歴史B

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 歴史B
科目番号 23004 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 電気工学科 対象学年 3
開設期 2nd-Q 週時間数 2
教科書/教材 『現代の歴史総合』久保文明、中村尚史編(山川出版社)
担当教員 山下 大喜

到達目標

第2学期に開講される「歴史B」では、第一次世界大戦から第二次世界大戦を対象とする。「歴史A」と合わせた学修目標は以下のとおりである。
(1)国際的な視点から近代日本の政治、外交などの諸事項をとらえ、欧米、アジア諸国との関係を理解する。【知識・理解】
(2)様々な史資料の分析から、近代日本と欧米、アジア諸国との関係を考察し、授業で取り上げた諸事項の特色や相互関連性を説明することができる。【思考・判断・表現】
(3)(1)と(2)をもとに、自らが設定したテーマから「近代」について歴史的位置づけを考察し、国際的な視点や今日につながる遠因をふまえながら自身の探究テーマを発信することができる。【学びへの主体性】

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限のレベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1第二次世界大戦に至るまでの世界情勢について論理的かつ詳細に説明できる。第二次世界大戦後に至るまでの世界情勢について論理的に説明できる。第二次世界大戦に至るまでの世界情勢について説明できる。第二次世界大戦に至るまでの世界情勢について説明できない。
評価項目2第二次世界大戦に至るまでの日本外交について論理的かつ詳細に説明できる。第二次世界大戦に至るまでの日本外交について論理的に説明できる。第二次世界大戦に至るまでの日本外交について説明できる。第二次世界大戦に至るまでの日本外交について説明できない。
評価項目3冷戦期の世界および戦後日本の動向と、現在生じている諸問題について論理的かつ詳細に説明できる。冷戦期の世界および戦後日本の動向と、現在生じている諸問題について論理的に説明できる。冷戦期の世界および戦後日本の動向と、現在生じている諸問題について説明できる。冷戦期の世界および戦後日本の動向と、現在生じている諸問題について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本講義は、一般科目のなかでも「歴史B」に該当します。第2学期に開講される「歴史B」では、第一次世界大戦から第二次世界大戦までを対象にします。通史的な学習ではなく、重要なテーマを取りあげ、それをほりさげる形で歴史への体系的な理解と思考を獲得することを目指していきます。
授業の進め方・方法:
本講義は、双方向型の授業展開を心がけます。受講生の皆さんとも積極的にコミュニケーションをとりながら進めていきますので、活動を通じて近現代史への体系的な理解を育んでいってください。配布プリントがあるため整理するためのファイルを用意しておいてください。日ごろから「学び」を丁寧に「整理」しておく習慣をつけましょう。
注意点:
本講義は、前時で扱ったテーマが次の時間につながることが多いです。「学び」への意識をもって各回の授業にのぞんでください。担当講師として最大限の応援・支援をします。「学び手」としてのICT活用は推奨します。授業連絡や課題提出もオンラインシステムを活用するため、よく確認しておくこと。授業運営に支障が出るメリハリのない私語や授業途中での前方からの入室なども慎んでください(ゼロ・トレランス)。また、授業と無関係で他人に迷惑がかかる情報機器(スマホ、パソコン、イヤホン)の操作も同様に慎んでください。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
2ndQ
9週 第一次世界大戦後の中国 第一次世界大戦後の中国情勢と「五四」の歴史的意義について説明することができる。
10週 南京国民政府の成立 中国の「再統一」に日本外交がどのようにかかわったのかについて説明することができる。
11週 世界恐慌とソ連支配の「記憶」 「記憶」の歴史学の観点から世界恐慌の諸事項をとらえ、その後の影響について説明することができる。
12週 国際協調路線からの転換 国際協調路線からの転換をメディアの視点からとらえ、その後の外交への影響について説明することができる。
13週 「パンダ」外交と日中関係 シンボルの視点から「パンダ」をとらえ、「パンダ」がどのように外交場面ででてきたのかについて説明することができる。
14週 改めて「戦後」を考える 太平洋戦争の歴史を外交、政治の視点からとらえ、欧米、アジアとの関係を説明することができる。
15週 まとめ、期末試験 2Qの学習内容を整理し、期末試験に備える。
16週 答案返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3前11,前12,前14,前15,前16
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。3前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16

評価割合

期末試験小テストレポート合計
総合評価割合651025100
基礎的能力651025100
専門的能力0000
分野横断的能力0000