国語ⅡA

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 国語ⅡA
科目番号 22001 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気工学科 対象学年 2
開設期 1st-Q 週時間数 4
教科書/教材 『精選 論理国語』『精選 古典探求 漢文編』(明治書院)、「常用漢字の標準演習 改訂版」(東京書籍)、「カラー版新国語便覧」(第一学習社)
担当教員 薄井 信治,赤迫 照子

到達目標

・文章や詩歌の背景と要点を理解でき、短い説明文が書ける(定期試験)
・常用漢字の読み書きができる(小テスト)
・問題の考え方や解き方を身に付ける(定期試験、口頭試問、評論文読解演習、小テスト)
・漢文や漢詩の背景と要点を理解でき、短い説明文が書ける(定期試験)
・漢文や漢詩、漢語についての質問に答えられる(口頭試問、定期試験)
・授業レポートを指定の形式で書ける。(レポート)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1口頭試問に9割以上正答できる。口頭試問に8割以上正答できる。口頭試問に7割以上正答できる。口頭試問に5割しか正答できない。
評価項目2小テストに8割以上正答できる。小テストに7割以上正答できる。小テストに6割以上正答できる。小テストに5割しか正答できない。
評価項目3授業レポートを指定の形式で、かつ説得力ある文章で書ける。授業レポートを指定の形式と字数で書ける。授業レポートを指定の形式で書ける。授業レポートを提出できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
現代文では、検定教科書を用いて、評論文を重点的に読むことで、論理的な文章の構成や展開を的確にとらえ、思考する力を高めていく。
漢文では、検定教科書を用いて、詩文の読み方に習熟することで、日本語と日本語の文章に対する感覚を養う。
授業の進め方・方法:
教科書本文の読解をし、内容理解の確認のために口頭試問を行う。
注意点:
教科書とノートを忘れずに持って来なければならない。そうしなければ、教科書本文から答えを探す問題や前回ノートに書いたことを答える問題ができずに、口頭試問点が減点になる。

漢文は非常に完成度の高い人工言語である。そして訓読漢文は日本人が血肉としてきたものである。訓読することで、省略されることの多い主語や目的語が分かり、品詞や時制が分かるようになる。
日本語は、いつ、どこで、だれが、といったことを曖昧なままで使うことができる言語である。そんな日本語にとって、訓読漢文は外してはならない芯なのである。訓読漢文に親しみ、読めるようになって、日本語の力を向上させて欲しい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
評論1・①②
「いのちのかたち」を読むことで、パラグラフ・リーディングが理解できる。
 ・全体の構造が重要であることが理解できる
 ・論理マーカーを利用して、パラグラフの論理構造を理解できる
 ・指示語の指示内容を説明できる
 ・キーワードを説明できる
 ・トピック・センテンスとトピックを理解できる
2週 評論1・③④
「いのちのかたち」を読むことで、パラグラフ・リーディングが理解できる。
 ・全体の構造が重要であることが理解できる
 ・論理マーカーを利用して、パラグラフの論理構造を理解できる
 ・指示語の指示内容を説明できる
 ・キーワードを説明できる
 ・トピック・センテンスとトピックを理解できる
3週 故事・寓話①② 「塞翁馬」「五十歩百歩」を読むことで、訓読漢文の読み方を確認する。
4週 評論2・①② 「『間』の感覚」を読むことで、パラグラフ・リーディングが理解できる。
 ・全体の構造が重要であることが理解できる
 ・論理マーカーを利用して、パラグラフの論理構造を理解できる
 ・指示語の指示内容を説明できる
 ・キーワードを説明できる
 ・トピック・センテンスとトピックを理解できる
5週 評論2・③④ 「『間』の感覚」を読むことで、パラグラフ・リーディングが理解できる。
 ・全体の構造が重要であることが理解できる
 ・論理マーカーを利用して、パラグラフの論理構造を理解できる
 ・指示語の指示内容を説明できる
 ・キーワードを説明できる
 ・トピック・センテンスとトピックを理解できる
6週 思想①② 「孟子」「荀子」を読み、古人のものの見方や考え方を理解できる。
7週 思想③④ 「孟子」「荀子」を読み、性善説と性悪説について意見を述べることができる。
8週 定期試験
試験返却と解説
試験解説により、問題の解き方の理解を深める。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3前3,前6,前7,前8
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8

評価割合

試験小テストレポート口頭試問合計
総合評価割合60151510100
知識の基本的な理解4055555
思考・推論・創造への適応力201010545