる。4
主な基礎曲線のカム線図を求めることができる。4

評価割合

定期試験課題合計
総合評価割合7030100
知識の基本的な理解452065
思考・推論・創造への適用力251035
分野横断的能力000