熱力学B

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 熱力学B
科目番号 0077 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材
担当教員 吉田 政司

到達目標

本講義では熱機関の特徴と熱機関の効率を理解する。到達目標は(1)気体の状態変化と熱、仕事の出入りが計算できる、、(2)オットーサイクルとデイーゼルサイクルが説明できる、(3)ブレイトンサイクルが説明できることである。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1気体の状態変化が説明できる。気体の等温変化と断熱変化が説明できる。気体の等温変化と断熱変化が説明できない。
評価項目2オットーサイクルとデイーゼルサイクルの効率が求められるオtt-サイクルの効率が求められるオットーサイクルの効率が求められない
評価項目3ブレイトン再熱サイクルの効率が求められるブレイトンサイクルの効率が求められるブレイトンサイクルの効率が求められない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
熱機関の例としてブレイトンサイクル、デイーゼルサイクル、ブレイトンサイクル、サバテサイクルを説明する。これらのサイクルの効率を気体の状態変化と熱、仕事の出入りから説明する。
授業の進め方・方法:
気体の状態変化の基礎式から各種サイクルの効率を説明する。基礎式から、すべての熱機関の効率を説明できるように演習をおこなう。
注意点:
熱力学Bは熱力学Aの応用である。熱力学Aを修得していることが必要である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 可逆変化と不可逆変化 可逆変化と不可逆変化を理解する
2週 エントロピー エントロピーの概念を理解する。
3週 有効エネルギーと無効エネルギー 有効エネルギーと無効エネルギーを理解する
4週 中間テスト 中間テストをおこなう。
5週 オットーサイクルとデイーゼルサイクル オットーサイクルとデイーゼルサイクルを理解する
6週 サバテサイクルとブレイトンサイクル サバテサイクルとブレイトンサイクルを理解する
7週 期末テスト 期末テストをおこなう
8週 試験の返却と授業まとめ 試験の返却と授業まとめをおこなう
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野熱流体熱力学で用いられる各種物理量の定義と単位を説明できる。4
閉じた系と開いた系、系の平衡、状態量などの意味を説明できる。4
熱力学の第一法則を説明できる。4
閉じた系と開いた系について、エネルギー式を用いて、熱、仕事、内部エネルギー、エンタルピーを計算できる。4
閉じた系および開いた系が外界にする仕事をp-V線図で説明できる。4
理想気体の圧力、体積、温度の関係を、状態方程式を用いて説明できる。4
定積比熱、定圧比熱、比熱比および気体定数の相互関係を説明できる。4
内部エネルギーやエンタルピーの変化量と温度の関係を説明できる。4
等圧変化、等積変化、等温変化、断熱変化、ポリトロープ変化の意味を理解し、状態量、熱、仕事を計算できる。4
熱力学の第二法則を説明できる。4
サイクルの意味を理解し、熱機関の熱効率を計算できる。4
カルノーサイクルの状態変化を理解し、熱効率を計算できる。4
エントロピーの定義を理解し、可逆変化および不可逆変化におけるエントロピーの変化を説明できる。4
サイクルをT-s線図で表現できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力500000050
専門的能力500000050
分野横断的能力0000000