歴史A

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 歴史A
科目番号 23003 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気工学科 対象学年 3
開設期 1st-Q 週時間数 4
教科書/教材 『現代の歴史総合』久保文明、中村尚史編(山川出版社)
担当教員 山下 大喜

到達目標

第1学期に開講される「歴史A」では、江戸から第一次世界大戦を対象とする。「歴史B」と合わせた学修目標は以下のとおりである。
(1)国際的な視点から近代日本の政治、外交などの諸事項をとらえ、欧米、アジア諸国との関係を理解する。【知識・理解】
(2)様々な史資料の分析から、近代日本と欧米、アジア諸国との関係を考察し、授業で取り上げた諸事項の特色や相互関連性を説明することができる。【思考・判断・表現】
(3)(1)と(2)をもとに、自らが設定したテーマから「近代」について歴史的位置づけを考察し、国際的な視点や今日につながる遠因をふまえながら自身の探究テーマを発信することができる。【学びへの主体性】

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限のレベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1欧米諸国が世界を一体化させていく過程と、それに対して日本がどのように対応したかを論理的かつ詳細に説明できる。欧米諸国が世界を一体化させていく過程と、それに対して日本がどのように対応したかを論理的に説明できる。欧米諸国が世界を一体化させていく過程と、それに対して日本がどのように対応したかを説明できる。欧米諸国が世界を一体化させていく過程と、それに対して日本がどのように対応したかを説明できない。
評価項目2第一次世界大戦にいたるまでの世界と日本の動向や、平和の意義について論理的かつ詳細に説明できる。第一次世界大戦にいたるまでの世界と日本の動向や、平和の意義について論理的に説明できる。第一次世界大戦にいたるまでの世界と日本の動向や、平和の意義について説明できる。第一次世界大戦にいたるまでの世界と日本の動向や、平和の意義について説明できない。
評価項目319世紀後期以降の日本とアジア諸国の関係や、歴史に対する多様な見方、異なる文化・社会が共存することの重要性について論理的かつ詳細に説明できる。19世紀後期以降の日本とアジア諸国の関係や、歴史に対する多様な見方、異なる文化・社会が共存することの重要性について論理的に説明できる。19世紀後期以降の日本とアジア諸国の関係や、歴史に対する多様な見方、異なる文化・社会が共存することの重要性について説明できる。19世紀後期以降の日本とアジア諸国の関係や、歴史に対する多様な見方、異なる文化・社会が共存することの重要性について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本講義は、一般科目のなかでも「歴史A」に該当します。第1学期に開講される「歴史A」では、江戸から第一次世界大戦までを対象にします。通史的な学習ではなく、重要なテーマを取りあげ、それをほりさげる形で歴史への体系的な理解と思考を獲得することを目指していきます。
授業の進め方・方法:
本講義は、双方向型の授業展開を心がけます。受講生の皆さんとも積極的にコミュニケーションをとりながら進めていきますので、活動を通じて近現代史への体系的な理解を育んでいってください。配布プリントがあるため整理するためのファイルを用意しておいてください。日ごろから「学び」を丁寧に「整理」しておく習慣をつけましょう。
注意点:
本講義は、前時で扱ったテーマが次の時間につながることが多いです。「学び」への意識をもって各回の授業にのぞんでください。担当講師として最大限の応援・支援をします。「学び手」としてのICT活用は推奨します。授業連絡や課題提出もオンラインシステムを活用するため、よく確認しておくこと。授業運営に支障が出るメリハリのない私語や授業途中での前方からの入室なども慎んでください(ゼロ・トレランス)。また、授業と無関係で他人に迷惑がかかる情報機器(スマホ、パソコン、イヤホン)の操作も同様に慎んでください。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、江戸幕府と世界のつながり 歴史学習の意義を見出し、江戸と世界のつながりを説明することができる。
2週 産業革命による社会の変化、ペリー来航 江戸時代に、世界はどのような社会の変容があったのかについて説明することができる。
3週 開国そして倒幕へ、明治の「御一新」 開国、倒幕、そして明治維新に至るまでの過程をとらえ、その歴史的過程を説明することができる。
4週 明治の文明開化、条約改正 明治の文化と外交関係について理解し、自らのテーマをもとにパフォーマンス課題の準備をすることができる。
5週 日清戦争と東アジア、世界史からみた日露戦争 日清戦争と日露戦争を世界史的な視点からとらえ、その特徴を説明することができる。
6週 清王朝の崩壊と辛亥革命、パフォーマンス課題の検討 辛亥革命をアジアの「近代」という視点からとらえ、その意義を説明することができる。
7週 第一次世界大戦と日本、総括(改めて「近代」とは) 第一次世界大戦へのかかわり方をとらえ、1Qの学習内容を総括し、まとめることができる。
8週 まとめ、期末試験、試験返却 1Qの学習内容を整理し、2Qへの学習へとつなげ、継続的な歴史学習の意義を見出すことができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3前1,前7,前8
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3前1,前2,前3,前4,前7,前8
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。3前6,前7,前8
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。3前5,前6,前7,前8

評価割合

期末試験ポートフォリオ小テスト合計
総合評価割合602020100
基礎的能力602020100
専門的能力0000
分野横断的能力0000