世界史A

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 世界史A
科目番号 0035 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 『高等学校 改訂版 世界史A』 曽田三郎他著 (第一学習社)  副教材:『プロムナード 世界史』(浜島書店)
担当教員 岩元 修一,野村 和代

到達目標

①各地域がどのような変遷をたどり、時代と共に変化する農業や商業などの人間活動が環境を含む社会にいかなる影響を与えたかを説明できる。
②世界の多様な生活文化、民族・宗教などの文化的諸事象について理解し、説明できる。
③日本を含む世界の多様な文化に関する理解をもとに、時間の変化の中で互いの文化の違いからどのようにして問題が生じるか説明できる。
④今日に至る国際的な政治・経済の仕組みや国家間の現状、その背景について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1時代の流れとそれに伴う人間活動の変化が社会にどのような影響を与えたかについて、8割以上の基礎的知識をもとに理論的に説明できる。時代の流れとそれに伴う人間活動の変化が社会にどのような影響を与えたかについて、7割台の基礎的知識をもとに説明できる。時代の流れとそれに伴う人間活動の変化が社会にどのような影響を与えたかについて、6割台の基礎的知識をもとに説明できる。時代の流れとそれに伴う人間活動の変化が社会にどのような影響を与えたかについて、6割の基礎的知識をもとに説明できない。
評価項目2世界の多様な生活文化、民族・宗教などの文化的諸事象について理解し、8割以上の基礎的知識をもとに理論的に説明できる。世界の多様な生活文化、民族・宗教などの文化的諸事象について理解し、7割台の基礎的知識をもとに説明できる。世界の多様な生活文化、民族・宗教などの文化的諸事象について理解し、6割台の基礎的知識をもとに説明できる。世界の多様な生活文化、民族・宗教などの文化的諸事象について理解し、6割の基礎的知識をもとに説明できない。
評価項目3世界の多様な文化に関する理解をもとに、歴史の中で互いの文化の違いから問題が生じる背景について8割以上の基礎的知識をもとに論理的に説明できる。世界の多様な文化に関する理解をもとに、歴史の中で互いの文化の違いから問題が生じる背景について7割台の基礎的知識をもとに説明できる。世界の多様な文化に関する理解をもとに、歴史の中で互いの文化の違いから問題が生じる背景について6割台の基礎的知識をもとに説明できる。世界の多様な文化に関する理解をもとに、歴史の中で互いの文化の違いから問題が生じる背景について6割の基礎的知識をもとに説明できない。
評価項目4今日に至る国際的な政治・経済の仕組みや国家間の現状、その背景について、8割以上の基礎的知識をもとに論理的に説明できる。今日に至る国際的な政治・経済の仕組みや国家間の現状、その背景について、7割台の基礎的知識をもとに説明できる。今日に至る国際的な政治・経済の仕組みや国家間の現状、その背景について、6割台の基礎的知識をもとに説明できる。今日に至る国際的な政治・経済の仕組みや国家間の現状、その背景について、6割の基礎的知識をもとに説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育目標 (F) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
第3学期開講
小学校中学校の頃から歴史は覚えることが多すぎて嫌いとか苦手だと思っている学生もいるかも知れないが、この授業では主に民族や国、文化や信仰などが興り、発展し、あるものは滅び、あるものは現代に至るまで存在し続けている、その歴史的な流れを人物の紹介なども含めながら進めて行くので、先入観を排除して授業に臨んで欲しい。
