電気電子回路Ⅰ

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 電気電子回路Ⅰ
科目番号 33021 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 制御情報工学科 対象学年 3
開設期 1st-Q 週時間数 4
教科書/教材 「電気電子回路基礎」 山本伸一、他(電気書院)、「改版 基礎電気回路Ⅰ」 川上 正光(コロナ社)、プリント配布
担当教員 伊藤 直樹

到達目標

本講義では、電気回路および電子回路の基本的な考え方に関する基礎知識を習得することを目指す。

【目標レベル】
1) 電流と電圧について理解し、電気回路における法則や定理を用いて直流回路を計算できる。
2) インピーダンスについて理解し、共振回路の動作原理を説明できる。
3) 半導体の基本的性質について理解し、トランジスタの動作原理を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1電流と電圧、電気回路における法則や定理について理解し、関連する問題に対し、8割以上解答することができる。電流と電圧、電気回路における法則や定理について理解し、関連する問題に対し、7割以上解答することができる。電流と電圧、電気回路における法則や定理について理解し、関連する問題に対し、6割以上解答することができる。電流と電圧、電気回路における法則や定理について理解し、関連する問題に対し、6割以上解答することができない。
評価項目2インピーダンスと共振回路の動作原理について理解し、関連する問題に対し、8割以上解答することができる。インピーダンスと共振回路の動作原理について理解し、関連する問題に対し、7割以上解答することができる。インピーダンスと共振回路の動作原理について理解し、関連する問題に対し、6割以上解答することができる。インピーダンスと共振回路の動作原理について理解し、関連する問題に対し、6割以上解答することができない。
評価項目3トランジスタの動作原理について理解し、関連する問題に対し、8割以上解答することができる。トランジスタの動作原理について理解し、関連する問題に対し、7割以上解答することができる。トランジスタの動作原理について理解し、関連する問題に対し、6割以上解答することができる。トランジスタの動作原理について理解し、関連する問題に対し、6割以上解答することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
この講義では、電気回路および電子回路について学ぶ。
授業の進め方・方法:
電気技術、電子技術なしでは、現代の生活を考えることは困難である。今後、これらの分野の技術者になるためには、電気回路および電子回路に関する基礎的な知識を学ぶことが大切である。講義では、電気回路における法則や定理の話から始め、キルヒホッフの法則を用いた回路における計算といった、電気回路に関する知識を身に付ける。次に、複素インピーダンスの考え方、共振回路の考え方について理解する。次に、半導体と金属と絶縁体の違い、トランジスタに関する知識を身に付ける。学生が少しでも興味を持ち理解を深められるよう心掛ける。
注意点:
・講義で行った内容について、しっかりと復習を行うこと。
・継続的な取り組みを行うこと。
・演習問題について、繰り返し行うことで理解を深めること。
・化学と物理の知識が必要であるため、必要に応じて復習を行うこと。
・レポートについて、期限を守ること。
・普段からしっかりと事前・事後学習に取り組み試験に臨むこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、電流と電圧、オームの法則
ホイートストンブリッジ
学習の意義、講義の進め方、評価方法について理解できる。電流と電圧、オームの法則について理解し、問題について解答できる。
ホイートストンブリッジについて理解し、問題について解答できる。
2週 重ね合わせの理
テブナンの定理
重ね合わせの理について理解し、問題について解答できる。
テブナンの定理について理解し、問題について解答できる。
3週 合成抵抗 (対称形回路)
キルヒホッフの法則
対称形回路について理解し、問題について解答できる。
キルヒホッフの法則 (ループ電流法、ノード電圧法) について理解し、問題について解答できる。
4週 交流の複素数表示
インピーダンスとアドミタンス
交流の複素数表示について理解し、問題について解答できる。
インピーダンスとアドミタンスについて理解し、問題について解答できる。
5週 LC 直列回路
RLC 直列回路
LC 直列回路について理解し、問題について解答できる。
RLC 直列回路について理解し、問題について解答できる。
6週 共振回路
トランジスタ (1)
RLC 直列共振回路について理解し、問題について解答できる。
トランジスタの静特性について理解し、問題について解答できる。
7週 トランジスタ (2)
総合演習
オペアンプについて理解し、問題について解答できる。
これまでの講義の内容について理解し、問題について解答できる。
8週 定期試験
答案返却、解答解説、まとめ、授業改善アンケート
これまでの講義の内容について理解し、学期末試験の問題について解答できる。
試験解説により、間違った箇所を理解できる。学習事項のまとめを行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野その他の学習内容オームの法則、キルヒホッフの法則を利用し、直流回路の計算を行うことができる。4前3
トランジスタなど、ディジタルシステムで利用される半導体素子の基本的な特徴について説明できる。4前6

評価割合

試験小テストレポート態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合304030000100
知識の基本的な理解 【知識・記憶、理解レベル】304030000100