現代社会B

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 現代社会B
科目番号 31005 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 制御情報工学科 対象学年 1
開設期 4th-Q 週時間数 4
教科書/教材 「高等学校 新公共」(第一学習社)、「クローズアップ公共 2022」(第一学習社)
担当教員 濵本 千恵子

到達目標

①国際社会の成り立ちや、国連のしくみを説明できる。現代の国際社会が抱える問題を説明できる。
②第二次世界大戦後から現在に至るまでの日本、および世界の経済情勢について説明できる。
③経済の基本的な知識について説明できる。市場のしくみや銀行・政府の役割を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限のレベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1冷戦を経て世界の政治・軍事情勢がどのように変化してきたかを説明できる。冷戦時の世界情勢、現代社会の地域紛争を指摘できる。冷戦時の世界情勢を説明できる。冷戦時の世界情勢を説明できない。
評価項目2日本と世界の経済情勢の変化を、国際社会の政治的動向に沿って説明できる。戦後の日本・および世界の経済情勢がどのように変化してきたかを説明できる。現代社会における経済の情勢を大まかに説明できる。現代社会における経済の情勢を説明できない。
評価項目3経済に関する基本的な用語を正しく説明できる。現代の日本経済の抱える問題を説明し、その解決策について他者に提案できる。経済に関する基本的な用語を正しく説明できる。現代の日本経済の抱える問題を説明できる。経済に関する基本的な用語をある程度説明できる。現代の日本経済の抱える問題を指摘できる。経済に関する基本的な用語を説明できない。現代の日本経済の抱える問題を指摘できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
第4学期開講
本講義は、高専5年間で学習する社会科諸科目の導入的な役割も担っている。そのため、1つのテーマについて深く掘り下げていくよりも、現代社会の抱える様々な問題について幅広く確認することを目的としている。講義は教科書と配布資料を中心に進めるが、時事問題についてもしばしば言及する。なお、本校における講義の名称は「現代社会」であるが、内容は高等学校における必修科目「公共」である。
授業の進め方・方法:
上述の通り、講義は教科書と配布資料を中心に進める。講義に際しては教員が一方的に話をするのではなく、可能な限り学生の発言をうながす。基礎知識を身につけるため、小テストも行う。また、他の学生と一つのテーマについて話し合い、物事を多角的にとらえる機会を提供するため、グループワークを実施する。
注意点:
講義では教員の話を聞くだけでなく、積極的に発言してもらいたい。ただし授業に関係のない私語は厳禁。時事問題について言及することもあるため、テレビや新聞、インターネットを使用してニュースを確認しておくと良い。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
4thQ
9週 【第1回】シラバス説明・国際政治の動向と日本の役割(1)
【第2回】国際政治の動向と日本の役割(2)
【第1回】シラバスの説明を行う。現代社会における「国家」の定義と、国連の役割を説明できる。
【第2回】第二次大戦後の国際社会の動きを、東西の対立を中心に説明できる。
10週 【第3回】私たちと経済・労働
【第4回】現代の企業
【第3回】経済とは何かを説明できる。日本における労働者の現状や、労働者の権利について説明できる。
【第4回】企業の経済的役割を説明できる。
11週 【第5回】市場経済と経済運営
【第6回】金融の意義と役割
【第5回】資本主義経済および市場のしくみ、需要と供給を説明できる。GDPの計算ができる。
【第6回】銀行の経済的役割を説明できる。日本の中小企業の状況を説明できる。
12週 【第7回】財政のしくみと租税
【第8回】グループワーク(1)
【第7回】政府の経済的役割を説明できる。
【第8回】日本が抱える問題についてグループで話し合い、意見をまとめることができる。
13週 【第9回】グループワーク(2)
【第10回】国際分業と貿易
【第9回】日本が抱える問題についてグループで話し合い、意見をまとめることができる。
【第10回】貿易・外国為替の仕組みを説明できる。
14週 【第11回】国際経済と日本経済の動向(1)
【第12回】国際経済と日本経済の動向(2)
【第11回】1970年代~現在までの国際経済・日本経済の動きを説明できる。
【第12回】第二次大戦後~1970年代初頭の国際経済・日本経済の動きを説明できる。
15週 【第13回】地球環境問題
【第14回】世界の今とこれから
【第13回】地球環境問題と経済の関係を説明できる。
【第14回】国際社会が抱える問題について指摘し、それらの問題に対して日本がどのように関わるべきか考え、説明できる。
16週 【期末試験】
【第15回】定期試験返却・解説
【期末試験】第4学期の学習内容につき試験を行う。
【第15回】試験を返却し、解説を行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。3
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。2
公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。2
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3

評価割合

期末試験確認テスト小テストポートフォリオグループワーク合計
総合評価割合5015151010100
基礎的能力5015151010100
専門的能力000000
分野横断的能力000000