電気磁気学ⅠA

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 電気磁気学ⅠA
科目番号 22023 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「基礎電磁気学」 山口昌一郎 著 (電気学会)
担当教員 仙波 伸也

到達目標

①電荷、クーロンの法則を説明でき、点電荷に働く力を計算できる。
②電界、電位、電気力線、電束について説明でき、これらを用いた計算ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安
評価項目1クーロンの法則を用いて3つ以上の点電荷が平面的に配置された場合の力を計算できる。クーロンの法則を用いて2つの点電荷に働く力を計算できる。電荷、クーロンの法則を説明できる。電荷、クーロンの法則を説明できない。
評価項目23つ以上の点電荷が平面的に配置された場合の電界、電位を計算し、その電気力線と電束を説明できる。2つの点電荷が配置された場合の電界、電位を計算し、その電気力線と電束を説明できる。電界、電位、電気力線、電束について説明できる。電界、電位、電気力線、電束について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育目標 (C) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
第1,2学期開講
いよいよ2年生から本格的な専門工学が導入されます。この電気磁気学は、将来的な専門工学の基礎となる非常に重要な科目であり、ⅠとⅡから構成されます。Ⅰでは主に静電界を取り扱います。電荷の存在、電荷が作る電界、電気的な仕事(エネルギー)、そして電気エネルギーの蓄積、全てが重要ですが、目には直接見えないので理解に苦しむことが少なくはないと思います。しっかりと解いて、その答えの意味を考えるようにしましょう。
授業の進め方・方法:
最終結果のみを丸暗記するのではなく、式の導出過程、また式が意味している事を理解することが大切です。学習成果をレポートで確認しますが、必ず自分の力で解決するように努めてください。
注意点:
予習および復習をすることを心掛けてください。学習成果の評価には本試験の得点を加味します。授業の履修を通して知識の取得だけでなく、自己管理力や責任感の向上にも努めてください。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 電荷と電界① 電荷、静電誘導について説明できる。
2週 電荷と電界② クーロンの法則について説明でき、1次元配置の点電荷に関する問題を解くことができる。
3週 電荷と電界③ クーロンの法則について説明でき、2次元配置(3つ以上)の点電荷に関する問題を解くことができる。
4週 電荷と電界④ 電界の強さについて説明でき、1次元配置の点電荷による電界を計算できる。
5週 電荷と電界⑤ 複数の点電荷の配置における電界を計算して説明できる。
6週 電荷と電界⑥ 電気力線の密度と電界の強さの関係について説明できる。
7週 電荷と電界⑦ 電束と電束密度、ガウスの法則について説明できる。
8週 中間まとめ
2ndQ
9週 電位① 電界中で電荷を移動することに要する仕事について説明でき、計算できる。
10週 電位② 電位について説明でき、点電荷を配置した場合の電位を計算できる。
11週 電位③ 電位差について説明でき、計算できる。
12週 電位④ 電位の傾きについて説明でき、計算できる。
13週 電位⑤ 電気力線と等電位面について説明できる。
14週 まとめ
15週 期末試験
16週 試験返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理電気導体と不導体の違いについて、自由電子と関連させて説明できる。3
電場・電位について説明できる。3
クーロンの法則が説明できる。3
クーロンの法則から、点電荷の間にはたらく静電気力を求めることができる。3
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電磁気電荷及びクーロンの法則を説明でき、点電荷に働く力等を計算できる。4
電界、電位、電気力線、電束を説明でき、これらを用いた計算ができる。4

評価割合

中間試験期末試験相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合404000020100
知識の基本的な理解30300001070
思考・推論・創造への 適用力1010000525
汎用的技能0000000
態度・志向性(人間力)0000055