応用物理ⅡA

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 応用物理ⅡA
科目番号 0088 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 前期:4
教科書/教材 「基礎物理学」原康夫著(学術図書出版社)
担当教員 碇賀 厚

到達目標

科目の到達目標は、以下の4項目である。
①電荷、クーロンの法則を説明でき、点電荷に働く力を計算できる
②ガウスの法則、導体の性質を説明でき、電界の計算ができる
③導体の電荷分布と電界を説明でき、キャパシタの接続による合成静電容量を計算できる
④オームの法則とキルヒホッフの法則を説明でき、抵抗が接続された回路に流れる電流と電力を計算できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの 目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1クーロンの法則を用いて3つ以上の点電荷が平面的に配置された場合の力を計算できるクーロンの法則を用いて2つの点電荷に働く力を計算できる電荷、クーロンの法則を説明できる電荷、クーロンの法則を説明できない
評価項目2ガウスの法則を用いて誘電体中の電界、電位を求め、誘電体中に蓄えられるエネルギーを計算できるガウスの法則を用いて誘電体を含む系の電界や電位が計算できるガウスの法則を説明できるガウスの法則を説明できない
評価項目3導体の電荷分布と電界を説明でき、キャパシタの接続による合成静電容量を計算できる導体の電荷分布と電界を説明でき、キャパシタの静電容量を計算できる導体の電荷分布と電界を説明できる導体の電荷分布と電界を説明できない
価項目4オームの法則とキルヒホッフの法則を説明でき、抵抗が接続された回路に流れる電流と電力を計算できるオームの法則とキルヒホッフの法則を説明でき、抵抗が接続された回路に流れる電流を計算できるオームの法則とキルヒホッフの法則を説明できるオームの法則とキルヒホッフの法則を説明できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
第1学期
工学に関わる物理現象の中で、電気磁気学の基礎となる静電界を学習します。電界の問題では電荷の存在と電荷が作る電界、電気的な仕事(エネルギー)、そして電気エネルギーの蓄積を物理法則により学習します。
授業の進め方・方法:
シラバスの授業計画を目安に、教科書の内容を説明していきます。また、理解を深めるために演習問題や実験を行います。
注意点:
予習、復習をすること。物理法則を示す式の導出過程、また式の持つ意味を理解することが大切です。演習問題では、自分の力で解くよう努力してください。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
電荷と電界①
・シラバスから学習の意義、授業の進め方、評価方法を理解し、自学自習に活用できる
・電荷、静電誘導について説明できる
2週 電荷と電界② クーロンの法則について説明でき、2つの点電荷に関する問題を解くことができる
3週 電位① 電界中で電荷を移動することに要する仕事について説明でき、計算できる
4週 電位② 電位について説明でき、点電荷を配置した場合の電位を計算できる
5週 まとめと演習 これまでの学習内容の理解を深める
6週 電位③ 電気力線と等電位面について説明できる
7週 静電容量① 導体の電荷分布と電界、導体表面に働く力について説明できる
8週 静電容量② キャパシタの接続による合成静電容量を計算できる
2ndQ
9週 電荷と電界の実験 アルミホイルとP.Pコップを用いたキャパシタを製作し、電荷と電界の理解を深める
10週 まとめと演習 これまでの学習内容の理解を深める
11週 電流① 電流の概念、オームの法則、及び抵抗の接続を説明できる
12週 電流② 合成抵抗の計算がで、ジュール熱、電力を説明できる
13週 電流③ キルヒホッフの法則を理解し、本法則を適用した計算ができる
14週 まとめと演習 これまでの学習内容の理解を深める
15週 定期試験
16週 試験返却 試験問題の解説を通じて理解度を深める

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理電気電場・電位について説明できる。3
クーロンの法則が説明できる。3
クーロンの法則から、点電荷の間にはたらく静電気力を求めることができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ演習合計
総合評価割合60000040100
知識の基本的な理解4000003070
思考・推論・創造への適用力2000001030
汎用的技能0000000
態度・志向性(人間力)0000000
総合的な学習経験と創造的思考力0000000