工業力学ⅡA

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 工業力学ⅡA
科目番号 0062 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 前期:4
教科書/教材 「詳解 工業力学」入江 敏博著(理工学社)
担当教員 藤田 活秀

到達目標

機械工学で必要とする力学の基礎知識である物体の運動に関する基本法則を理解し,力学に関する基礎的な問題を解くことができることを目標とする.
(1)摩擦を理解し,様々な摩擦力を計算できる.
(2)仕事とエネルギ及び動力の概念が理解でき,エネルギ保存の法則を説明できる.
(3)運動量の概念が理解でき,運動量保存の法則を説明でき,運動量を計算できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1摩擦を考慮した運動の解析ができる斜面やくさび,ねじ等に働く摩擦力を計算できる.滑り摩擦ところがり摩擦の意味を理解でき,摩擦力と摩擦係数の関係を説明できる.滑り摩擦ところがり摩擦の意味を理解できず,摩擦力と摩擦係数の関係を説明できない.
評価項目2エネルギ保存の法則を用いて運動状態を解析できる.てこ,滑車,斜面などを用いる場合の仕事を説明でき,計算できる. エネルギ保存の法則を説明でき,位置エネルギと運動エネルギを計算できる.仕事とエネルギ及び動力の意味を理解でき,仕事やエネルギ及び動力の計算ができる.仕事とエネルギ及び動力の意味を理解できず,仕事やエネルギ及び動力の計算ができない.
評価項目3運動量保存の法則を用いて運動状態を解析できる.運動量保存の法則を説明でき,衝突時の運動量を計算できる.運動量の意味を理解でき,運動量の計算ができる.運動量の意味を理解できず,運動量の計算ができない.

学科の到達目標項目との関係

JABEE (C) 説明 閉じる
教育目標 (E)④ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
第1学期開講
摩擦,仕事とエネルギ,運動量,力積と幅広く力学の問題を扱い,力やモーメントが物体に作用することで生じる運動状態の変化,さらに物体を運動させるのに必要なエネルギなどを学習する.
授業の進め方・方法:
機械工学で必要とする力学の基礎知識である物体の運動に関する基本法則を理解し,力学に関する基礎的な問題を解くことができることを目標とする.
演習問題を解くことで運動に関する基本法則の理解が深められるように授業を進めていく.
注意点:
第3学年で学習した「工業力学Ⅰ」の内容を基本としているので,これらの内容を復習し十分理解しておく必要がある.また,各授業内容は継続的な内容であるため,各回の授業内容についてしっかりと予習・復習をすることが必要である.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 摩擦 滑り摩擦ところがり摩擦の意味を理解し,摩擦力と摩擦係数の関係を説明できる.
2週 摩擦 斜面やくさびに働く摩擦力を計算できる.
3週 摩擦 ねじやベルトに働く摩擦力を計算できる.
4週 摩擦 第1週から第3週までの演習を行う.
5週 仕事とエネルギ 仕事とエネルギの意味を理解し,運動エネルギと位置エネルギを計算できる.
6週 仕事とエネルギ エネルギ保存の法則を説明できる.
7週 仕事とエネルギ 動力の意味を理解し,計算できる.
8週 仕事とエネルギ てこ,滑車等を用いる場合の仕事を説明できる.
効率の意味を理解し,計算できる.
2ndQ
9週 仕事とエネルギ 第5週から第8週までの演習を行う.
10週 運動量と力積,衝突 運動量と力積の意味を理解し,計算できる.
角運動量と角力積の意味を理解し,計算できる.
11週 運動量と力積,衝突 運動量保存の法則を説明でき,この法則を用いて運動状態を計算できる.
12週 運動量と力積,衝突 物体が衝突する際に生じる現象を説明できる.
13週 運動量と力積,衝突 反発係数や打撃の中心を理解し,計算できる.
14週 運動量と力積,衝突 第10週から第13週までの演習を行う.
15週 定期試験
16週 試験返却・解答解説
まとめ
試験解説により,間違った箇所を理解する.
第1楽器の学習事項のまとめを行う.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート自学自習態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80155000100
知識の基本的な理解【知識・記憶,理解レベル】80155000100
思考・推論・創造への適用力【適用,分析レベル】0000000
汎用的技能0000000
態度・志向性(人間力)0000000
総合的な学習経験と創造的思考力0000000