世界史A

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 世界史A
科目番号 0038 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 『高等学校 改訂版 世界史A』 曽田三郎他著 (第一学習社)  副教材:『プロムナード 世界史』(浜島書店)
担当教員 岩元 修一,野村 和代

到達目標

①欧米諸国が、19世紀までに、日本及び世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。       
②20世紀の二つの世界大戦に至る日本及び世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。                                                    
③19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1欧米諸国が、19世紀までに、日本及び世界を一体化していく過程について、8割以上の基礎知識をもとに論理的に説明できる。欧米諸国が、19世紀までに、日本及び世界を一体化していく過程について,7割台の基礎知識をもとに説明できる。欧米諸国が、19世紀までに、日本及び世界を一体化していく過程について、6割台の基礎知識をもとに説明できる。欧米諸国が、19世紀までに、日本及び世界を一体化していく過程について、6割の基礎知識をもとに説明できない。
評価項目220世紀の二つの世界大戦に至る日本及び世界の動向の概要について、8割以上の基礎知識をもとに論理的に説明できる。20世紀の二つの世界大戦に至る日本及び世界の動向の概要について、7割台の基礎知識をもとに説明できる。20世紀の二つの世界大戦に至る日本及び世界の動向の概要について、6割台の基礎知識をもとに説明できる。20世紀の二つの世界大戦に至る日本及び世界の動向の概要について、6割の基礎知識をもとに説明できない。
評価項目319世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、8割以上の基礎知識をもとに論理的に説明できる。19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、7割台の基礎知識をもとに説明できる。19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、6割台の基礎的知識をもとに説明できる。19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、6割の基礎知識をもとに説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
第3学期開講
グローバル化が進む現代では、自分や自国の視点からだけでなく、他者や他国の立場にも理解が及ぶ幅広い視野で判断する事のできる人材が求められている。また、我々は1人では生きていく事はできないし、仕事の上でも多くの人との関わりが生まれてくるだろう。全ての国には「今」を形成するそれぞれに積み重ねられた歴史や文化、思考様式がある。それらを知る事は今後、多くの人と関係を結ぶ時のヒントを与えてくれるものとなり、人生を重ね、いろいろな事を思考する上でも参考になる事柄も含まれると考えられる。皆さんにはこの授業で、これからの人生が豊かになるものになるように、或いは人との良好な関係を築く際の助けになるような「何か」を学び取って欲しいと期待する。過去は現在と異なり、いわば別の世界とも言える。別の世界である過去と向き合うことで,現在と異なる文化や考え方にも出会える事だろう。歴史に学ぶ事で人間を理解する航海に出よう。
授業の進め方・方法:
この授業はノートやプリントに自分で書き込みながら進めていく。そうすることによって習ってすぐ要点を押さえることができ、さらに1つのテーマが終わればすぐ復習の練習問題をやっていくことで、歴史の流れや項目を確認できるからである。理解度を確認するため、授業中に適宜小テストを実施し、授業内容の定着を図っていく。また、地図を常に参照し、縦の歴史と横の地理的なつながりにも意識を持って学んでいく。授業内容としては、現在の世界で起こっている出来事がなぜ起こっているのかを各地域の国家・民族の興亡、宗教思想や文化、産業・技術などから、我々の「今」に関わる内容を、過去から現代への流れの中で見ていく形をとる。
注意点:
着実に学んでいけば取りこぼす事のないレベルの出題で小テストも期末テストも行うので、再試はしない。授業中に集中して教員の話を聞き、自分で分かりやすいノートの取り方を工夫する事も必要。授業に必要なものを忘れたり、授業時に授業以外の事をしていると減点の対象になるので注意して欲しい。提出物は平常点として評価の対象になるので、決められた期日時間に提出しないと受けつけない。この点に関しては厳しくするので、提出期限など約束は守るように。ノートやプリントに地図などを貼ってもらうこともあるので、各自ノリやハサミを準備しておくとよい。                                        

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ・ガイダンス
・台湾は中国?
シラバスの説明
現状として台湾と中国が分かれている事に関して、第2次大戦後の中国史の流れを説明できる。
2週 ・清朝に至る中国王朝の変遷 古代から明代まで中国で行われた王朝の変遷がどのように行われ、そこでどのような考えが生まれたか説明できる。
3週 ・清朝と周辺諸国 清朝の支配下での社会や文化のあり方、周辺諸国との関係について説明できる。
4週 ・清朝の国内動乱と欧米諸国 アヘン戦争など欧米諸国との関係や太平天国の乱など国内の動揺について説明できる。
5週 ・19世紀から20世紀はじめのアジア諸国 欧米諸国が中国を分割し、アジア諸国では日本が開国し、民族運動が起こったことを説明できる。
6週 ・中国の革命運動と中華民国 清末の政治改革の動きと孫文による革命運動から中華民国の成立までの流れを説明できる。
7週 ・近世ヨーロッパの形成 中世から近世へと変わるヨーロッパの姿をルネサンスや宗教改革を通じて説明できる。
8週 ・ヨーロッパによる世界の一体化 大航海時代が世界各地にもたらした影響を説明できる。
4thQ
9週 ・ヨーロッパの主権国家(1) ・スペインの絶対王政とオランダの独立戦争について説明できる。
10週 ・ヨーロッパの主権国家(2) イギリスの絶対王政から革命への流れを説明できる。
11週 ・ヨーロッパの主権国家(3) フランスの絶対王政について説明できる。
12週 ・ヨーロッパの主権国家(4) ドイツ三十年戦争とプロイセン、オーストリア、さらにロシアの台頭について説明できる。
13週 ・ヨーロッパ諸国の殖民活動 ヨーロッパ諸国が海外進出したことによる植民活動について説明できる。
14週 ・イギリスの産業革命とアメリカ独立革命 イギリスで始まった産業革命とアメリカ合衆国独立への流れを説明できる。
15週 ・期末試験 第1回~第14回の内容を網羅した試験により、理解の定着を図る。
16週 ・試験返却 第3学期に学んだ内容の再確認。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。3
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。3

評価割合

試験小テスト宿題提出物発表・報告ポートフォリオ宿題提出物合計
総合評価割合454015000100
知識の基本的な理解454015000100
思考・推論・創造への適応力0000000
汎用的技能0000000
態度・志向性(人間力)0000000
総合的な学習経験と創造的思考力0000000