電気工学基礎B

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 電気工学基礎B
科目番号 21029 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 電気回路,金原監修,実教出版
担当教員 成島 和男,池田 風花

到達目標

電気工学の専門科目を学習するにあたり、基礎となる理論や知識を解説するとともに演習問題を解くことにより、将来の専門教育への導入を行うとともに、電気工学に対する興味を喚起する。
①あらゆる電気工学の基礎となるオームの法則についてより深く理解し、基礎的な問題が解ける。
②直列回路、並列回路等、電気の基本的回路がより深く理解でき、基礎的な問題が解ける。
③電気工学の理論を学ぶにあたり、基本概念である電界について理解でき、基礎的な問題が解ける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1オームの法則を完全に理解し、標準的な問題が解ける。オームの法則を理解し、基礎的な問題が解ける。オームの法則を理解し、初歩的な問題が解ける。オームの法則が理解できず、初歩的な問題が解けない。
評価項目2直列回路、並列回路等、電気の基本的回路が理解でき、標準的な問題が解ける。直列回路、並列回路等、電気の基本的回路が理解でき、基礎的な問題が解ける。直列回路、並列回路等、電気の基本的回路が理解でき、初歩的な問題が解ける。直列回路、並列回路等、電気の基本的回路が理解できず、初歩的な問題が解けない。
評価項目3電気工学の基礎を学ぶに当たり、重要な概念である電荷、電流、力について理解でき、クーロンの法則の関連について説明できる。電気工学の基礎を学ぶに当たり、重要な概念である電荷、電流、力について理解できる。電気工学の基礎を学ぶに当たり、重要な概念である電荷、電流、力についてある程度理解でき、記憶することができる。電気工学の基礎を学ぶに当たり、重要な概念である電荷、電流、力についてある程度理解できず、記憶することができない。
評価項目4電気工学の理論を学ぶにあたり、基本概念である電界について明瞭に理解でき、標準的な問題についても中途まで答案に書くことができる。電気工学の理論を学ぶにあたり、基本概念である電界について理解でき、基礎的な問題が解ける。電気工学の理論を学ぶにあたり、基本概念である電界について理解でき、初歩的な問題が解ける。電気工学の理論を学ぶにあたり、基本概念である電界について理解できず、初歩的な問題が解けない。

学科の到達目標項目との関係

教育目標 (C) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電気工学の一番の基礎となる電気回路と電気磁気学の理論を講義するとともに、演習等で理解を深めることに重点を置きます。
授業の進め方・方法:
電気序論とともに、将来の電気工学の専門教育への導入を行う科目である。
気持ちを新たに講義を聞き、演習問題に取り組み、授業を完全に理解してもらいたい。
注意点:
わからない点があれば、担当教員に積極的に質問に来てもらいたい。質問は大歓迎である。
演習や試験はカンニングは厳禁である。行った場合は、少なくとも当該科目は零点となる。期末試験は、その期間に実施中の全ての科目が零点となる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 直並列回路の計算① オームの法則を理解し、電圧・電流・抵抗の計算ができる。
2週 直並列回路の計算② 電圧の概念が理解でき、直並列の抵抗を含む回路について、基礎的な演習問題が解ける。
3週 キルヒホッフの法則① キルヒホッフの法則が理解できる。
4週 キルヒホッフの法則② キルヒホッフの法則が理解でき、初歩的な演習問題が解ける。
5週 キルヒホッフの法則③ キルヒホッフの法則が理解でき、基礎的な演習問題が解ける。
6週 演習(電気回路) 練習問題を解いて理解を深める。
7週 演習の解説(電気回路) 間違った問題を完全に理解する。
8週 電気磁気学とは 電気磁気学とはどのような学問か、その概要について理解できる。力や電界、電流の概念について理解できる。
4thQ
9週 クーロンの法則 電気磁気学の基礎となるクーロンの法則について理解できる。クーロンの法則を通して、力という概念をより深く理解できる。
10週 問題練習① クーロンの法則について基礎的な問題が解ける。
11週 問題練習② クーロンの法則について標準的な問題が解ける。
12週 問題練習③ クーロンの法則について標準的な問題を解く際に使用する数学についても明瞭に理解できる。
13週 演習(電気磁気学) 練習問題を解いて理解を深める。
14週 演習の解説(電気磁気学) 間違った問題を完全に理解する。
15週 まとめ 授業のまとめを行う、
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理電気クーロンの法則が説明できる。3
クーロンの法則から、点電荷の間にはたらく静電気力を求めることができる。3
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路電荷と電流、電圧を説明できる。4
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。4
キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。4
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合85005010100
基礎的能力700050580
専門的能力70000512
分野横断的能力8000008