電気回路ⅡB

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 電気回路ⅡB
科目番号 0066 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「電気回路」 高田 進 他 著 [実教出版]
担当教員 成島 和男

到達目標

1)三相交流における電圧・電流(相電圧、線間電圧、線電流)を説明できる。
2)対称三相回路の電圧・電流・電力の計算ができる。
3相互誘導回路について説明でき、本項目についての計算ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1三相交流における電圧・電流(相電圧、線間電圧、線電流)を明確に理解し、的確に説明できる。 三相交流における電圧・電流(相電圧、線間電圧、線電流)を理解し、説明できる。 三相交流における電圧・電流(相電圧、線間電圧、線電流)を記憶し、説明できる。 三相交流における電圧・電流(相電圧、線間電圧、線電流)の概念が理解や記憶ができず、従って説明できない。
評価項目2三相交流における電圧・電流(相電圧、線間電圧、線電流)について、応用レベルの問題も解ける。 三相交流における電圧・電流(相電圧、線間電圧、線電流)について、教科書の例題レベルが理解でき、どのような問題を解いているかを明確にイメージできる。 三相回路の電圧・電流・電力について、教科書の例題がかろうじて理解できる。 三相回路の電圧・電流・電力が理解できず、計算ができない。
評価項目3相互誘導回路について、応用レベルの問題も解ける。 相互誘導回路について理解し、教科書の例題レベルが理解でき、どのような問題を解いているかを明確にイメージできる。 相互誘導回路について記憶し、教科書の例題がかろうじて解ける。 相互誘導回路について理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
第2学期のみ開講の履修単位科目であり、週2回の授業となる。電気回路ⅡBは、三相の交流と変圧器の基礎となる相互誘導回路を扱う。
授業の進め方・方法:
講義形式で授業を進める。基礎項目を説明した後、例題を解く形式で進める。時折、授業の後半にレポートを課す。レポートは授業時間中に仕上げ、その日のうちに提出すること。
注意点:
電気機器や発変電工学などいわゆる強電分野の基礎となる。しっかり授業を理解し、演習問題が解けるようにしてほしい。必ず復習を行い、完全に授業内容を理解すること。
なお、プリントは、あくまで補助教材である。補助教材のみ頼らず、教科書も使用のこと。
演習や試験はカンニングは厳禁である。行った場合は、少なくとも当該科目は零点となる。期末試験は、その期間に実施中の全ての科目が零点となる。なお、クォーター制移行のため、中間試験は廃止とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 三相平衡回路①
対称三相交流の性質について理解できる。
2週 三相平衡回路②
対称三相交流のY-Y結線について理解できる。
3週 三相平衡回路③
対称三相交流のΔ-Δ結線について理解できる。
4週 演習①(小テスト) これまでの学習項目についてのテストを行う
5週 演習② これまでの学習項目について、総合的な演習を行うことにより、三相交流における計算方法を習得できる。

6週 三相平衡回路④ 対称三相交流のY-Δについて理解できる。
7週 三相平衡回路⑤ 対称三相交流のΔ-Yについて理解できる。
8週 演習③(小テスト) これまでの学習項目についてのテストを行う
2ndQ
9週 試験返却・解答解説 試験問題の解説を通じて間違った箇所を理解できる。
10週 三相平衡回路における電力 三相平衡回路における電力について理解でき、当該分野における計算方法を習得できる。
11週 自己インダクタンス&相互インダクタンス 自己インダクタンス&相互インダクタンスの概念について理解できる。
12週 相互誘導回路 相互誘導を用いた各種回路について理解できる。
13週 等価回路と変成器 交流ブリッジ回路の計算方法について理解できる。
14週 演習④ これまでの学習項目について、総合的な演習を行うことにより、三相交流や相互誘導回路における計算方法を習得できる。
15週 まとめ及び総合演習 これまでのまとめを行うと共に総合的な演習を行う
16週 期末試験 期末試験を行う

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路電荷と電流、電圧を説明できる。4
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。4
相互誘導を説明し、相互誘導回路の計算ができる。4
理想変成器を説明できる。4
交流電力と力率を説明し、これらを計算できる。4
電力三相交流における電圧・電流(相電圧、線間電圧、線電流)を説明できる。4
電源および負荷のΔ-Y、Y-Δ変換ができる。4
対称三相回路の電圧・電流・電力の計算ができる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合80005015100
基礎的"知識の基本的な理解能力550000055
思考・推論・創造への適用力2500001035
"汎用的技能0000055
"態度・志向性(人間力)0005005
総合的な学習経験と創造的思考力0000000