法学A

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 法学A
科目番号 0002 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 電気工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 「はじめての法律学 HとJの物語 第5版」松井茂記・松宮孝明・曽野裕夫(有斐閣アルマ)、「法学六法」石川明 他編集(信山社)
担当教員 濵本 千恵子

到達目標

①法の役割と分類を説明できる。
②近代国家における憲法の役割を説明できる。
③基本的人権の意味を説明できる。また、「新しい人権」、とりわけ自己決定権について自己の見解をまとめ、他者に説明することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限のレベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1社会における法の役割やその成り立ち、他の社会規範との違いを説明できる。法とその他の社会規範の違いを指摘できる。制定機関の違いによって法を分類できる。制定機関ごとに法を分類することができない。
評価項目2生命や身体に関する自己決定について憲法で保障すべきかどうか、自己の見解を説明できる。1つの権利を「人権」として憲法で保障することの効果を説明できる。基本的人権の歴史的な位置づけを説明できる。基本的人権がどのような経緯で必要とされるに至ったのか説明できない。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

JABEE (a) 説明 閉じる
教育目標 (F)③ 説明 閉じる
教育目標 (F)④ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
第3学期開講
「法学」の講義全体としては「憲法」、「刑法」、「民法」を主軸に、関連する法律を確認する。本講義では、「憲法」の役割や、近代憲法制定の歴史的背景、現代社会における憲法問題を学ぶ。ただし講義の中で法律相談を行うわけではない。具体的なケースを上げながら、法律の根底にある「法の目的・役割」を探っていく。
授業の進め方・方法:
講義は教科書、および配布資料を中心に進める。教員が一方的に話すのではなく、可能な限り学生の発言をうながす。また、学修単位科目であるので、講義外の自学自習が必要である。
注意点:
日本は法の支配する立憲国家である。日本における様々な制度の背景には法が存在し、これらの制度が我々の生活を支えている。法学を学習する際には、我々の生活と法が密接な関係にあることを念頭に置く必要がある。成績は、学期末の試験に加え、講義の際に行う小テスト、自学自習のために課したレポート・宿題を総合的に評価する。レポートや宿題は、その内容を反映して講義中に小テストを行うこともあるので注意すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 導入 日本の法律について例を挙げることができる。高校3年までに学ぶ一般的な日本の政治システムを説明することができる。
2週 法とは何か 法とその他の社会規範の違いを説明できる。法を目的によって分類できる。
3週 憲法Ⅰ 基本原理 近代憲法の制定過程、「人の支配」から「法の支配」への変遷について説明できる。
4週 憲法Ⅰ 基本原理 大日本帝国憲法と日本国憲法の役割の違いを説明できる。日本国憲法の基本原理を説明できる。
5週 憲法Ⅱ 基本的人権 基本的人権の意味と意義を説明できる、また、その世界的位置づけを説明できる。
6週 憲法Ⅱ 基本的人権 自由権と社会権の違いを説明できる。
7週 憲法Ⅲ 統治機構 日本における三権分立と国民主権のかかわりを説明できる。
8週 定期試験 第3学期の内容について試験を行う。
4thQ
9週 試験返却・解説
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。3
古文・漢文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻などを味わうことができる。3
代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。3
教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。3
論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。3
代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。3
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。3
文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。3
鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができる。3
読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。3
現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。3
情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。3
他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。3
相手の意見を理解して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを改善する方法を習得できる。3
社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できる。3

評価割合

試験小テスト発表レポート・宿題その他合計
総合評価割合602010100100
基礎的能力401055060
専門的能力201055040
分野横断的能力000000