グローバル化が進む現代では、自分や自国の視点からだけでなく、他者や他国の立場にも理解が及ぶ幅広い視野で判断することのできる人材が求められている。また、我々は1人で生きていくことはできないし、仕事の上でも多くの人との関わりが生まれてくるだろう。全ての国には「今」を形成するそれぞれに積み重ねられた歴史や文化・思考様式がある。それらを知ることは今後、多くの人と関係を結ぶ時のヒントを与えてくれるものとなり、人生を重ね、いろいろなことを思考する上でも参考になる事項も含まれると私は考えている。学生諸君にはこの授業で、これからの人生が豐になるものになるように、或いは人との良好な関係を築く際の助けになるような「何か」を学び取って欲しいと期待する。
授業の進め方・方法:
この授業はノートやプリントに自分で書き込みながら進めていく。そうすることによって習ってすぐ要点を押さえることができ、さらに1つのテーマが終わればすぐ復習の練習問題もやっていく。適宜、小テストを行い、学習内容の定着を図っていく。授業内容としては、現在に至る歴史の最初に当たる四大文明から始め、国家・民族興亡や宗教の発生をテーマに「人」を切り口に学んでいく。
注意点:
着実に学んでいけば取りこぼすことのないレベルの出題で試験を行うので再試はしない。授業中に教員の話を集中して聞き、自分で分かりやすいノートの取り方を工夫することも必要。授業に必要なものを忘れたり、授業時に授業以外のことをしていると減点の対象になるので注意して欲しい。
提出物は平常点として評価の対象になるので、決められた期日時間に提出しないと受け付けない。この点に関しては厳しくするので、約束は守るように。
ノート・プリントに地図などを貼ってもらうこともなるので、各自はさみやのりも準備しておくとよい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ・ガイダンス
・中国古典文明(Ⅰ)
シラバスの説明
中国での農耕文明の始まり、殷王朝が起こり、「四大文明」の1つとなったことを説明できる。
2週 ・中国古典文明(Ⅱ) 殷・周王朝で既に東アジアに現代まで伝わるような文化や考え方が生まれたことを、さらに周王朝が力を失った社会について説明できる。
3週 ・中国古典文明(Ⅲ) 春秋戦国という政治的には統一を欠いた時代でありながら、道具の発展が人々の暮らしを向上させ、東アジア世界の精神・行動を形作る諸子百家の思想家が活躍したことを説明できる。
4週 ・秦漢帝国(Ⅰ) 始皇帝による中国統一のやり方とそれに続く前後約400年にわたる漢王朝の統治システムについて説明できる。
5週 ・秦漢帝国(Ⅱ) 漢王朝のピークである武帝の政策やそれに伴う社会の変化、その後の王朝の衰退の様子を説明できる。
6週 ・秦漢帝国(Ⅲ) 新、後漢へと続く王朝の移り変わりと変質、また「外」へと目を向け始めた漢王朝のあり方について説明できる。
7週 ・三国魏晋南北朝(Ⅰ) 中国としては分裂した時代になるが、それぞれがどのような施策を行い、日本にも影響を与えたことが説明できる。
8週 ・三国魏晋南北朝(Ⅱ) 分裂した時代にあって、文化的、宗教的には南北それぞれに優れた文化が存在したことを説明できる。
4thQ
9週 ・古代オリエント(Ⅰ) 四大文明のうち、エジプトとメソポタミアの存在の仕方、文明の違いについて説明できる。
10週 ・古代オリエント(Ⅱ) 地中海東海岸の民族、特にイスラエル人について説明できる。
11週 ・古代オリエント(Ⅲ) ユダヤ教の成立とオリエントの統一について説明できる。
12週 ・イラン文明 アレクサンドロス大王の遠征後、イラン高原に興亡した王朝の移り変わりと東アジアにも影響を与えたイランの伝統文化について説明できる。
13週 ・イスラーム教とイスラーム世界の成立 イスラーム教に関する基礎知識を学び、イスラーム教の成立とイスラーム帝国の発展の過程を説明できる。
14週 ・イスラーム世界の発展 イスラーム帝国が分裂し、諸民族が領内で自立し、イスラーム世界が拡大したことを説明できる。
15週 ・期末試験 第1週~第14週の内容を網羅した試験により、理解の定着を図る。
16週 ・試験返却 今期に学んだ内容の再確認。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験小テスト相互評価態度ポートフォリオ宿題提出物合計
総合評価割合503500015100
知識の基本的な理解503500015100
思考・推論・創造への適応力0000000
汎用的技能0000000
態度・志向性(人間力)0000000
総合的な学習経験と創造的思考力0000000