基礎数学ⅠA

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 基礎数学ⅠA
科目番号 0006 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 制御情報工学科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 新 基礎数学(大日本図書)/ドリルと演習シリーズ 基礎数学(電気書院)
担当教員 西澤 由輔

到達目標

(1)数と式の計算(展開、因数分解、分数式、絶対値、平方根、複素数)ができるようになる。
(2)因数分解や解の公式を利用して、2次方程式の計算を正確に解ける。
(3)複素数の相等を理解し、その加減乗除の計算ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1整式の展開・因数分解、分数式や繁分数式・平方根・複素数の計算を正確にでき,種々の問題を解くことができる。整式の展開・因数分解、分数式や繁分数式・平方根・複素数の計算を正確にでき、種々の問題も大きな間違いがなく、解くことができる。整式の展開・因数分解、分数式の和・差・積・商、平方根・複素数の計算を正確にできる。整式の展開・因数分解、分数式の和・差・積・商、平方根・複素数の計算を正確にできない。
評価項目2因数分解や解の公式を利用して、2次方程式の種々の問題も正確に、解くことができる。因数分解や解の公式を利用して、2次方程式の種々の問題も大きな間違いがなく、解くことができる。因数分解や解の公式を利用して、2次方程式の計算を正確に解ける。因数分解や解の公式を利用して、2次方程式の計算を正確に解けない。
評価項目3複素数の相等を理解し、その加減乗除の計算や種々の問題も正確に解くことができる。複素数の相等を理解し、その加減乗除の計算や種々の問題も大きな間違いがなく、解くことができる。。複素数の相等を理解し、その加減乗除の計算ができる。複素数の相等を理解できない。その加減乗除の計算ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
第1学期開講
自然科学、工学、経済学などを理解するためには数学の力が必要である。それには、さらに高度な数学の知識が要求され、中学で学んだ数学を拡張、発展させることが必要になる。この講義では、数学の基本的な計算力の向上、考え方に習熟し、後の数学や専門科目、卒業研究などを理解、応用するための基礎となる様々な整式の計算について学ぶ。その後、これらで習得した計算方法を土台とし、複素数、2次方程式の解法についてを学ぶ。
授業の進め方・方法:
・授業内容について 
第1回:ガイダンスと整式の計算(1)(p.1-3)
第2回:整式の計算(2)(p.4-6)
第3回:整式の計算(3)(p.7-9)
第4回:整式の計算(4)(p.10-12)
第5回:整式の計算(5)(p.13-15)
第6回:まとめ
第7回:いろいろな数と式(1)(p.19-21)
第8回:いろいろな数と式(2)(p.21-23)
第9回:いろいろな数と式(3)(p.23-26)
第10回:いろいろな数と式(4)(p.27-28)
第11回:いろいろな数と式(5)(p.28-30)
第12回:いろいろな数と式(6)(p.30-31)
第13回:方程式(1)(p.34-36)
第14回:方程式(2)(p.37-38)
・小テストについて
初回の授業で、試験範囲表を配布し講義中(5分~10分)に実施する。
注意点:
日々の予習・復習をしっかり意識しましょう。教科書・ドリルなどの問題を繰り返し解いてください。計算が正確にできるようになります。毎日問題を解くように意識してください。また、公式の導出方法や定理の証明を理解すると、覚えることが少なくなり、勉強が楽になります。授業の内容で理解できない部分は、教員に質問し解決するようにしてください。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス整式の計算(1)(p.1-3) シラバスから学習の意義、授業の進め方、評価方法を理解できる。整式の加法・減法ができるようになる。
2週 整式の計算(2)(p.4-6) 整式の展開ができるようになる。
3週 整式の計算(3)(p.7-9) 公式を利用した因数分解ができるようになる。
4週 整式の計算(4)(p.10-12) 整式の除法ができるようになる。整式の公約数、公倍数を理解する。
5週 整式の計算(5)(p.13-15) 剰余の定理と因数定理を理解し、利用できる。
6週 まとめ 整式の計算を理解し、正確に計算ができるようになる。
7週 いろいろな数と式(1)(p.19-21) 分数式の計算ができるようになる。
8週 いろいろな数と式(2)(p.21-23) 繁分数式の計算ができるようになる。実数について理解する。
2ndQ
9週 いろいろな数と式(3)(p.23-26) 実数の絶対値の性質を理解し、計算できるようになる。平方根の計算ができるようになる。
10週 いろいろな数と式(4)(p.27-28) 分母の有理化ができるようになる。複素数の定義、計算法則を理解する。
11週 いろいろな数と式(5)(p.28-30) 複素数の計算ができるようになる。
12週 いろいろな数と式(6)(p.30-31) 複素数平面、複素数の絶対値を理解し、計算ができるようになる。
13週 方程式(1)(p.34-36) 2次方程式の因数分解を用いた解法と解の公式を用いた解法ができるようになる。
14週 方程式(2)(p.37-38) 2次方程式の解を判別できるようになる。2次方程式の解と係数の関係を理解し、利用できるようになる。
15週 試験
16週 答案返却・解答解説 試験問題の解説を通じて間違えた箇所を理解できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学整式の加減乗除の計算や、式の展開ができる。3
因数定理等を利用して、4次までの簡単な整式の因数分解ができる。3
分数式の加減乗除の計算ができる。3
実数・絶対値の意味を理解し、絶対値の簡単な計算ができる。3
平方根の基本的な計算ができる(分母の有理化も含む)。3
複素数の相等を理解し、その加減乗除の計算ができる。3

評価割合

試験小テスト口頭試問合計
総合評価割合70255100
知識の基本的な理解 【知識・記憶、理解レベル】2025550
思考・推論・創造への 適用力 【適用、分析レベル】250025
汎用的技能 【論理的思考力】250025